イラスト入り
とても美しいお話でした。一途に愛する人を想い続けるってこんなにも素敵なんだなと改めて思いました。
攻めの一途さがカッコよく、その攻めに愛されていた受けも尊敬されるだけあるなと思わせる程の人格者でお似合いの2人。可愛いだけでも、可哀想なだけでもない、受けもさすがだな、カッコいいなと思わせてくれるところが良かったです。
ストーリーは面白かったのですが、1シーンだけ残念に思うところがありました。ネタバレに直結するシーンなので明かしませんが、ちょっとあっさりしすぎてませんか?と思うようなシーンがありました。もっと感動的で、一番のハイライトにもなり得そうなシーンなのに…。あんなにお互いを想いながらもお互いのために我慢してきた二人が真実に向き合うシーンなのに〜と残念に思いました。泣きたかったのにな(笑)
再会したふたりが楽園でいちゃつくシーンも、もっと読みたかったかも。それでも楽しかったです。
愛を貫く姿に感動しました。
とてもよかったのです。もうすでにたくさんのあらすじと感想が書かれていて、書くことがないので感想を少しだけ。
翼王のイシュカ(シス)が天上人と地上人との混血ということと珍しい白い翼のせいで他の天上人から畏れられ蔑まれる中で、翼王という役割を誠実にこなしていったことが認められて、知らないうちに味方が増えていっていたこと、そしてそのことに最後に気が付けて、本当に良かったです。
そして、なんといってもトリティの愛には脱帽です。
行方不明になったとき、イシュカに心を捧げると決めたという言葉には感動しました。
楽園とは愛する人がいる場所なんですね。
最後の一文がとても素敵でした。
とはいえ、後日談として、最後に地上に一度戻って説明をするところも読んでみたかったです。
シスが殺されていなかったことや翼が生えていることに喜び驚くティカはじめ神子たちの姿や、側妃にしようと思いながらも供物にしなければならなかった皇帝の腰を抜かす姿が見たかったです。
地上で再成長したことによりイシュカは地上人のことも天上人のことも思いやれる翼王になることでしょう。
そんな姿も読んでみたかったです。
とにかく、トリティの愛に感動する話でした。
こちらの作品はあらすじで損をしてると思いました。
冒頭を読みながら?ってなったのであらすじを読まないで読むことをお勧めします。
シスの前世の記憶からトリティーの一途な思いや、シスの誤解は何となく読者は気がつくのですが、それでも切なくて途中に何度も泣きました。
悪魔の存在や黒幕の正体など、後半になるにしたがってハラハラどきどきしてとても面白かったです。
全翼王の護衛官のケルなどの存在がとても物語に深みを与えていたように思いました。
シスが人間でこれからどうなるのだろうって言う心配も、最後のどんでん返しでホッとしました。
ハッピーエンドが好きな人に向いていると思います。
高星先生の挿絵目当てで購入。思っていた以上にお話が好きだったので萌と萌2の中間です。本編270Pほど+あとがき。空飛ぶものが好きな方にはおススメしたい。羽根ものスキー。
天上人の王(翼王)を父とし、地上人の母から産まれたイシュカ。
父王の後をついで翼王となりましたが、2000年の伝統を持つ生贄の儀式を行わないと大臣たちに宣言します。地上人の母の事を思い、地上人に対して生贄を要求したくなかったのです。純粋な天上人ではないイシュカに対して、周囲は協力的ではなく唯一賛成してくれたのは又従兄弟にあたるトリティで・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
<天上人>オリエラ(大臣)、ケル(イシュカの護衛官)、ファフ、チェナ(天上界にいるアルパカ)、ヤチカ(シスの世話係)
<地上人>ティカ(神子仲間)、ミクト(皇帝)ぐらいかな。
天上舞台の時間の方が長いです。
**好きだったところ
なんてったって空を飛ぶところ!!!気持ちのよい風を感じる記載がところどころにあって、飛ぶもの好き人間にとっては、うっとりです!それに翼の根本が感じちゃうところだなんて、やーん、読んでるこっちがなんだか背中がむずがゆくなるー照れるー(笑)。
攻めさんは誠実、一途で、性欲大魔神というものではなく、割合紳士的な態度なので好感度高し。押しが弱いと感じる人がいるかもですが、いざ!となったらしっかり押し倒してますので、ご安心ください。戦力的にも強いし、帝王!という風情ではないけれども王様としてちゃんと強いので安心です。
受けさんは清楚、凛々しく健気だけどメンタル的に強いから、よわっちいという印象は全くないです。きりっとしていてさすが翼王というところ。
王様×元王様で、もともと好き合っていた二人なので、穏やか、かつ、しっかりとした愛情があり、浮ついた感が無くてとても良かったでした。老後は楽園で二人仲良くゆっくりしてね・・・
ド派手な何かがあるかと言われると、空飛ぶところぐらいかなと思うのですが、私は空飛ぶものが大好きなのでかなり満足でした。高星先生の挿絵もお話の雰囲気にピッタリと感じます!羽根、大好き!
2019年刊。
久々に純度の高いファンタジーを満喫できた。
おまけに高星さんの挿絵と相まってキラキラ感が半端ない。
一冊読み終えるまでに一体どれだけ”たはー(*´Д`)☆ミ”となった事やら…
読む前は前世ものにある、既に現世を生きている当人を目の当たりにして、何故生まれ変わる前の人格に拘るんじゃい!?と引っ掛かりが出るのを懸念していたが、実際は何の違和感もなく読めた。
それもそのはずで、生まれ変わったシスは、かつて翼王として天上人の為に身も心も捧げてきたイシュカの記憶を完全に引き継いでいたから。
生まれ変わる前のイシュカと現世のシスを切り離しようがない。
実は、この部分に物語最大の仕掛けがある。
過去に地上人の生贄を要求しての儀式に反対していたイシュカだが、皮肉にも神子として育ったシスが次の翼王の生贄にと差し出されてしまう流れと繋がって、クライマックスで驚きと喜びに興奮するのだ。
シスはイシュカの記憶を通して、慕ってくれていた次翼王・トリティに恋焦がれているのだが、トリティのほうも同じくイシュカに対して熱い想いを持っている。
トリティも、幼い頃に出逢ったイシュカに一瞬で一目惚れしている訳だからね。
イシュカへの敬愛から強い愛情へ変わっていく様子に胸打たれるだけでなく、その愛情が駄々洩れで悶えまくってしまったのだった。
シスとは際どいところまで身体を重ねていても、最後の一線を越えようとしなかったトリティの忍耐強さもイシュカ一筋でいる証の表れだし「イシュカ様は亡くなっていない!!」と信じ続けた粘り強さにもぐっときた。
いかに彼の胸中がイシュカで占められているのかって感じ入っているところに、終いには「私のイシュカ様が」と出てくる(笑)
ちなみに、作中では『翼の根本に触る行為を許すのは特別な相手だけ』って意味合いが出ていて、有翼人らしい求愛表現がある。
イシュカってば昔からよくトリティの翼を撫でていた描写があるのだが、そんな一目ぼれした可憐な人からの無防備さには、いくらお互いが当時幼かったとはいえトリティには堪らなかったのじゃないかな?( *´艸`)
