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この皇国に俺より強い犬はいない
クロスノベルスさん半額セール中ということで(11/4まで)、いそいそと購入したこちら。
最近読んだ『あの夏から戻れない』の中のAmazonペーパーの中で、パロディ的に
こちら『華獣』の攻め・凱焔(がいえん)が出てきて、とても気になっていたのです。
宮緒先生初という、中華風ファンタジー。
「犬」と罵られ卑しいとされる種族の将軍・凱焔(がいえん)×美貌の皇国公子(皇帝の甥)・瓏蘭(ろうらん)というカプです。
他の方も書かれているように、某漫画やアニメやらを彷彿とさせる設定はちらほら…なのですが(鬼やら壁やら)、
それを踏まえてもやっぱり先生の描かれる強烈なキャラ(主に攻め)、そして激しくリアルな戦闘シーン、熱烈な絡みに終始ときめきました…!好きだあーーー//
もうこちらの攻め、本っ当に宮緒先生節炸裂。
脳内200%受けしかいない、究極の盲目執着ワンコ攻めでした。鬼も恐れて去っていきそう。
絆されちゃってる瓏蘭(ろうらん・受け)も心配になりますが、
母を失い実の父親にも愛されて来ず、「愛されること」を全く知らなかった彼が
凱焔の手の中に落ちるのは、致し方ないことかも…
瓏蘭の叔父である皇帝がまともな方で本当に良かったね、と言いたい。
皇帝のおかげで、まさかの「駆け落ち」はしなくて済み、凱焔も納得する形で
皇国にて共に住むことができることになったんですもんね…
それにしても、皇帝に向かって堂々と「(瓏蘭の望みならば)皇帝をも殺す」と
言い切れちゃう執着攻め、恐るべし。
二人の最初の契り、自分のぶっ飛ばした◯液を潤滑剤代わりにし、
「犬にしてください」と懇願しながら痛がり怯える瓏蘭に突っ込む…
という傍若無人ぶり、「これこれこれ!待ってたーー!」ともう内心大興奮でした。(ごめんね瓏蘭…;)
人ならざる者である跋鬼(ばっき)はどのようにして生まれたのか。
なぜ、特に皇族を目の敵にし向かってくるのか。
皇国に伝わる神話(のような伝承)の真実とはー
そういった謎解き要素も相まって、最後まで息つく間もなく一冊、駆け抜けて読了。
面白かったーー!
ぶっ飛んだ思考の執着ワンコ攻めを見たい方、ここにお求めの攻めがいますよー!(。-∀-)❤︎
空想の国のお話でしたが、主人公の名前や服装が中華寄り。
宮緒葵先生いわく「中華ファンタジー」だそうで、謎の化け物「跋鬼」も出てきます。
宮緒葵先生の本はほぼコンプリートしているのですが、この作品は表現も二文字熟語系の漢字が多め。
中華BLがどんな表現なのか読んでいないので比較できないのですが、なかなか踏み込めない私にとって入り易かったです。
これを機に、中華BLも読んでみよう!と、いいキッカケになりました。
さてさて今回の受けは、まさしくマザーテレサ。
国の中で嫌われている一族の手当てを進んで行う様はまさに女神様。
しかし実の父と義弟、継母に嫌われているシンデレラ状態。
そんな受けを好きになった攻めは、他民族の長であり英雄になった男。
獰猛で野性的で誰よりも強いと恐れられる男が、受けの犬に成り下がりたいと乞うただの雄。
大きな男が受けに絶対服従…いいですよね~~!!
