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Loveless SEX Dog ~愛のない獣~

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表題作Loveless SEX Dog ~愛のない獣~

太郎、獣人類の犬、雪也のペット
五條院雪也、御曹司

その他の収録作品

  • 第1話ー第5話
  • 描き下ろし「わかってほしいの。」

あらすじ

獣人類の犬・太郎を飼っている雪也は「獣人類の番に選ばれると幸運がもたらされる」という噂があるため、太郎に群がる人間が多くてうんざり。
しかし悪態をつきつつも太郎が好きな雪也は、太郎の番が見つからない事に安堵していた。そんなある日…⁉︎

作品情報

作品名
Loveless SEX Dog ~愛のない獣~
著者
霧嶋珠生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
光文社
レーベル
光文社BLコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784334808310
3.7

(18)

(6)

萌々

(6)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
65
評価数
18
平均
3.7 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数3

とても切なかった…

獣人類の犬と太郎と飼い主である雪也の両片思いのお話なんですが、これがとても切なかったんです。

家の為に獣人類の太郎を利用し続ける母親、太郎に性処理をして貰ってるのに獣人類についての知識が欠けている雪也、そして太郎は何か秘密を抱えているようで…。

獣人類にとっての番のあり方がとても気の毒で、本能に逆らいたくなる気持ちが痛いほど伝わって来る作品でした。

結局は太郎の番は雪也だったわけで、母親の心配も親らしいもので雪也は奮起して太郎も産まれて来る子どもも守る事が出来るのです。

でも、獣人類の寿命についての暗い影が見え隠れして、終盤の猫型獣人の白の姿に涙が止まらなくなりました。あの未来は太郎にも訪れるはずで…。

それと獣人類を管理している施設の謎も明らかになっていないので、その辺は「Loveless SEX Bear」で明らかになるのでしょうか?とても気になります。

2

ハッピーエンドなのに、なんでこんなに切ないの…

面白いけれど、超絶切なかった…。゚(゚´Д`゚)゚。
もう読みながら、涙がボロボロでした。

物語の舞台は人と“獣人類”と呼ばれる希少種が存在する世界。
獣人類は動物の能力と人間の知性、両種の特徴を併せ持つ
優位性から生まれた時から国家の管理下に置かれています。
そして、一部の恵まれた者だけが彼らを「ペット」として
育成することを許されていました。

本作の主人公・雪也もまた裕福な家庭に生まれた御曹司で、
幼い頃から犬型の獣人類・太郎を飼っていました。
だけど、雪也は密かに太郎に想いを寄せていて…。


こちらはシリーズ作品とのことですが、本作が初読みでした。
獣人と人間の“番”設定があったり、発情期の存在や男性による
出産が可能だったり、一見オメガバースの設定にも似ているけれど、
細かい部分では全く別物で、その番制度にも秘密のタブーがあったり、
世界観がとても独創的で面白かったです。

ただ、本作でいう“番”とはオメガバースでいう“運命の番”に近く、
それ以外の獣人と人間が結ばれることはありません。
仮に番でない二人が想い合ったとしてもそこには残酷な現実が立ち塞がり、
愛し合っても結ばれるのを諦めたとしても、どちらにしてもしんどい、
番以外の愛し合う二人にとてつもなく厳しい世界でした。

また、愛し合う二人が運良く番になれた場合もまた
人と獣人類の寿命差や子を成した後のルールなど、
乗り越えるべき障壁は沢山あって、どのルートを辿ったとしても
切ない未来は不可避で完全無欠のハッピーエンド、とはいかず
結果として泣かせられることになってしまうのでした( ;ㅿ; )

それでも、雪也と太郎の場合はすれ違いながらも紆余曲折を経て
最後は番として結ばれるので、まだ恵まれているのだと思います。
作中に登場する番ではない獣人と人のカップルたちの行く末を見ると、
たとえ当人たちがその結末の形を「幸せ」と表現したとしても
私にはその結末は悲恋に思えてしまって、悲しくてやりきれませんでした。

雪也と太郎は番として寄り添い、子供にも恵まれ例外的に幸せを得ますが、
それでもやっぱりいつかやってくる太郎の獣人類の寿命を考えてしまうと
切なすぎて、“今”が幸せすぎるだけに余計に辛かった…。
長い両片想いが報われてやっと…やっと幸せになれたのに!
どうしてずっと一緒にいられないの~。・゚・(゚`д´゚)・゚・。
あーだめだ…感想書いてたらまた悲しくなってきた。

描きおろしも甘々で、とろけるようなハッピーエンドだけれど、
読み終えた後もしばらく切なさがくすぶり続けてしまう1冊でした。

絶対また悲しくなっちゃうのだろうけれど、
他のシリーズ作品も読んでみたいなぁ。。。

2

タイトルが合わない。むしろ愛しかない

霧嶋珠生先生による人外もの。

主人公は五條院家御曹司の雪也。
幼い時に父を亡くして落ち込む雪也に母親が飼ってくれたのが「獣人類」の太郎だった…
…という設定。
はじめの太郎は完全「犬」だったけど、現在は表紙で雪也に迫っている美ケモミミ姿です。
また、「獣人類の番に選ばれると成功と幸運がもたらされる」という噂が囁かれていて、雪也の母は太郎をビジネスに利用するためにパーティーなどに連れ回す。
ずっと太郎が好きな雪也は、太郎に番が現れない事に実はホッとしていて…
(獣人類は番にのみ発情する、という設定あり)

ストーリーとしては王道的な両片想い系。
だけど色々あって回り道。
太郎が発情の抑制剤を打っている事を知って、番にはなれなくてもセフレならなれるの?なりたい、なんて健気に太郎を誘う雪也。
そんなに獣と寝たいのですか?なんて言い方をしてしまう太郎。あ〜あ…
しかし、なぜ抑制剤を打っていたかというとそこには雪也の母親の意図があって。
なーんか読者からしたら「お前のせいだ!」って思ってしまう。
でも雪也は獣人類の扱いも生態も法律も何も知らない。その無知を他の獣人類オーナーx猫型獣人類から糾弾されて、襲われて、そこで2人の関係性が変化。
隠されていた全てが明らかになっていきます。
そこからは家族一丸となってのハッピー展開、無事に子供も産まれて和みます。
獣人類は寿命が短い、という設定なのですが、永遠の別れまでは描かれてないのでご安心を。

獣人類の太郎はスラリとかっこよく、受けになる雪也もちゃんと「男」。
途中切なさがありましたがハッピーエンディングが良くて「萌」で。

4

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