特典ペーパー付き
それ抜くの手伝おうか?
はじめましての作家さんですが、絵が好きでした。
表紙だけ良くて中の絵おかしい話もありますが、
こちらは中の絵も綺麗でした。ひとつ年下の幼馴染と同居(ワンルームで?)することになった主人公青葉。大学生。
幼馴染で一つ年下の攻めのしょうが、青葉のことを「青ちゃん」と呼ぶのが、とても好きでした。
そして大雨の日に泣きながら帰ってくるしょうが、失恋したのかなと思ったのですが、失恋じゃなくて、主人公のことで泣いていたのがとても良かったです。
静かで穏やかに進んでいく二人の関係をひっそり見守る感じの作品でした。
大きな転機はないし、不穏な空気もありません。微妙な距離の幼馴染みとの関係がギクシャクと進むので、最初はスッキリして読める感覚の作品じゃなさそうだなぁと思って読んでいました。
身体が繋がり、少し距離感が近づいたかな?と思いきや、それからダラダラ流されるように日々が続く。言葉が少なくて、伝えなくちゃわからないことがあるよって途中つっこみたくもなりました。(笑)
でも所々で攻めさんが受けさんを想っていたのがちゃんと描かれていたのでそこは良かったかな。ただ全体的には静かめだし、攻め様だんまりだしでちょっと物足りなかったかな。
LGBTがある意味もう一つのテーマだったのかなとも感じました。狭い社会の中で、思春期だからこその繊細な気持ちとか、好きな人を失う恐怖がだんまりにさせてしまったのかと察しますが、確かにマイノリティかもだけど、好きな気持ちには自信をもっていてほしいと思いました!
あと当て馬の元セフレはただただ邪魔でした。
そして夏に読みかえしたくなるんだろうなあ…と。
最近梅雨空ばかりなので、こんな風に夏の空気を感じられるBLのさわやかさは貴重かもしれません。
表紙絵が素敵です。
ベランダでアイスを食べる二人。
視線が交わらない切なさが、中身とマッチしています。
この表紙絵、インテリアに欲しいくらい←マジです。
ひとつ年下の幼馴染。
昔からずっと近くにいるのに、最近今まで知らないような顔をし始めた。
幼馴染って気安さもあるけれど、恋を自覚してしまうとなかなか告白できないのが切ない…そんな切なさが描かれていますが、しっかりと幸せになります。
ふたりをかき回す感じの当て馬くんが出ますけど、全然イヤなコではなく、むしろスパイス役でありキューピットでもあり、という感じでした。
先生の次回作も期待大です!
表紙デザインに惹かれて購入しました。
絵柄も綺麗で、全体的にどこか懐かしいような雰囲気が漂い、心で感じる作品、好みが分かれそうな作品という印象でした。
わかりやすい物語、ドキドキハラハラなものが好む方には向いてないかもしれません。
ちょっとしたきっかけで攻めが受けと一緒にワンルームで暮らすことになる。
男が好き・幼馴染の受けが好きということで悩む攻め、
そういう悩みや葛藤を一緒に乗り越える両思いになる話。
個人的にかなり好きな設定で、静かで淡々と進んでいく感じも良かったと思います。
一冊の中で、幼馴染両片思い設定の中でよくある萌え要素が詰まってるが、すべてうまくいかすことなく不完全燃焼な気もしますが、
この作品、起伏が少なめ、雰囲気を味わうという印象があったので、萌え要素がすべて生かせてなかったのも味のひとつだと感じました。
こちらは先生の初コミックスのようですが、これからも注目したいと思います。
ちるちるさんに他に情報が無いので、こちらがデビューコミックスということだと思います。
絵も綺麗だし一つひとつの情景がとても印象的で、正に青春の1ページを切り取ったようなシーンがとても丁寧でした。
ただ丁寧に描こうとする余りに内容の起伏が平坦になっていた様に思いました。
萌どころは沢山あったんですが、それが活かせていなくてアッサリしてるんです。
合コンで青葉に密着して来た女子学生にしても、祥のセフレであったであろう伊織にしても扱い方中途半端なんですよね。
結局、この作品は両片思いのお話だったんです。青葉が祥へそれを告白するのは、大分終盤でした。
その辺りももっと活かせてたら、神作品にもなり得たと思うと残念でした。
絵のイメージからしてもっとギュッと胸が痛くなる様なお話が似合うと思いました。
これからの作品に期待したいと思います。