電子限定おまけ付き
高校生が主人公だけれど、やたらと渋くて大人っぽい話でした。
そう見えるのは彼らの境遇があるからこそだと思います。
攻めの方が身長は低いので、体格差に好みのある方は、注意が必要だと思います。
個人的には、見た目の攻め受けは完璧でした。
攻め受けどちらも、背景がひどく暗く、そこから抜け出すのは容易ではないものを抱えています。
作中、2人でいれば世界が明るくなる、といった描写が多く描かれていました。
個人ではどす黒い道を進むしかなかったところを、2人でいることによって軌道修正できる。
明るくて普通の幸せな道、というわけにはいかないのかもしれませんが、ひとまず平穏を得た終わり方でした。
高校生が抱えるには重すぎるお話でしたが、しっかりとその道を突き進んでくれるので破綻しておらず、面白かったです。
表紙がお洒落なのも、気に入っています。
表紙の絵に惹かれて、悩んだ末に買ってしまいました。
実は本屋で悩み、裏表紙を眺めるまで高校生だと気付きませんでした。
そんななので、内容も知らずに買ってしまい、あまりのディープさにハラハラしました。
普段は甘々な話を好んで読むので、内容が重い話は事前情報を仕入れてから気合いを入れて読んでいます。
なので、思っていたのと違う展開にダメージありました。
最初は不良の溜まり場、煙草、喧嘩など、ある意味高校生らしい描写から始まります。
仲間と楽しそうに過ごしながらも、お互いに執着している様子が分かり、女の子とのキスを見せつけて煽る所など情熱的でした。
しかし話が進むにつれ不穏な空気が漂いはじめ、虐待されていたような過去、逃げてきた親に連れ戻される迅太。
鉄太に出会う前のモノクロの世界の理由が分かって、辛くなりました。
モノクロの世界を極彩色にしてくれた鉄太や友人を守る為に、自らモノクロの世界に戻る迅太に、更に銃を持たせて追い討ちをかける親。救いのない最悪な展開です。
海でのシーンは親から逃げ出すすべもない二人が選んだ結論が悲しい。
それでも鉄太の縄を外し、空気を入れて助けようとする迅太の行動には心を打たれます。
鉄太1人助かっても何も解決しないんですけどね。
そこまでした子どもに更に銃を持たせ、殺せと言う親は何なんでしょうね。役に立たないオモチャは壊してしまえとでも言うのでしょうか。
本当に糞な親で胸糞です。
全てが解決した訳ではないものの、束の間の平穏を手に入れられた二人が穏やかに過ごせるといいなと思います。
最後まで読んでから表紙を見返すと、自分に銃を向けさせ微笑んでいるような柔らかい迅太の表情が切なくなります。
思っていた内容と違うので驚きましたが、今回の表紙買いガチャは成功でした。心臓に悪いのであまりしないようにしようと反省しましたがw
最後まで読んでから受け攻めの名前を見て驚きました。迅太受けだったっけ?
読み返してみたら迅太がネコって言ってましたね。途中でそういう描写もありましたが、辛くて読み飛ばしてたみたいでした。
それにしても一冊読み終わっても気付かないって、どんな読み方していたんでしょう。
二週目はじっくり読む事が出来ましたが、初めて読んだ時は動揺しまくってたんですね。
スッキリしたハッピーエンドが好きな人とか、エロエロが好みな人はあまり合わないかもしれません。
ちょっと人を選ぶ作品かなと思いました。
自分は好きですが、読む前に気合いを入れないとダメージ受けるタイプの重い話でした。
先生作品初読みです。
読み始めはイキがっている不良DKモノか〜と思ったのですが、だんだん引き込まれていきました。読ませる力がすごいですね。
生い立ちが地獄な2人が惹かれ合うのは必然だったと思わせる描き方が好きです。
何度も出てくる出会ってからは極彩色というのが、それまでがいかに地獄だったかを物語る。
あの若さで心中をはかろうとするくらいこのまま生きていても地獄だから。周りの大人がクソすぎる。
背景がわかるとたつきのイカれっぷりも納得しました。
同じくひどい環境に育ったけど真っ当を目指している賢治郎の言葉が印象的。
バドエンかも?とビビりましたが、ハピエンでよかった。
クソから生まれても真っ当に生きる道が開ける話でよかったです(親次第やんけと思いますが)
深刻な場面が多かったですが、これも間違いなく青春だなと感じました。
ちなみにそういえば美少年アイドルが桜の木に座るシーンから始まるドラマが昔あったな〜と思い出しました。
表紙に惹かれました。
まさかこんなにシリアスでアウトローなお話だったとは。
あまりにも救いが見えなくて鬱々としましたが、読後は悪くない独特の世界観です。
高校生の鉄太と迅太は、お互いに背中を預けられる仲間。
一心同体、割れ鍋に綴じ蓋、何があっても離れられない二人。
身体の関係はあるものの、そこに名前はなく……
〝二人でいれば色ある世界〟
お互いに荒んでいた二人は、出会って一緒にいる事で人生に輝きと意味を感じてーー…
ヤンチャで貧乏な鉄太と、黒髪眼鏡なのに(?)喧嘩の強い迅太。
二人で一つ、夫婦のような二人。
ずっとこのまま続いていくと思っていた日常は、ある日突然崩れ落ちます。
明かされていく二人の暗い過去と現実に胸が苦しくなりました。
大人はクズで、子ども達はそれに反抗心を持ちながらも抗う術がない。理不尽な大人が溢れた作品です。
特に、二人の親は最低でした。
「クズから生まれた人間は所詮クズ」
そう言い切る大人たち、そう思って育った子どもたちに憤りを感じました。
ヤクザものって人情味のあるカッコいい大人が登場する印象だったのですが、こちらは胸糞悪いヤクザでした。
子どもから意思を奪い、銃を持たせる。
一体、この二人はどうやって逃げ出せばいいのか……と、最後の最後まで不安感いっぱいのまま進みます。
ラストは……うーん、これは情じゃないよな?
