僕じゃない“何か”になりたい

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表題作怪獣になったゲイ

あらすじ

「この手があったか!」と驚かされた新時代のゲイ・ストーリー。
自分で自分が嫌いな人、好きな人、好きでも嫌いでもない人、全ての人に読んでほしい。
―――田亀源五郎( 『弟の夫』『僕らの色彩』)

ゲイの高校生・安良城貴(あらしろたかし)はいじめの標的にされながらも
片思いの相手・黒田先生を心の支えに耐え忍んでいた。
しかし、黒田の発した偏見にまみれたゲイ否定が彼を「怪獣」に変える・・・・・・。

作品情報

作品名
怪獣になったゲイ
著者
ミナモトカズキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
ビームコミックス【非BL】
発売日
電子発売日
ISBN
9784047366848
4.3

(13)

(9)

萌々

(1)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
54
評価数
13
平均
4.3 / 5
神率
69.2%

レビュー投稿数2

全ての人に当てはまる話

ありきたりな言葉ですが、考えさせられました。
ゲイストーリーとありますが、全ての人にあり得る話だと思います。
わたしは黒田先生(変わらない人)に考えさせられました。

人は自分の考えがあって、それに基づいて何気なく生活しているのがほとんどだと思います。
黒田先生のように『自分は相手を理解していると思い込んで、または、よかれと思ってしたことで知らぬ間に誰かを傷つけていることはないか?』と考えてしまいました。
なかなか人は変わらない…だから気づかないことも多い。
でも、ふと振り返って考えてみる…その積み重ねは何かの変化のきっかけになるのかな。
そんなことを考えるきっかけになる作品でした。
良くも悪くも出会いは心に大きく影響しますね。

1

怪獣になったゲイ

新時代…
なのか?これが新時代?
大好きな先生がゲイの存在を全否定しているのを偶然聞いてしまい、絶望の果てに「変身」してしまった少年の話が?
当事者、特に子供世代にしたらほとんど変わってないんだよ多分。
苦しい事を表すことすらできなかった…そこが変わっていく一歩なのか?

読後感、
哀しかった。
苦しかった。
こんなになるんだな、と思った。
ゲイ云々の前に「イジメ」もあって、学校と家だけの世界になりがちなこの年代の子たちの緊張感に満ちた毎日が透けて見えてくる。
もちろん、大なり小なりどんな人にも悩みも苦しみもある。
誰かに少しでも話せればいいけど、誰にも言えないという思い込みもあるし、人には知られたくないという自意識もある。
例えばセクシュアリティー。
例えば貧困。
例えば障害。
例えばヤングケアラー。
例えば家族内のDV/虐待。

世界は学校だけじゃない。もっと広い空間は広がっている。もっと息が吸いやすい場所はある。
誰でも、ひとりじゃない。
怪獣の頭は、愛する人の愛情で治る?
いや、大丈夫。名も知らぬ他人の理解だって助けになる。なる?なると思いたい。

生き残れ…

7

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