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表題作君が寝息をたてるまで

上谷 後輩会社員
森下 会社員

同時収録作品恋物語

江木 会社員
佐藤 会社員

同時収録作品恋の花咲く夜もある

松永 上司
平野和巳 新入社員

その他の収録作品

  • エブリデー市川

あらすじ

森下史明は会社の後輩・上谷直とこっそり社内恋愛中。でも最近は、新しくやってきた課長・市川にちょっかいをかけられたり、上谷に何度目かの見合い話が持ち上がったりと悩む事が多くて・・・。表題作ほか「恋物語」「恋の花咲く夜もある」を収録したリーマン・ラブ決定版!

作品情報

作品名
君が寝息をたてるまで
著者
高井戸あけみ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403661525
4.1

(6)

(3)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
25
評価数
6
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数3

たくさんの嘘をついて生きている

甘くて仲のよいカップルのお話なんですが、喉が痛くなるような泣きたくなるシーンがあります。
もし、同性愛者だということをカモフラージュするために、家の事情のために、恋人が結婚する、それでも関係は続けたいと言ったら…。
まだ若ければそんなの許せないと思ったけど、今なら違うかもしれないという主人公の言葉がリアルです。

何だかいろんなことを考えてしまい、やるせない気持ちになります。
世間は同性愛者だという自分たちに都合はよくない、という、表向きはライトでギャグも多く読みやすいのに、節々に重みを感じるお話でした。
このお話には、偽って結婚したカップルや、恋人が結婚してしまったけど付き合いを続けているカップルが出てきます。

主人公の史明は会社の後輩・直と付き合っていて、とても愛し合っていますが、彼はお見合いにしょっちゅう引き出される。そのために嘘もつかれます。
色んな人が嘘とばれない嘘をついて生きています。せつないけどこのリアルさが見事だと思いました。けれどどっしり重くなくて、キャラのノリがいいのでテンポよく読めます。 

この先もずっとお見合いを続けるの?とか、孫の顔が見たいとか親に泣かれたらどうするの?とか、問題提起は沢山あると思います。
問題が多すぎるのに対し、答えらしい答えが出ておらず、あっさり終わってしまったのが物足りなかったかも。
本当に感動したので、最後が尻すぼみに終わっているのが勿体なく、ページが足りていないように感じました。
時間をかけてもしっかり最後まで書いていたら神評価をつけたかったです。

「恋物語」はタイトル通り、喫茶店で一緒になった名前も知らない相手に引かれて毎日そこに通ってしまう・・・というまさに小さな恋の物語、というかわいい作品でした。
それに対して最後の「恋の花咲く夜もある」は性格がSとMの組み合わせで、ちょっとどろっとした印象でした。攻めは受けがMだと分かっていて意地悪していたようですが、ちょっとただのイビリをしている意地悪な大人に見えてしまったので、こちらのお話はちょっと好みじゃなかったかも^^;
少し昔のお話ですが、高井戸さんの漫画は本当にクオリティが高くて大好きです。

1

オフィスは恋の花盛り

リーマン物を集めた短編集
それぞれ独立した話だが、最後、おまけの書き下ろしですべての話がリンクするように仕掛けしてある。
表題作
同僚でアパートの隣同士、上谷と森下。
実は二人は恋人同士の半同棲状態。
転勤してきた上司・市川に二人の仲を知られてしまうが、市川もゲイで、森下を狙ってくる。
上谷の見合い話も絡んで、二人の仲はちょっと危うく…
「恋物語」
ランチタイムに、寂れた喫茶店でいつも見かけるクールな美形サラリーマン。
男なのに、意識するようになってしまった江木は…
「恋の花咲く夜もある」
偶然行った覗き窓にいた男の子、ホテルに連れ出してsexしてみたらお互いに盛り上がってしまい…

こうやって、小綺麗な男はみんな、男同士でくっついちゃったら、ますます少子化、
日本の未来はどうなるの?
でも、草食系のかわいい子が肉食女に食い散らかされるようなお話なんか読みたくない

ロマンチックなファンタジーだから許してね。

0

リーマン本

 「君が寝息をたてるまで」:前・後編仕立て。上谷と森下は恋人同士。周りに悟られないように時間差出勤し、会社では同僚として振舞っている。しかし、新しく転勤してきた市川という上司が森下を狙い始め、また上谷のお見合いも持ち上がり、と恋の障害が多い。世間の目があることで、公には恋人として振舞えない。しかし、いつまでも一緒にいたいと思う森下。
 リアルな問題に直面し、悩み、向き合っている姿に、一緒になって考えてしまった。難しいね・・
 表題作が1番好き。でも、閑散としたお客もまばらなカフェで出会う「恋物語」も捨てがたかった。高井戸先生が描くものは、線が細くて繊細で、時たますごく読みたくなる。

0

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