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夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む

yonakidori ha shikkoku no toraou no ai wo haramu

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表題作夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む

アルアクバル,二十代半ば,イウサール国国王
ルスキニア,17歳,スペルビナ第二王子

あらすじ

亡国の王子ルスキニアは、男でありながら子を孕み、 その美貌が人心を惑わすがゆえに“娼婦"と蔑まれる希少な徴(しるし)を持って生まれた。 北の塔で一人きり育てられたルスキニアは、生き残った民の命と引き換えに 故国を滅ぼした若き王アルアクバルの元へ妃として差し出される。 血に飢えた残酷な王と噂されるアルアクバルの後宮は、 しかし寵姫が誰一人いない寂しい庭園だった。 戸惑うルスキニアの前に現れたのは、見上げるほど大きく美しい漆黒の虎。 発情した獣に幾晩も犯されたルスキニアは、それがアルアクバルの獣化した姿であり、 自分が聖なる獣の子を宿すために求められたことを知るが…!? 孤独な虎王と黄金の鳥籠に囚われた王子が夜ごと交わる、エキゾチック・ファンタジー。

作品情報

作品名
夜啼鳥は漆黒の虎王の愛を孕む
著者
篠崎一夜 
イラスト
香坂透 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344847767
3.7

(15)

(5)

萌々

(4)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
54
評価数
15
平均
3.7 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数4

オリジナルスタイルのオメガバース

何だろう?と思いながら読み進むと、著者オリジナルの半獣・オメガバース?

左右の目の色が異なるオッドアイの第二王子ルスキニアが生まれる。
特に王子のように青と銀の瞳を持つものは、不吉を呼ぶ悪魔と忌まれていた。
オッドアイの男子を産んだために、隣国から嫁いできた正妃は、子供と一緒に幽閉に。

でもこの国がオッドアイを忌む訳は、敵対する半獣人の王族の慣習を蔑む為。
その半獣人の王が統治する国に滅ぼされた後、一人残った第二王子が、半獣人の王アルアクバルに、国民の安全の保障と引き換えに嫁入りを申し出る。
嫁いでから知る、自分自身の体についてと、自分の両親の不仲と実父の非情。

BLとしてではなく、主人公が葛藤しながら成長する過程が、読み物として面白かった。
文の調子も、イラストも、主人公のキャラ設定も、「お金がないっ」とほぼ同じの健気受。
「お金がないっ」のオリエンタル・オメガバースバージョンと捉えて読めば、
著者のファンならすんなりいけると思う。

この一冊だけじゃなく、シリーズで数冊続くと、もっと面白くなるのかもしれません。(あとがきに、予定があるらしいことが書いていました。)

楽しんで読めた、面白かった。

4

攻めがケモ耳

ケモ耳似合うのは受けちゃんだと思うのですが、こちらの作品では攻め様がケモ耳です。
時折虎になるのですが、普段からケモ耳+しっぽが標準装備って!受けじゃなくて攻めってところが凄いですよね。
表情筋死んでるくせにケモ耳ピクピクしてたり、しっぽがタシタシしてるのってズルくないですか?
きっと、王に心酔している家臣たちは何気にあのケモ耳と尻尾にほっこりしてると思います。
美人な嫁をもらって、口では素っ気ないけど「あー、王はご機嫌だな。惚れてんな。」とか思ってたんだろうな。だから皆んな嫁に好意的だったのかも。
ファンタジー系小説にしてはえっちが少なめでしたが、嫁を大事にしてるのが伝わってきて、少なめで良かったんじゃないかなと思ってます。
あとは宰相さんがもうちょい出番があったらなーと。いつ出てくるのかな、とワクワクしてたのにあっという間に退場してしまい残念でした。
当て馬的活躍期待してたのに残念。
巻末に四コマ漫画があって可愛かったー。美しい挿絵にため息です。
最近続編も出ましたね。ラブラブな2人に今度はどんな試練なのか?王の従兄弟しか血縁者が出てこなかったし、王の親や兄弟とか現れるのかな?
そして四コマも楽しみですね。

