『じぃじたちにパパ二人の仲を 認めさせよう作戦』を開始する!!

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表題作パパは危険なお年頃 2

高円寺凜太郎,33歳,動物病院院長
東条彩人,26歳,売れない絵本作家

その他の収録作品

  • パパはいろいろ試したいお年頃
  • あとがき

あらすじ

父子家庭の幼稚園児・神威のパパ・彩人と、来夢のパパ・ 凛太郎の二人は、神威と来夢の活躍もあって、らぶらぶカッ プルとなった。もちろん神威と来夢もらぶらぶで、四人一 緒に暮らす生活に幸せを感じていた。そんな矢先、大事件 が勃発! 祖父母にパパたちがキスしているのを目撃され てしまったのだ!! 怒り狂う祖父母にパパたちの仲をみとめ させよう作戦を開始させる神威だったがーー!?

作品情報

作品名
パパは危険なお年頃 2
著者
吉田珠姫 
イラスト
森原八鹿 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784774762289
3

(5)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

お子ちゃま好きとしては大満足。ですが…。

スーパー幼稚園児が取り持つパパさん達の恋、第二弾です。前作で、かなり『お子ちゃま好き』の萌えが満足されたので、第二弾も楽しみにしていました。

今回も、スーパー幼稚園児の神威君が大活躍しています。
厳格なヤクザの祖父母達にパパさん達の恋が見付かり大ピンチな時でも、6歳児とは思えない頭の回転の良さで何とかしてます(笑)。
おまけに祖父が拉致された時にも、大型犬に乗って駆けつける格好良さで(その時の可愛い様子を、イラストで見れなかったのが残念)。その祖父を取り戻したのも、神威君の恋人・来夢君の天使の泣き落としという…。
そのおかげでパパさん達も許されて、メデタシメデタシなのですが。

いや、お子ちゃま好きとしてもツッコミどころはありますが(祖父を助けに行くのは良いけど、パパさんは危ないって叱らないの?とか)、とにかく可愛いので癒しシリーズの位置付けとしては全然OKなのです。
ただ、お子ちゃまが苦手な人には全く楽しまないかなぁ…と。まぁ、セシル文庫だし大丈夫…かな?
自分的には、第三弾が発売されたら迷わず購入しますが。

0

BL要素はほぼほぼないような気が。

作家買い。
吉田作品の『パパは危険なお年頃』の続編です。続きものなので前作未読だとちょっとわかりづらいかなと思いますので、前作未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

妻と離婚後、男手一つで子どもを育てている動物病院院長の凛太郎と、妻亡きあと一人息子を育てている売れない絵本作家の彩人の恋のお話。

なのですが、視点は彩人の息子・神威。
幼稚園児にして、頭脳明晰な神威によって紡がれていくストーリー、というなんとも斬新なバックボーンを持つ作品です。

神威の通う幼稚園に、凛太郎の息子である来夢が転入。来夢に一目ぼれした神威が、自分たちの親を恋人同士にしてしまう、というのが前作で描かれていた内容。

2巻目である今作品は、凛太郎と彩人が恋人同士になり、お互いの息子を連れて同棲を始めた、というところからスタートします。

彩人の亡き妻・龍子の命日に、彼女のお墓参りに4人で行くことに。
が、そこで出会ったのは龍子の両親(神威の祖父母)。そしてこともあろうに凛太郎と彩人がキスしているところを彼らに目撃されてしまう。

今は亡き娘の婿が、男とキスをしている。
そんな衝撃的なシーンを目撃してしまった龍子の両親は、凛太郎と彩人に激怒してしまう。

祖父母と父たちの仲直りを、神威と来夢はさせることができるのかー?

というお話。

んー。
吉田さんが書かれていて、ジャンルもBLとして区分されている作品ですが、BL色はほぼ皆無と言って良いでしょう。

凛太郎×彩人。
そして神威×来夢(こちらのちびっこCPはもちろん性的なものをイメージさせる絡みはありませんが)。

この2CPがきっちり成立してしまっていることもあって、龍子の両親との関係改善に終始したお話になっています。

龍子の両親、というか父親は極道の親分。
その家の血を継いでいる龍子という女性も男気に溢れた女性だった。そして、その気質を、神威も受け継いでいる。

ということで、カッコいい人物たちは沢山登場しますが、BL作品と思って手に取ると、うん、若干肩透かしを喰う、というか…。どっちかというと家族愛を描いている作品かなという感じがします。

で。

森原さんの描かれる挿絵が、どうにもこうにも少女漫画というかTL作品ぽいというか…。おそらく、この作品の持つ世界観を描こうとしてのこの絵柄だと思うのですが、すごく子どもっぽいっていうのかなあ…。この絵柄のイメージもあって、よりBL作品らしさが薄まってしまっている感が否めなかった。

とにかく神威の男気に惚れ惚れする作品で、その神威を攻めさんにした神威×来夢の恋の行方を読んでみたい気もしますが、そういった展開になってしまうと今作品の斬新な世界観は崩れてしまうのだろうとも思ったり。

既刊の吉田さん作品とは大きく様相が異なる作品で、引き出しがたくさんある作家さまだなと感心しますが、BL的な萌はほぼほぼ感じなかったなというのが正直な感想です。

2

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