ボタンを押すと即立ち読みできます!
攻略対象のイケメン騎士見習い×乙女ゲームに転生した平凡モブ
小説
乙女ゲームのモブと攻略対象の話
高熱を出して命の危機から生還したシリス(受け)は、直前の一年間の記憶を無くした代わりに前世の記憶が蘇ります。
チート能力もないし特に何かの物語に転生したわけでもないと、優しい家族に囲まれてのんびり成長していました。
が、魔法が使える貴族が全員通うという王立学園への招聘の手紙が届いたことでここが生前やり込んでいた乙女ゲームの世界だと気がつくのです。
が、自分はゲームの中で登場することもない完全なモブ。
ルートは
主人公ガーネット
攻略対象は王子、騎士、学者、敵王子、教師
ルートによっては内乱や戦争が勃発したりするので、そうならない相手とくっつくようにさりげなく手助けできないかと考えます。
が、早々に攻略対象たちのうち騎士のエメラルド(攻め)に求婚されるは、学者と知り合いになり同じクラブに所属することになるは、敵王子と友達になったり、敵王子が自国の王子と攻略対象同士で恋仲になっていたりと思わぬことの連続で、主人公たちと同じクラスでないため、ガーネットが誰を攻略しようとしているのか把握できないし、自分の成績を落とすわけにもいかないし、毎日が大わらわ。
なぜいきなりエメラルドに求婚されたのか、王子たちの恋はうまくいくのか、ガーネットは誰を攻略するのか。
シリルはモブです。クラスも違うのでゲーム本編には絡むことができないためガーネットのことはほんの少ししかわかりません。
そして攻略対象者たちが絡んでくることもあり、話はエメラルドとの恋よりも王子たちの恋の応援がメインだったような気がします。
どちらかと言うと、王子たちが主役でそれをお助けモブ視点で読んでいる感じでした。
傍らで、シリルとエメラルドとの色々が絡んでいく。
何故エメラルドが絡んでくるのか。
記憶を無くしているので悲壮感はないし、家族も本当にいい人たちだし、なかなか酷い目にあった(若気に至りとはいえ)シリルですが、記憶がないからこそ最小限の痛み済んだのではないかと思います。
ゲームの主人公視点でしかゲームの話がわからないので、中途半端な知識で振り回されるシリルはとても疲れる役回りでしたが、ゲームとは程遠い展開になり、皆幸せになったのでシリルとしても満足ではないでしょうか。
ただ、王子たちの話に半分くらい割かれていたこともあり、2人の話が読み足りない。
特に、2人のその後とかもうちょっと読みたかったです。
ヒロインも百合エンド?な感じで、途中重い展開もありますが、みんな幸せになったのでめでたしめでたしでよかったと思います。
電子書籍で読んでると、本のタイトルがあまり目に入らなくて。ちるちるの作品ページを見て、あ!このタイトルと表紙!そのカップルだったのね…となりました。
区切りがなくて延々と主人公シリスが駆けずり回り、前世の乙女ゲームの説明を続けます。
なんとか紛争や内乱や戦争がないルートをヒロインに進ませるために、人知れず毎日頑張って。
私も大好きな乙女ゲームがあるので、攻略キャラや世界観が立体として体感できて、スチルのようなキラキラしたキャラを目の当たりにしたらどんなに感動するだろう!と共感しました。
しかししつこいですが、シリスが駆けずり回りゲームの説明を続けるのが、読んでいて疲れます。しかも区切りがないのでどこで休んでいいかもわからない。
乙女ゲーム転生もの、主人公視点が読んでて疲れた話でした。