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兄貴の身体、俺の形に変えなきゃ
近親もの(特に親子)は避けがちな私。
あらすじもレビューも読まず、腐仲間のおすすめリストにあったこと、推し作家の夜光花先生作品であること、yoco先生の絵であったことに惹かれて読み始めたものの、双子!もしや近親!?とヒヤッとしたのですが。
さすが夜光花先生。
こうまとめてきましたか!
類のド執着愛、ずぶずぶ沼加減が最高でした。
ミコの正体がわかった時は全くの予想外で驚愕でしたが、うん、あの人なら良いよwとスッキリしました。
おもしろくてイッキ読み、読了後は心が熱くなり、
大満足です。
面白くて読み始めたら止まらなくなり、夜中3時まで読みふけってしまいました。
本当に小説の中には理想の執着攻めがたくさんいるなあ…
ガチ兄弟(双子の弟×兄)ものです。
(以下大きなネタバレありです)
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読み始めてすぐ、「一卵性の双子なのに身長が20センチも違って、お兄ちゃんの方が子供みたいに見えるってどういうこと??」と思ったのですが、なるほど〜〜〜!
この作品の世界には「黒夢病」という特殊な病気があり、お兄ちゃんの方はその病気を何度か発症し、成長が止まってしまっている、という設定です。
(突然眠りに入ってしまい、いつ目覚めるかわからない)
そして兄にはいつからか自分に執着する弟の心の声が聞こえるようになり、
日々困惑して過ごしている…と。
この2つの設定が絶妙で、
・心の声が聞こえてることは、いつ弟にバレるのか!?
・バレたらどうなる!?
(→この展開は予想どおりではあったけれど、それでも興奮しました)
・兄の病気はいつまた発症するのか?次目覚めるのはいつ?目覚めた時弟はどうなってる?
と続きが気になり、ページをめくる手が止まりませんでした。
発症から5年後に理人(兄)が目覚めた後、執着わがまま弟の類が完全スパダリ化しているのがすごかった…
身体的にも経済的にも類の手助けがないと日常生活が送れず、申し訳なさと自分への苛立ちを感じる理人に共感してしまい、胃がキュっとしました。
とにかく理人から離れたくなくて、「自立なんてしなくていい!」と言う類。
でも、そんなこと言われたら青ざめちゃうよね…類にとっては理人は自分のそばにいてくれさえすればいい存在で、役に立つとか立たないとかそんなことはどうでもいいのだけれど。
きちんと大人として生きていきたいのに、依存するしかない理人からすれば、とても苦しい状況だよなあと思います。
この辺の葛藤がとてもリアルに描かれていただけに、二人が結ばれた後、理人がそんな悩みや思いを乗り越える部分をもう少し詳細に見たかったな、と。
私はやっぱり「支えられる受け」よりも「攻めと対等な位置にいる受け」を求めてしまうんだなあ。と、自分のこだわりを再認識…
理人が眠っていた5年の間に両親が事故で亡くなっているのもちょっとベタかなあなんて思いもありつつも、執着愛にはガッツリ萌えた&ゾクゾクわくわくさせられました!
今まで読んだ近親モノの中で一番好きです。
貴重な双子同士のBL。
近親モノの作品て、近親が故にくっつくことだけでドラマになり、それだけでストーリーの山場になったりすることも多いのですがこちらの作品は兄が病気で兄弟同士で結ばれることの他にも大きなストーリーがあります。
しかもyoco先生の挿し絵で読めるなんてもう二度とこんな作品には出会えないなと思い特典付きの紙本でも購入しなおしました。
兄弟BL好きな方にはぜひ読んでいただきたい作品。
イケメンで高身長の理人と、低身長の類は一卵性双生児です。兄弟仲は悪いどころか、兄の理人は弟の類を周囲からブラコンと呼ばれるくらい愛しています。
理人と類が一卵性双生児なら、背格好が似ていそうですが、類は黒夢病という奇病を患っており、理人と双子でも、背格好は似ていません。
黒夢病になる原因は分からないし、対症療法もないので、黒夢病を発症している間は、ただ眠るしかなく、本人が目覚めるのを待つしかないのです。
理人は、兄としての情を超えて、弟の類を愛しますが、黒夢病から目覚めた後は、理人は類への愛がより深くなかったと思いました。
こちら、一卵性双生児CPなんですね!ってことで、このタイトル。確かに。出会いは生まれた時ですもんね(?)。
一卵性双生児で何でBLが成立してしまうのか…っていう所がこのお話の肝になっていて、兄の理人は黒夢病という奇病(フィクションです)に罹っていて、発病すると眠り続けてしまう。その間体の成長が止まる、というもの。どれだけ眠り続けるかはその時次第で、最悪の場合は眠り続けたまま死に至るという恐ろしい病気。
だから成長期に発病した理人は弟の類よりも体が小さく、一見双子には見られない。そして理人には類の心が読めるという謎の現象が起きていて、類が自分に対して劣情を抱いていることを知るのだけど、類は自分の心が読まれていることなんて気付いていなくて…。
ところが類の心が読めていることが類にバレてしまってからが急転直下!そこから双子の関係性が変わってしまいます。
フィクションの病気とはいえ、恐ろしい病気です、黒夢病。目覚めたら友達が数年分しっかり成長してるのに自分は何も変わらないとか怖すぎる。双子ならではなのか、愛ゆえなのか、類は理人のわずかな変化にもすぐに気づいてくれて…もう最高の彼氏なんですよね。
後半、久しぶりにイラッとする女性が出てきましたが、まぁそれも2人の絆を深めるスパイスということで受け入れます。
何より双子の体格差やハーフの見目麗しいビジュアルを完璧に表現されていらしたyoco先生、素晴らしすぎました。挿絵の度に見入ってしまいました。