1

大きな猫

表紙買い。カラー口絵も猛烈に美しく、清らかとしかいいようがない受けが不憫で可愛いですが、王道だなと思うので萌にしました。虎ちゃんは可愛いけど地雷になる方もいるかもと思うので、一応ご注意ください。本編260P超+あとがき+香坂先生の爆笑4コマ2P(めっちゃ好き)。

サファイアの左の瞳と銀色の右の瞳を持つルスキニア。その瞳に見つめられるとどれほど高潔な聖職者であっても我を忘れるとされ、今は亡きスペルビナでは忌まわしきものとして都から離れた場所に幽閉されていたのですが、スペルビナが滅びた後、なぜか征服者であるイウサールの王に連れ帰られて後宮に入れられて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
セヘル(攻めの主治医→受けの面倒を見る人)、ファイサル(イウサール国宰相)、受けの母国の方々少々ぐらいかな。セヘル、もうちょっとご活躍いただいても嬉しかったかも。

++攻め受けについて

攻めは虎ちゃん完全体と、耳しっぽ付き人間との二つの姿あり(一部だけ変化することも出来る模様!)。戦いの場においてはつよーいみたいです。対人戦闘であれば、銃のないこの世界では無敵では。最後にかなり血まみれな場面が出てくるので、スプラッタは絶対無理という方はご注意ください。最初は後宮に入れられた姫たちを全部食ったなどと噂されているのと、表情かえず言葉も少ないもんですから、何考えてんのなんて声もかけられないこわーーーいご様子。

ただだんだん受けに寛いだ様子を見せるようになってくると、単なるデカい猫。受けの長い髪の先についている髪飾りが揺れるのに気を取られたり、受けの膝枕で盛大にぐるぐる音をたてて鼻を腹になすりつけている様子は「まんまネコやん・・」でした。まあ受け限定だと思いますが。

受は不憫健気、びびりながらもぴーぴー泣かないし、王族としてあるべき立ち位置を守っておられる正しい方。「気になるのだろう」と示された王の耳を「触れてみたいです」とおずおず言ってみたりするので、素直な方なんだと思います。ただ母国で刷り込まれた「自分は善人を獣に落とす悪人」と蔑まれた考えがあるため、自らを大切にするなんて1ミリも思っていないところが不憫すぎました。

そんな受を見守り(いや最初手酷い事をしたのは攻なんだが)、外の世界に触れさせ、解放しようとする攻さんは良い方なんでしょう。最後の最後は甘いのですが、いやもうちょっとゲロ甘読みたかったよう。綺麗な綺麗なルスキニアをもりもりに着飾らせて王宮内で見せびらかすとかさ、群衆の前でお披露目してチュー見せるとかさ、あと少し欲しかったなああああという点が残念なところでしょうか。

強い攻め、綺麗な天女状態の受けという黄金カップルのシリアス寄りお話がお好きな方、けもちゃん姦(最初だけ)が大丈夫な方でしたら是非。

7

普通列車を途中下車でジェット機でブーンした。

ホントにごめんなさい。


初読作者様。
なんだろう?ちょっと疲れてる時だったからかな?文章が硬いというか、余計に疲れを誘われてしまった。

お話の内容は嫌いではないんですけどね。
5分の1ぐらいからなんか疲れたなぁって事で、飛ばし読みしてしまった。
私的には上手く乗換できたかな。

話の大筋の流れはつかめたのでもういいかな。

2人共孤独なネガティヴさんだったけど、お互いを得て寄り添っていく。
そんな中で身内の裏切りに合いますが、想い合う2人はお互いを唯一無二の相手として、これからも一緒に支え合って生きていきます。
という感じかな?
合ってる?知らんですよね。笑

悪役が見事に成敗されたのが良かったので、数年後に再読するかもしれない。

2

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