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ゾンBL この物語には、 強い感染力がありますので、ご注意ください。
めちゃめちゃ好き〜
ゾンBLという事で、ステイホーム期間にゾンビ映画と某ゾンビドラマを観まくっていた私は躊躇わず手に取りました。
死者が蘇り、生きた人間を襲うという感染症が蔓延する極限の世界観を描いた作品です。
いやー、切ない。
すごく切ない。
人によってゾンビは、愛する人を蘇らせる幸せな呪いなのですね。
自分の命よりも大切にしたい人──深い愛の物語です。
※グロ描写もあるので、苦手な方はお気を付け下さい。
【SCENE1:William and Adam】
ある夜、カフェを訪れた不思議な兄弟。
しかし弟・ウィリアムは、兄を名乗る・アダムに誘拐されていると言い……。
ウィリアムがカフェの店員に語る壮絶な物語は、嘘か誠か──?
偶然出会ったウィリアムをアダムは躊躇わずレイプします。
変異体と呼ばれるゾンビの撃ち方を教え、ウィリアムを大切に世話するアダム。
次第に打ち解けていく2人ですが、アダムには秘密があるのです。
この行為は愛ゆえなのか?
いつまで2人は逃避行を続けられるのか?
答えはないまま終わりますが、今の2人が幸せである事だけは間違いない気がします。
【SCENE2.3:Linus and Conor】
墓荒らしをして死体を盗むライナスとコナー。
しかしある時、警察官が家を訪ねてきて……
大きなトラウマを抱えるライナス。
そんなライナスが何よりも優先すると決めたのは、愛するコナー。
コナーの死を受け入れることより、ゾンビとして共に生きることを選んだライナスの愛と依存は狂気です。
コナーを生かすために罪を重ねるライナスの愛は、大きくて深くて傾倒的だと思う。
他の人にとっては不幸に繋がるかもしれない事も、2人にとっては幸せでしかない。
圧巻のメリバですね。
SCENE1のアダムの過去と繋がっている構成も素晴らしかった。
【SCENE4.5:Me and Lawrence】
個人的には、1番刺さった。
怖くて倒錯的な歪んだ兄弟愛です。
湖の真ん中の小屋で一人暮らすローレンスは、ゾンビに追われ逃げてきた記者のレイモンドを家に入れます。
ローレンスは今でも一人、帰ってこない兄を待ち続けていて……
知的にも幼いローレンスですが、ストーリーが進むにつれて表れる彼の本質にゾッとさせられました。
ローレンスの罠にハマったのは兄だったのか──?
ただ、ためらわずに自身を差し出すローレンスの愛は本物だったと思う。
痛くて切なくて泣ける。
誰もが人生という名の物語を持っている。
そこをダークな世界観の中で表現した愛の作品集です。
記憶して紡いでいく限り、死は終わりではないのだと思わせてくれる物語の数々でした。
エロは少ないですが、ちゃんとBがLしてます!
巻末の素材集、没ネタも興味深かったです。
没ネタ1のバットはル◯ール?
ちょっと笑ってしまいました。
作者の冨田先生が病室で描かれた作品とのことで、とても感慨深いです。
今は元気になられたのでしょうか?
次回作も期待していますので、無理せず頑張って欲しいです。
続編もプリーズ!
没ネタその3を読んでみたい‼︎
本屋で表紙に一目惚れして購入しました。
一言で言うと最高でした。本当に大好きです!
