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(2)巻で「やっぱ私には合わないかなぁ」と思ったんですが、この『番外編』で持ち直しました。大学内の『あっちでざわざわ、こっちでざわざわ』感がとても可愛らしかったです。
また、あの不思議なリズムの訳文も面白さ復活。
ま、そんなことを面白がるのは少数派だと思いますが。
また、この巻は短編の数珠繋ぎなんですね。
今まで登場したグリーンやマン、タインの兄ちゃんやサラワットの弟などなど、オールスターズのその後(あるいはあれ以前)がさらっと書かれているので「やー、みなさん元気?」的な読み方が出来る。
そういった意味では、この巻が最もファンブックですね。
巻末に作者による『2getherに関する50のトリビア』という、あとがきというよりはコラムと言った方がぴったりくる文章が載っていますが、これが面白かったんです。でも、遠い異国にいる私にとっては、この程度じゃまだまだ足りないんですよね、背景説明が。
で、思ったのは「出版社さん、もう少し頑張ってよ」ということ。
この本、どう考えても『ドラマを観てファンになった人だけを対象にした出版』という風なのですよ。
なんでそんな風に感じちゃうかと言えば、海外M/Mを出版している某文庫は、巻末に訳者の愛にあふれた作品の背景や作者紹介が載っているのですが、このシリーズには日本スタッフのそういう文章が一切ないのです。
作者さまの作品世界に対する愛はひしひしと感じとれるだけに、本当ならこの作品を日本に持ってきた人たちの熱いコメントを読みたかったんですよねぇ……