予想しなかった方法で切り抜けた二人。
鉄太と迅太。名前が似てるのも境遇が似てるのも偶然?
シリアスなストーリーにおいて、魂レベルで惹かれ合う二人の関係が救い。
そして、賢治郎と流星との友情も。
未来に向かって生きる青春BLではあるのでしょうが、
スッキリしない部分も残ります。
鉄太の弟妹は、あの毒親に任せていて大丈夫なのだろうか?
鉄太が救い出してくれるといいのですが……
良くも悪くも「思ってたの違った;;」となりました。
出版社Twitterで1話試し読みが出来るんですが。
受けが煽るように女の子とのキスを見せつけて、
攻めが嫉妬するシチュがめちゃくちゃツボだったんですよー。
速攻ヨッシャ買う╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
と、あらすじすら確認せずウキウキで読みはじめたら。
あ、あれ…なんか違う…、すごい重いし暗い…;
高校生が抱えるようなお話じゃないよ…これ。
うう、よく見たら表紙で銃持ってるじゃん。気付けよ私。
ーーと、想像と違いすぎて戸惑いが大きかった;;
けれど、どうしようもない家庭環境で腐った心を彼等が出会ったことで塗り替えられて。
シンドイながらも思い詰めた高校生の視野の狭さがそこだけ妙にリアリティがあって。
出口のないトンネルにいる彼等を見守る友人達の言葉が心に響いて。
この漫画に出てくる大人は揃って胸クソなんですが、
クソな大人に抗う子供たちの未来が見えなくてシンドくて刺さりました。
で。それとは別に叫びたいことが1つ。
(」°ロ°)」{黒髪メガネが攻めじゃないのーーー!?!?!?
黒髪(迅太)が攻めだと思って読んでてビックリした。
(試し読みの印象だと迅太が攻めっぽいのになんで!)
(単に私の嗜好がそうフィルターをかけたのか…;)
(エロシーンはほぼ事後ではっきり描写薄めです。)
評価が難しいですね。
○高校生たちの刹那的な部分→萌え×2
○まともな大人が1人ぐらい居てくれ→趣味じゃない
○重くて暗い展開は咀嚼すると刺さる→萌え×2
○絵はちょいちょい拙さはあるかな…
萌え×2寄り真ん中評価であげます。
けれど先が見えない高校生の恋愛が苦しく切なく、印象に残る作品でした。
さてさて。
鉄太(攻め)は家庭環境に恵まれず荒れていた過去が。
迅太(受け)は家族の話はしないけれど、にこやかな表情の裏に何かあるのは見え隠れします。
一緒にケンカをすると勃起するほどの高揚感を得て、時々キスしたりセックスしたりする関係ですが、
セフレとも恋とも違うような名前が付けられないように見えました。
わかるのはどちらも家族には恵まれなかったこと。
出会うまではモノトーンの世界に生きていたこと。
一緒にいると極彩色の世界に変わるそうです。
熱を求め合うように抱き合うのはめっちゃ萌えました!!!
なぜそんなに求め合ってしまうのか。
少しずつ明らかになっていくバックボーンには
いくつか共通点が浮かんでくるのですね。
無自覚にシンパシーを感じていたのかな…と思えてきます。
クソな親に追い詰められて、
逃げるにはこの方法しかないーーーと取った選択。
うううーーーー(;ω;)
絶対駄目なことなんだけどわかるからシンドイ。
まだ子供で抗う力はなくて、だったらいっそ…ってなる気持ち。
冷静になれば助けを求める場所はあると思うんです。
けれど視野が狭まって思い詰めちゃうところが妙にリアリティでゾワっとしました。
○○が愛かどうかはわからないけれど、
海辺でのやりとりは涙腺が緩みました。
そして最後の最後で迅太がとった行動に愛をかんじてしまって(;ω;)ウウウ
異変に気付いて飛んできた友人の真っ当な怒りも刺さります。
罵倒に愛を感じる(;ω;)ウウウウ
出口のないトンネルで、親に追い詰められ生きる。
そんな中で出会って、愛を得る高校生。
重く苦しいながらも幸せを願いたくなるお話でした。
そんで親&周囲の大人はクソ。
後味の悪さが最後まで払拭されないのは残念です。
(BLに関係ないといえばそれまでなんだけど…;)