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おねだりもキスも欲しくない

onedari mo kiss mo hoshikunai

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表題作おねだりもキスも欲しくない

水井佳澄,26歳,カフェ店員,バイ
戸館征一郎,26歳,カフェの常連

その他の収録作品

  • act, 1.5 描き下ろし

あらすじ

カフェで働くバイの水井は、顔もよくて人当りもいいが
「行為中ねだられると萎える」というやや歪んだ悩みを持っていた。
そんな水井の最近のお気に入りは、
自分のクズ話も冷静に聞いてくれる美人な常連、戸館だ。
でも、親しげな友人と来店した後から様子がおかしくて…?
彼の事情に踏み込みたい想いから
思わず戸館にキスしてしまった水井は、
いつもとのギャップに興奮が抑えきれず――。
トラウマ持ち同士の、可愛くってせつない成長の物語。

作品情報

作品名
おねだりもキスも欲しくない
著者
おしず。 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
B.Pilz COMICS
発売日
電子発売日
ISBN
9784861238970
3.7

(42)

(16)

萌々

(9)

(9)

中立

(5)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
148
評価数
42
平均
3.7 / 5
神率
38.1%

レビュー投稿数5

ハマる人にはドンピシャな作品

一冊丸々表題で描き下ろしがあります。
絵柄は可愛い系ですね。
個人的にはギャグで出てくるデフォが可愛くて好きでした。


過去にワケ有でねだられることを厭うハイテンション自虐系クズでバイな攻×超絶敏感体質なネガティブなゲイ受というカプです。


お話はカフェで働く水井(攻)は顔も人当たりも良いが行為中にねだられると萎えるという歪んだ性癖を抱える。
そんな水井の最近のお気に入りは自分のクズ話も聞いてくれてツッコミを入れてくれる美人な常連の戸舘(受)。
そんな戸舘がある日、親しげな男性と来店し……という感じで始まります。



この作品ハマる人はドンピシャで刺さってくると思います。
明るくハイテンションで人当たりは良いけどそこそこクズな水井と結構な頻度でガチ泣きしたりネガってグルグルして自爆したりする戸舘は結構、人を選ぶだろうなと……。
個人的には受がボロボロガチ泣きしてそれに攻がおろおろしながらもあ。可愛い♡とかなるのが性癖なのでこの2人はガッツリ性癖に刺さってきてくれたので最初から最後までめちゃくちゃ楽しみました(笑)
読み初めて最初はひゃあぁぁ!ってなって中盤ひえぇぇ!!ってなって終盤はふうぅぅぅぅ!!!ってなります(笑)
取り敢えずガチ泣きな泣き虫でネガ受好きだと結構楽しめると思います。

サクッとハイテンションな話が読みたくなったら読み返したい作品です。

3

泣き顔の破壊力

うーん。。。
評価がかなりばらついていて、なんでだろう?と
疑問でしたが、読み終えてみれば何となく納得でした。
個人的には好印象ではありましたが、同時に気になる部分もあって
萌えor萌え×2の狭間で迷った末にこちらの評価とさせていただきました。

ハワイアンカフェの店長である水井と常連客の戸館はそれぞれ
過去のトラウマから“おねだりされると冷めてしまう癖”と
“キスだけで達してしまう特殊体質”という悩みを抱えていました。

チャラくてクズ恋愛脳な水井と人見知りで無愛想な戸館、と
両極端なタイプの二人ですが、店員と客として過ごす時間に
居心地のよさを感じていました。
けれど、ある日、衝動的なキスをきっかけに二人の関係性が変わり始め…。


トラウマを抱えた者同士が惹かれ合い、トラウマを乗り越えて
気持ちを通わせてゆく、切なさや葛藤あり、甘イチャありの
相互救済の物語でした。

母親から愛情を与えられなかったり、長年の叶わぬ片思いなど
二人とも中々にややこしいトラウマや葛藤を抱えているものの、
そこまで暗さを感じなかったのはきっと終始甘さが漂っていたから。

甘いといっても一応最終話まではずっと両片思いで、
すれ違いもあり、喧嘩もして、切ない展開もあるけれど、
なんというか、基本攻めはデレデレだし、受けも一途で、
読み手にしてみると好意が丸見えで安心なんです。

絶賛すれ違い中と思っていたら、
あれ?この二人、今気まずい感じじゃなかった?
まだ付き合ってないよね?
と確認したくなるくらいにデレついていて、
イチャ甘か、切ないのか、どっち!と情緒が振り回されまくりでした。

絵の雰囲気やキャラクター、と全体的に可愛らしい印象ですが、
個人的には戸館のとっつきにくそうに見えて泣き虫キャラという
ギャップがツボでした。
今まで特に泣き顔に萌えを感じたことはなかったのですが、
子どものように大口開けて、目からボロッボロ涙をこぼして
盛大に泣きじゃくる成人男子に不覚にもキュンとしてしまい、
己の新たな癖に気付かされた作品でした。

ただ、一つ気になったのは最終話。
突然の店長&水井の母登場からの親子和解→長年のトラウマが秒で解消、
なぜか店長と母親の結婚報告、と諸々唐突だし、ぶっこみすぎでは!
大団円で言うことなしの結末なはずなんですが、
なんだろう…この無理やり&やっつけ感。

