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彼と彼のふしぎなひみつ

kare to kare no fushigi na himitsu

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表題作彼と彼のふしぎなひみつ

森園実央,テレパシー能力を持った青年
大住颯真,温める力があるマッサージ師

その他の収録作品

  • 描き下ろし番外編 おばあちゃんの思い出

あらすじ

触れたものを適温に温めることができるという不思議な力を持つ大住。
マッサージ師として、お客さんの身体をそっと温かくしてあげる日々だ。
そんなある夜の仕事の帰り道、道端で倒れている男性を発見!
しかもなんと、脳に直接語り掛ける心の声で助けを求めてきた!?
どうやらその男・森園にはテレパシー能力があるらしく、その声をキャッチできるのは亡くなった祖母以外には大住しかいないらしい!!
仕事のストレスで声が出なくなり、寒さに震えながらも助けを呼ぶこともできず、必死にテレパシーを送っていたという森園。
そんな彼を秘密の力で温めて助けてあげたところ、とても懐かれてしまった。
秘密を共有し合いながら、森園が店に訪れたり仕事終わりに飲みに行ったりと交流を深めていく二人。
誰にも理解されないと思っていた力を恐がるどころか必要としてくれている人がいることに、大住は初めての感覚をおぼえて…!?

作品情報

作品名
彼と彼のふしぎなひみつ
著者
平喜多ゆや 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199608834
4.2

(23)

(11)

萌々

(8)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
97
評価数
23
平均
4.2 / 5
神率
47.8%

レビュー投稿数3

寒さを感じる季節に読んで欲しい…!

急に寒くなった今年の季節にピッタリです。

色々抱えて生きてきた人生がちょっと切なく、
それを補い合う関係がハートフルで温かいお話でした。
(最近マジ寒いですよね…体に気を付けてBLで暖まろう)


さて。

不思議な能力を持った者同士が出会い、
不思議な能力を通じて仲良くなっていくお話です。

受け:大住は掌から物を温める力を持っています。
その能力をマッサージ師の仕事に活かすものの、
能力のせいで嫌な思いをしてきて自己肯定感が低め。
人と関わるのは苦手なタイプです。

攻め:森園はテレパシー能力を。。。
といっても唯一声を受信できたのは祖母のみでした。
とても明るくて人懐っこいところがあるタイプです。

森園の能力は非常に限られたモノなんですが、
大住は森園のテレパシーが聞こえる人だったんですね。

仕事帰りに助けを呼ぶ声が頭の中に流れ込んできて、
不審に感じながらも周囲を探すと動けなくなっている森園を発見。
成り行きで人助けをします。

その後、森園は客として大住の前に現われ、能力について話す流れになり。。。

フレンドリーに距離を詰めてくる森園に対し大住は引き気味で戸惑いを隠せません。
しかし自分の能力を肯定してくれる言葉に少しずつ心が浮上してーーーと展開します。


能力が特異的なモノと思わなかった幼少期、
森園も大住も否定されて傷ついた過去があります。

大住に至ってはソレが母親からの言葉で、
ずっと家族内で孤立したまま育ったんですね。
だからこそ森園の言葉にジワッとなっているのがグッときます(;///;)
自分を肯定してくれる存在の強さ・温かさが沁みました。

森園は友人から否定されたけれど、
言葉を受信出来る祖母は大らかに受け容れてくれて。
人懐っこくて明るい性格には祖母の存在は大きかっただろうなぁ…と。

そんな森園が社会人になって、
・声を出せなくなるほどの大きなストレス
・誰にも聞いてもらえない声の悲しみ
という明るさとは正反対の内側の叫びが息苦しかった…。

なので大住の存在は森園にとっても救いなんですよね(;///;)

こういうのなんかいいなぁ…とホッとします。
否定された自分を救ってくれる、
嬉しい・ありがとうと喜んでくれる、
ちょっとずつ惹かれ合うのが温かな気持ちになりました。

で。
大住はずっと人と関わってこなかったのがポイント!
いざ恋が始まろうとしても恋の仕方がわからなくてね。
頭グルグルさせてモダモダしているのが良きなんですよーーーー!!!

