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季節の国のけものたち~Summer Nude~

kisetsu no kuni no kemonotachi

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表題作季節の国のけものたち~Summer Nude~

サージ,オセロット型人獣
マァオ,白ライオン型人獣

その他の収録作品

  • 描き下ろし

あらすじ

白ライオン型人獣のマァオは、 幼いころに助けられたオセロット型人獣・サージの村で、暮らしている。昔の夢を見て飛び起きるたび優しく抱きしめてくれるサージのことを 好きになってしまったマァオだが、村の人気者であるサージに対して気持ちを打ち明けられずにいた。自分がいつか父のように獣化して誰かを傷つけることを恐れるマァオは村から離れようとするが、サージがひとりでシテいるところを見てしまい――。【不器用なオセロット×心優しきライオン】幼馴染み人獣の両片思いラブ!

作品情報

作品名
季節の国のけものたち~Summer Nude~
著者
霧嶋珠生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784575380835
3.7

(20)

(2)

萌々

(10)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
74
評価数
20
平均
3.7 / 5
神率
10%

レビュー投稿数4

「季節の国のけものたち」を先に読んだほうが良いかも

切ない幼馴染みの両思いのお話でした。

霧嶋珠生先生なので攻めのサージも受けのマァオも、筋肉質で美しい身体をしています。

サージは褐色でマァオは色白なので、違ったタイプの美形を楽しめます。そしてケモ耳に尻尾がたまりません。

ちょっと天然で心優しいマァオは、幼き日の出来事により常に気弱なんです。そんなマァオと常に一緒にいて見守り続ける寡黙なサージ。この2人の関係がとても萌えます

見る人から見たら両片思いなのはバレバレなのですが、育てて貰った村の為、サージの幸せの為と、マァオは村を離れる覚悟をしているんです。

そして人魚型の六ツ杜や謎の存在の「魂守」が現れる事によって、2人の関係が一気に変わります。

2019年に発刊された「季節の国のけものたち」を未読ですが充分に面白かったです。でも、そちらを読んでいればもっと世界観が分かって楽しめるのではと思いました。

5

健気なマァオが素敵すぎる

霧嶋先生の作品は以前から拝読していましたが
今回はけもみみ尻尾の獣人のお話…という事で楽しみでした。
読んでみたら、キャラクターとかお話の雰囲気がいつもの霧嶋先生のテイストで、そこもよかったなあと思いました。

先生のお話はいつもシリアスでも根底が優しくて可愛くて、時折出てくるデフォルメキャラクターがほのぼの可愛い。

とある獣人が住む世界の季節のある国。
島にはオセロット型獣人の住む村があって、白ライオン型のマァオは幼い時に助けられて以来、身を寄せていた家に住むサージが大好き。
でもサージは村の長になる身。
『子もなせない雄の自分とじゃ…』と恋する気持ちを隠しているマァオ←健気。

冒頭から両想いじゃん!とツッコミ入れたくなりましたが(笑)
両片思いのまま、人魚型の六ツ杜にチャチャ入れられたり
魂守という死を司るモノに魅入られたり…でも最後はちゃんとハピエン。

ケモミミ尻尾、そしてほぼ裸のキャラクターたちは裸体も眩しい。

個人的には六ツ杜にも伴侶が欲しいなあ…と思う今日この頃です。
同じ世界設定でお話がありそうなので、続刊に期待します!

2

夏の国

『季節の国のけものたち』は人獣たちが暮らす季節の国、「秋の国」のお話しだったのですが、今回は「夏の国」が舞台。
次期村長候補のオセロットのサージと昔サージに助けられた訳あり白ライオンのマァオ。
先祖返りや魂守というワードが出てくるので、前作を読んでおくとよりスムーズにお話しに入れるかな、と思います。

さて、今回のサージとマァオは幼馴染であり家族のような間柄で、好き過ぎてお互いが踏み込めずすれ違ってしまう不器用なふたり。
周りからしたらまだ付き合ってないんかい、な感じでヤキモキとさせられます。
人魚型の人獣の六ツ杜がマァオに絡んできて、不穏な雰囲気を醸してくるのでダークでせつない展開になってしまうのかな、と思いましたが杞憂に終わりほっとしました。
その六ツ杜にもなにかありそうでしたが、とくに掘り下げはなく、ちょっと気になりました。
あと、魂守…、人獣によって言い伝えが違って謎が多いんですよね…。
春と冬の国のお話しもあるといいなあ。

サージが寡黙ですが実はちょっとお茶目?でだいぶとアレな感じだったのが意外で、そのギャップもまたよかったです(笑)
マァオと末永くお幸せに。

2

不思議の魂の物語。

オセロット獣人の住む地域。サージは次期村長である事を期待されている。
そんなサージに恋焦がれるマァオはライオン獣人。長いタテガミの様な髪は豊かで美しい。幼ない頃に海で溺れたのもあって、海での漁には行けない。この村では男で漁に出ないというのは、てんで役立たずなのだ。
サージとマァオは幼馴染として育った。海で溺れて、流れ着いたのを見つけたサージと彼の父親に救われたのだ。それから2人はずっと一緒。マァオの子供の頃の記憶が恐ろしくて切ない。どういうわけか、先祖返りをしてただの獣になってしまったマァオの父親は、村人たちを襲い、マァオの母親をも殺してしまう。最後の命を振り絞って、マァオを庇い、海へと投げ出したマァオの母。
その時、マァオは確かに見たのだ。魂守と呼ばれる精霊の様なものを。魂守は死の匂い立つところに現れるという。マァオが母に魂守の存在を知らせなければ。母は気を逸らす事なく逃げ延びたのか。マァオが注意をしたから、母はマァオを海へと投げ出し、救う事になったのか。魂守はこの後もマァオを守護する様に何度か現れる。それは不思議な事であって。明らかにされる事なく終わって行く。うーん。魂守についてはもうちょっと回収されて欲しかった。彼は守護霊なのか。何なのか。
不穏な者として扱われる人魚、六ツ杜もそうだ。彼は黒い髪の人魚は美しいとほめられる事など無い、と言っている。おそらく仲間の群れから外れている。いつも独りだ。だからやはりオセロットの村で独り異種の子、マァオと友達になりたがっている。彼は時々マァオを脅かすが、その心根は優しい。
海の底にマァオを誘ってみたものの、パニックになった彼と、助けに来て溺れそうになったサージをやっぱり救うのだ。
不思議な国に生きる彼らの、秘密やその背景は多く語られる事なく終わるのが寂しい。
六ツ杜はどんな生活をしていたのか。仲間はいるのか。不穏な噂は何故起こったのか。
ライオンの国は近いのか。オセロットの国は夏の国。この物語は季節毎に語られている。
本作品だけでも一応成立しているけども。シリーズ全部読んだら謎は解かれるのかな。
でも。解かれなかったらガッカリするかもなぁ、なんて思って。既刊を読むかどうかは悩ましいところ。

エッチは白抜き。ほぼ半裸で暮らす彼等でも、恋人の乳首はエチ器官。サージは、マァオの乳首が人目に晒されているのが我慢ならない。だって女の子はブラしてるもんねぇ。
服を着ろ、服を。と、思ってしまう。

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