大好きなハッピーエンドなのに、何が気に入らないんだろうと
考えてみた結果、思い至ったのはやはり店長の存在でした。

突然現れたと思ったら強引に水井親子を和解に導き、
最後は自らも幸せになって去っていった嵐のような女。
もちろん、決して悪い人ではないのです。
だけど、ここまで散々水井や戸館が引きずってきた
一切のごたごたの回収を背負わせる美味しい役どころとしては
あまりにも面識も愛着もなさすぎて彼女では役不足でした。

唐突すぎる展開に、正直ポカーンで、誰だお前感が否めないのでした。
例えるとすれば、幼い頃からの大親友の結婚式のスピーチ役を
最近知り合ったよくわからん奴に奪われたような気分。
せめて、カフェの従業員や戸館の親友など二人を見守っていた人であれば
もう少し感情移入もできたのに…。

とはいえ、その後の二人きりの両想いからの初エッチ&描き下ろしでは
ひたすら甘々のターンでたっぷりとにまにまさせていただきました♡
色々と気になる部分も書いてしまったけれど、総合的には好きな作品でした。

4

コミカル

絵の綺麗さに引かれて読みました。すごく綺麗で丁寧で可愛い絵で良かったです。ただ、展開があまりにも突飛だったりテンポが早いように感じられます。もう少し余韻に浸らせてほしい場面も特急列車みたいです。ただ付き合うのはそこまで早くはないという不思議な感じ。

受くんが好きだった人の代わりとして重ねてみていた攻くん。その攻くんに好きだった人に振られたけど「キスしてあげようか?」て言われて辛かったとある日打ち明けてきます。攻くんはそんな受くんの顔を見るのは初めてでキスするんですが、キスしたらあらびっくり受くんはキスだけで絶頂する体質だったのです。それに興味が出た攻くん。えっちの時に誰かに強請られる事が嫌いでよく別れるのだが、キスするだけで絶頂してくれるなら強請られることもないとグイグイ攻めてきます。なんやかんやあり(多すぎてまとめられない)受くんは自分の好きな人は攻くんだけであって重ねて見てたわけじゃないと自覚し、でも好きだと攻くんを求めたら拒絶されるし嘘ついて好きな人にキスする?なんて言われたわけじゃなくて自分から強請ってキスしてくれる?と言ったことを攻くんに真実を言ったら嫌われると攻くんのアプローチを拒絶します。多少すれ違いながらあっさり誤解が解けて、受くんにだけは求められたいし強請られたい!付き合おう!でハッピーエンド。

個人的には攻くんが軽すぎるような気もしなくもないです。あと両方ともトラウマ持ちなのにあっさり解決するのが見てて軽いなって思います。綺麗な絵であっさり読みたい人にはいいと思います。あと多少の百合描写があります。

5

何事もほどほどに

カフェで働いているバイの水井は"おねだり"されることが嫌いで、たとえエッチの最中でもおねだりされると萎えてしまうのでいつも恋人と長続きしない。
そんな水井の話を適度な距離感で冷静に聞いてくれる常連の戸舘。
戸舘は親友の史実にずっと叶わぬ恋をしていて
その想いを吹っ切るため告白した後から、水井と戸舘の関係は変わっていく、というお話でした。

戸舘は史実にしか身体が反応しないので
女の子とキスしていても頭では史実のことを考えてしまい、想像の中の史実に感じてイッてしまうほど。
でも水井とのキスには何度もイくほど感じたので、戸惑いながらも水井への気持ちを自覚していくわけですが…
戸舘がとにかく泣きすぎ&殴りすぎ(汗)
感情がバグを起こしているのはわかるけど、もう少し落ち着いて欲しかったです。
普段は冷静なのでギャップ萌ポイントなのかもしれませんが、激しすぎて戸惑ってしまいました。

水井はおねだりを嫌いながら、ソレにとても執着しているように見えるんですよね。
尾を引くトラウマに自分自身どうしたらいいかわからなくなっていたのかな。
母親からされたことは本当に可哀想だったけど、付き合う相手と向き合えなかったのは果たしてトラウマだけが原因か?と疑問に思ったし
それを克服したかったのだとしても、戸舘へのおねだりの要求には違和感を覚えました。

そして最後まで「とだってぃ」呼びだったのがすごく残念でした。自分は名前で呼んで欲しがったのに…。

それぞれが胸に抱えるものを乗り越えて幸せになれてよかったなと思ったけれど、同じくらいモヤモヤするところもあったなと思いました。

3

テンションに付いて行けない…

おしず。先生の作品は初読みでした。
正直言って登場人物たちのテンションに付いて行けなくて、ストーリーが頭に入って来ませんでした。

それから、終盤に現れた佳澄の母親やその幼馴染みの店長が年相応に見えなかったのと、幼い頃の佳澄が母親にご飯を作っていたりと、いったい何歳の設定なのかと違和感ありまくりでした。店のスタッフの春行も最後まで女の子だと思って読んでいたら、人物紹介を見たら男子でした。

その他にも佳澄や店長の口調に違和感を感じてしまって、キャラに凝り過ぎていて作品を理解する邪魔になっていたように思います。

戸館に対する佳澄の「とだってぃ」呼びには、段々とイラつきさえしました。

戸館の幼馴染みの史実が公園で迷って葉っぱだらけになってカフェにたどり着く設定とか、要らない要素が盛り沢山でした。

表紙のイメージやあらすじの「トラウマ持ち同士の、可愛くってせつない成長の物語。」は当てにならないの見本のような作品です。

3

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