ゾンビの描写は結構おどろおどろしく描かれています。
それがまた良いのですが、私が1番に感じたのは切なさでした。
登場人物それぞれが抱えるトラウマがあり、それぞれに愛しい存在があります。
側から見れば誰も救われない悲劇。
しかし渦中の彼らには世界がどう見えているのか。
彼らは不幸だったのか。
幸せとは何なのか。
切なくて哀しくて愛しい彼らの生き様と死に様が、脳裏に焼き付いて離れません。
そして本編を全て読んでカバー下を見た時、
「ああ、そういうことか……。」
と目を見張りました。
私が読んでいたのはただの漫画ではなかったのです。
きっと、「彼」が物語り続ける限りは、「彼ら」の人生が終わることはないんだと思います。
本屋さんでお見掛けして、なんとなく手に取った今作品。
アメコミっぽい絵柄、そして「ゾンBL」と書かれた帯。
もしかしたらすんごくマニアックな作品かな?と思いつつ読み始めました。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
全部で3CPのお話が収録されていますが、同じ世界が舞台。
ゾンビが出現し、そのゾンビは人を喰らう。
噛まれた人間は感染し、ゾンビになってしまう―。
がっつりグログロな描写あり、受けさんの意にそわない性行為あり、綺麗な恋愛を描いた作品ではありません。好みがはっきり分かれそうな作品ではあります。
正直に言ってしまうと、今はやりのゾンビものね?と、ちょっと斜に構えた感じで読み始めたことも否めない。
なのですが。
めっちゃ良かった…。
「ゾンビ」を主人公に描いた作品で、そのバックボーンを存分に生かした作品でありながら、今作品のテーマはまぎれもなく「純愛」です。究極の状態にあってなお、彼らが求めるものとは。
愛するということ。
生きるということ。
善と悪。
モラルと反社会的行為。
凄く深いテーマを、見事に描き切った作品です。
3CPのお話が描かれていますが、そのすべてが、また結末が素晴らしい。富田さんの紡ぐギミックにがっつり踊らされました。
富田さんの書かれたあとがきが、また胸に迫ってきました。
どういう状況なのか、「それ」だけで判断することはできませんが、もしかしたら「生きる」ということに目を向ける状況に置かれている方なのかなあ、と。だからこそ、こんなにも深い作品が描けるのかなあ、と。完全に推測ではありますが、そんな風に思ったりしました。
あと、今作品は伏線が凄いです。
セリフ、描写。そういったものが繋がった時、凄いなあと感心します。
表紙もとても素敵でしたが、カバー下も良かった。本編が終わった後の部分も良かった。
色々なところにこだわりが詰まってる感じ。
何から何まで、ツボに突き刺さった作品でした。続編も読んでみたいな。
キラッキラな恋愛ものが読みたい方には不向きです。
痛い展開、グロなものが苦手な方にも回れ右をお勧めしたい。
けれど、多くの方に読んでほしいと思う、素晴らしい作品でした。
他にないタイプの作画で
単話で読んで楽しみにしていた作品です。
コミックスの出来がかわいすぎて発売日に買いましたがこれがまあよく出来た作品ですごい!
ゾンBLとかいって独特な雰囲気だし好みはわかれそうだけど間違いなく面白いです。
一冊に複数カップルのお話がリンクするように
入ってるんですが
語りべはレイモンドという作品の中の
1人で
この一冊がレイモンドの本になってるって
仕組み。わかるかな?
レイモンドは作家志望でノートにお話を書いてて
単行本のカバー下が作中のノートなんだよね。
ニクい演出。。
世紀末の恋人たちのお話。
超ネタバレなんですが
レイモンド以外結局みんな死んじゃうんだけど
切ないけど胸糞ではありません。
一本の映画みたいな作品です。
ただ書き下ろしは没ネタ紹介イラストじゃなく
なにかしら後日談的な誰かしらに
関係ある漫画が読みたかったなあって
思いました。
初単行本の作家さんとの事で
次回はどんなの書かれるんだろう、、
三つのお話が載っているけれど、そのどれも正直ゾンビが出てきて救われてるような気がするくらい、世界が普通だったらそれぞれの背景が暗い
アダムの使っていた手錠や拳銃はどのように入手したのか、特殊な状況で深く考えなかったけれど、手錠持ってるの普通じゃないもんね、なるほどってなった
アダムがいいように利用されてきたって、悲しみや怒りを溜めたまま一人遠くで自らを手錠で戒めて死ぬつもりでいたんだろうと思うとマークはひどいなって思うけど、アダムはアダムできっと「なにも言ってくれない」って詰られるくらいにはマークになにも口で言ってやらなかったのだろう
それでも、マークに似ているからウィリアムを犯し似ているから東の安全なところまで連れていこうとし似ているからウィリアムに殺してほしかったのかな
ウィリアム本人にどんな感情を持っていただろうかウィリアムは最後まで離れず一緒に行ってくれたから救われたのかな
マークがライナスに挑発されてカッとなって、まさかあのときコナーにやられてアダムは感染してしまったんでは?!それでライナスだけは噛まないって…アダムは、もしかしたら二人ともあのとき入ってきたコナーに噛まれたってことではないよね?
結局ライナスはコナーの隣でぶら下がってた訳だけれど、あれからそんなに経ってないんじゃないかと思えてならない
赤ちゃんゾンビを抱く母に「それはもうダメ」って言ってたけれど、ゾンビは長くは生きないってことなのかな
ライナスもコナーの姿ちゃんとは見えていなかったみたいだし、愛する人がゾンビになったとき愛の深さゆえに盲目になってしまって当人達の世界だけは美しいから感染は止められない
みんなゾンビになって結局は死んでしまう
レイモンドがローレンスと出会い別れてライナスとコナーとすれ違い(ライナスはぶら下がりながら彼らの話を語ったのだろうか)アダム達の立ち寄ったダイナーで二人の話を聞いた
あの世界、続くんだろうかこれからもレイモンドは書いていけるのかな