実は長い長い片想いで、受けに見てもらいたくて修行を頑張っていたりと主一筋。
一番キュンときたのは本物の飼い犬に本気で嫉妬したところ。
「あいつ(犬)は名前をつけてもらった!!俺はないのに!!」と最強の男がごねるギャップが可愛い…と受けもキュン。
最後はもちろんハピエンで、王子…もとい狂犬に愛され、まさにシンデレラでした。
レーベルが違っても受け一筋の狂いっぷりは健在で最高でした。
中華風ファンタジーのこちら。
久々に犬というか狂犬攻めを読めて満足しました。
攻めは犲(さい)一族の長ですが、この「犲」の意味がヤマイヌで、皇国民からも獣扱いされ蔑まれているという徹底ぶり。
長城外にはびこる跋鬼(ばつき)の誅滅に名乗りをあげた凱焔(がいえん)の一夜限りの花嫁となった受け·瓏蘭(ろうらん)。
そう、御主人様と犬です。
後半はちょっとグロいと感じるかもしれないけど、この作中の化物である跋鬼って、ゾンビみたいなものなので、それらが平気なら大丈夫だと思います。
だからかな? ネタバレ含む妄想ですけど……。
跋鬼に噛まれても同じ跋鬼にならない犲一族の体液を摂取云々の話題が出た時に、
瓏蘭が跋鬼に噛まれるフラグ? でも凱焔に散々貪り食われた(それこそ歯型が残る程に)から、
噛まれても大丈夫だった! これで明るい未来が見えた!……となるのかと思いきや、そうはならず。
ちょっと拍子抜けしてしまいました。
しかし、その辺を差し引いてもハッピーエンドなので、難しく考えなくていいかと。
でも、瓏蘭は一生元服させてもらえないでしょうね。
犬が怖いから。
絵歩さんのイラスト、中華風、花嫁というキーワードに惹かれて購入しました。中華「ファンタジー」という感じでストーリー大筋は読み物として楽しみました。BLとしては、ワンコ攻めを越えた盲信攻めにも関わらず、無理やり組み敷くシーンが多く、タイトルに「獣」という文字はありつつもちょっと行きすぎかな~と個人的には感じました。途中でそのベッドシーン含め、ファンタジー要素のキーになるのかな?と思っていましたがそこは関係なく…。読後感がちょっともやっとしました。
宮緒先生の書かれる執着攻め様、大好物なのですが、今回は犬っぷりが清々しい攻め様でした。
わんこなんてかわいいものじゃない、猟犬猛犬な攻め様。
主のためなら何でもするし、主のためにしか動かない。
中華風のファンタジー設定のこちら。
受け様は、蒼龍皇国の皇帝の弟の息子である公子、瓏蘭。
攻め様は、戦闘特化民族である犲一族の長であり、皇国の将軍凱焔。
跋鬼という異形の化け物の誅滅を掲げて出陣する凱焔は、褒美として瓏蘭を一夜限りの花嫁として願う。
初夜に、瓏蘭と身体を繋げた凱焔は「これで俺はあなたのもの」と嬉しげに言っていて、ん!?普通逆じゃね!?と思ったのですが、凱焔にとっては、自分が瓏蘭のものになるのが、最重要事項であり、至高の喜びであったよう。
戻ることのないの出陣になると思われていたのに、見事跋鬼を討ち果たして瓏蘭の元へ帰ってくる凱焔。
ここから、加速していく凱焔の犬として仕える幸せ。
本当の犬に対しては、腹を見せるしか能がないくせに、と嫉妬と羨望をも露な苦情。
口絵にあるイラストが、まさにそんな凱焔の表情で、苦笑ですがかわいくもあり、大好き(*´ω`*)
あれ!?一夜限りじゃなかったっけ?なんて私の疑問は、嬉々として瓏蘭のお世話をしてる凱焔には、愚問なんだろうな(^_^;)
そしてまた、凱焔の言葉や態度に流されそうになりながらも、いやいや、と我にかえり、内心で見事な突っ込みをいれる瓏蘭。
2人のかみあってない会話や思考回路がおかしくて。
あれ?このお話ってコメディなんだっけ?と何度思ったことでしょう。
ともかく、突き抜けた凱焔の瓏蘭至上主義が楽しかったです。
凱焔の扱い方を学んだ瓏蘭。
これからは、飴と鞭を使い分けて素晴らしい主ぶりを発揮してくれることでしょう。
イラストは絵歩先生。
凱焔は逞しく、瓏蘭は美しかったです。
最後のイラスト、その時の2人の様子もあって、とてもかわいく幸せそうです。