電子限定かきおろし付
鬼っこシリーズ。
なんやかんやリンクしてるのね。
まかさこんな結末になるとおもってなくて
ちょっと泣いたわ(´;ω;`)ブワッ
冒頭、オッサンの雄っぱいに胸を熱くした
自分の不届きな頭を殴りたい
もこデス。
本作ヒロインは、まぁ顔のしわいヤクザでございます
さらけ出した雄っぱい、もとい胸元が好き。
抗争に巻き込まれ、死んだかと思った矢先
謎に好みの顔が現れたかと思えば
ココハドコ!?
黒くてドロドロの何かに監禁されて!?
謎の化け物vsヤクザという不可思議な世界観が面白い。
不気味で怖いと思いつつも少しずつ順応してく姿も良き。
複雑な幼少期からの唯一の心の支えを失うこと
化け物が繰り返す「嫁」の真相。
普段は厳つい顔をしてるくせに不意に見せる受の幼気な顔が好きでした。
輪廻はそういえば鬼カプのとこでもやってたね
なんかさぁ、待つ方も待たすほうも切ないのよな
早く神になって永く添えるようになってほしい。
邪な気持ちが浄化されるお話でした。
片言攻め・触手・ファンタジー・ガタイの良いやくざ受け
あたりが気になる方は読んでみてほしいです~!
シリアスみ強いかな?と思っていたのですが、
意外とそこまでシリアスではなくて読みやすいし、
泣き虫で片言の攻めの求愛が可愛くてほっこりしました。
ストーリーが作りこまれているので、
前情報なしで読んだ方が新鮮に読むことができてよいかと思います。
ラストは好き嫌い分かれるかなぁという印象ですが、
そもそもファンタジーなお話なので私はそんなに違和感なかったです。
テーマが「孤独なモンスター」ということでうっすら予想はしていたけれど、
儚く切ない二人の運命に読み終えた後は涙が止まらなくなっていました。
ヒトと人外の異種間愛と輪廻転生。
もうこの設定からして既にせつな臭がプンプンしているわけで。
いえ、一応ハッピーエンドなのですが。
幸せなはずなのに、二人の一途で健気すぎる愛が沁みて、
なんかもう涙腺の自制がきかなくなっていました。
ヤクザの虎牙はある日、突然異世界へ飛ばされ、
そこで黒くてどろどろした異形の化物に遭遇します。
けれど、その黒い塊の中から人型の美しい青年“銀”が姿を現すと
虎牙を「嫁」と呼び、甲斐甲斐しく世話を焼いてこようとします。
もうこの銀がひたすら可愛いのです。
外見は美人なのですが、中身はヘタレで一途なワンコ。
言葉が片言で、無邪気で泣き虫で庇護欲をそそるったらもう…
自分の言葉一つで笑顔になったり、しょぼくれたり一喜一憂し、
まるで無垢な子供のような銀にはじめは警戒していた虎牙も
次第に絆されてゆきます。
親や恋い慕った兄貴分からも愛されず、いつも独りぼっちだった虎牙。
銀との出会いでようやくその心も癒されていくのですが、同時にそれは
何百年も一人で虎牙の魂が生まれ変わるのを待ち続けた銀の孤独が
報われた瞬間でもあり、その尋常ではない健気さに胸がぎゅっとなりました。
最後には虎牙は失っていた前世の記憶を取り戻し、
現実世界を捨てて銀の傍らで生きることを選びます。
ポジション的には“花嫁”ですが、愛を自覚した虎牙の全身全霊で
銀を受け止めようとする溺愛っぷりが男前で格好良かったです。
描き下ろしではその後、二人がヒトと鬼の寿命の差を
どう乗り越えていったか、その答えがしっかりと描かれていました。
ページ数も内容の濃さ的にも描き下ろしと言うかもはや最終話でした。
もう二度と離れることなく永遠に共に生きるため、
互いに神やヒトになろうと試行錯誤を繰り返した銀と虎牙。
けれど、その願いは叶うことなく年老いた虎牙は寿命を迎えてしまいます。
命消えゆく虎牙の手を握り「またあえる、ぎんはまってる」と
笑顔を浮かべて見送る銀の切なさったら…この場面、一番泣きました。
けれど、物語はそこで終わらず、その数ページ後、
再び虎牙を待ち続ける銀の前に一人の子どもが姿を現します。
ああ…こうくるんだ、というちょっと意外な展開。
肉体は違えども、愛した魂は何一つ変わることなく。
転生し、別離と再会を繰り返す二人。
個人的には虎牙の肉体のままであってほしかったけれど、
とびきりの泣き笑いで「おかえり」と少年を抱き上げる銀の笑顔に
これはこれで二人にとっての幸せなんだな…とまた泣けてしまいました。
二人が幸せならそれが何より…!
カバー下はさらにその後日談として、転生直後ならではの
葛藤(主に身体のサイズの違い)や二人の甘い日々が描かれていました。
最後の最後まで見せてくれて著者様の旺盛なサービス精神に感謝です。
本作は著者の鬼シリーズ4作目にあたるようで、
途中『鬼が慕うは祟り神』の二人の話題が出たり、
『野良鬼拾いました』の烏が登場があったり、と
他既刊作品とのリンク部分もあり、ちょっと嬉しかったです♪
輪廻転生愛、良き(T-T)
ぎんがとても可愛らしい、拙い喋り方とか笑顔に読み手はキュンキュンです✨
ストーリーもシリアスとほのぼのと読みごたえバッチリ。
勿論、エッチの方も堪能できます、
現代のやっかいごとに決着をつけ二人の家に戻ってきてからのイチャライチャラはひたすらエロい!!とらが攻めを狙っているようですがぎんのあの目で「ほしい」なんて言われたら無理だよねぇー(’-’*)♪
戦国時代の別れから現代までただひたすら待つ切なさは涙ものです。
これからも別れと再開を繰り返すのでしょう。
めじろ先生の鬼シリーズ4作目。
『野良鬼拾いました』が未読で『鬼が慕うは祟り神一、ニ』は拝読済。
それぞれのキャラが少し登場してきますが、未読でも問題なく読めました。
どろりとした形状で禍々しくも見える異形の姿の『ぎん』。
はじめはそのぎんの姿やとら(虎牙)の稼業からやや不穏な雰囲気を醸しているのですが、ぎんととらの過去の関係がわかっていき、ぎんがそうなってしまった理由が明かされていくうちにせつなさが溢れ出してきて。
よく見たらどろどろでハートマークを作ったりしていて可愛らしさも出てきます。
エッチなことをする時の触手のような動きはとてもエロいです。
悠久を生きるぎんは愛するとらとの時間の違いを埋める術はなく、人間のとらの命が尽きるまで寄り添いとらが生まれ変わってくる日をずっと独りで待ち続けていた健気なぎんのことがただただ愛おしく感じられました。
ぎんがとらを待つ間、存在し続けるために仕方なく他人の精を喰うことになるのですが、その説明の時のとらとのやりとりにはクスッとさせられました。
ぎんのあのまずそうな渋そうな顔…。
できるならとら以外に触れたくないし喰べたくないですよね。
とらがぎんとずっと一緒にいるためにぎんと同じ鬼になるには…、と奮闘するのですが叶わずにまたとらは寿命を迎え、ぎんはとらの生まれ変わりを待つことに。
輪廻転生を繰り返し、とらの帰る場所はいつだってぎんの傍。
せつないですがあたたかくもあり、こころはずっと一緒、というふたりの愛の在り方。
じんわりと心に沁みる素敵なお話しでした。