能力を活かした告白シーンはもう!!!
めっちゃキュンでニヤニヤニヤニヤ永遠止まらん////
森園が「あーーー」って天を仰いだけれど、
私も「あーーーー」って天を仰いでた(∩´///`∩)

冒頭では無愛想というか素っ気ない印象の大住が、
森園に出会ってから表情が豊かになって可愛くなって。
こういう変化ってイイですよね。グッときます…!!

大住は可愛いだけじゃなくてカッコ良さもあってですね。
甘えたな森園をバシッと叱咤激励するとこや、
決断力が早いところなどサッパリしてて好感度大◎

森園のほうが意外と恋愛脳で甘ったれだったかも…?
それが良いバランスになってたし、
そんな森園だから大住の心を開けたのかもしれません。

不思議な能力で心と心が触れ合ってポカポカと温かくなるお話でした(﹡´◡`﹡ )

6

静かに進むお話

平喜多ゆや先生の「あなたがパパの運命ですか?」を読んで、もっと作品を読みたいと思ったのでこちらを選んでみました。

あちらの作品にも東北のとある都市名が登場していましたが、こちらの作品も名前こそ出ていませんが東北を舞台にしたお話だと思います。
森園も大住も不思議な力を持ってはいるんですが、周りに大きな影響を与えるようなものではなく、その力のせいで幼い頃に悲しい思いをしています。

そんな2人が偶然出会ってお互いの力を知ることにより、ゆっくり静かにお互いへの思いを育てて行くことになるんです。

タイトルのイメージ通りのふんわりした優しい内容で、派手な事件もこれといってありません。ただお互いが大事な存在だという事だけが、2人にとって大事なんです。

森園が苦労した甲斐があって希望の開発部に配属される事になるんですが、やっと恋人同士になれたので転勤を断ろうとするんです。その事を知って喝を入れる大住が男らしく愛情溢れていました。

でも、話の途中にあった同僚の噂話からきっと大住も東京に行く事になると読者は想像すると思うんです。まさにその通りになるんですが、離れて寂しい思いをしてる時にその話が出てきて二つ返事で承諾する大住には、以前のような控えめな面影は無くなっていました。

まさに2人が出会ったのは運命で、出会った事により潮目が大きく変わって幸せになったお話でした。

個人的には大住が幼い頃に母親から遠ざけられた弟との再会、その弟が親をおかしいとちゃんと分かって離れられた事が良かったと思いました。
あと森園がとてもキュートなんです。カバー下の実は小さな頃に2人が出会ってたエピが可愛くて凄く良かったです。

1

試し読みでおや?と思われた人

何か絵柄のこと「のみ」グダグダ書く場合多くてすみません。
そういうIDだと思って下さい。

平喜多ゆやさんは作家買いしています。それで電子書籍で手に入る本は全部買っています。そういう人間の感想です。

最初の試し読みで真っ先に思ったのは「絵が違うな」でした。特に受けが違う。別人が描いてるみたいに感じて、購入をちょっと躊躇しました。
でもお話が好きってのも大きいしな、と読み始めると、やっぱり違うな…と。

うーん、こんなに不安定じゃなかったし、ちょっと下手になってるし、やっぱり別人が描いているように感じる。
もしくは絵柄を変えようとしていて過渡期なために不安定になってるのか?だとしたら最近の絵柄好きだったから残念だなあ。
体調不良で絵が不安定になってる可能性もあるけど、どうなんだろうか…?とグダグダ思いながら読んでいたら、3話目からちょっと回復傾向が見られ、5話でほぼ完全復活(要は自分が知っている最近の平喜多ゆやさんの絵)となりました。

よかったー!すごい安心しました。しかし何だったんだろうか…。
描いている時期だってこれ、Charaで連載してたんですよね?電子の奥付見ても情報は得られないし。よく分かりません。

何らかの不調なり訳なりがあって、絵柄を寄せて描ける別人に頼んでペン入れしてもらってたが、それが解消されたのでまた自力で描けるようになった、ぐらいで自分の中で落とし込んでおきます。でも例えばアナログからデジタルに移行して、最初上手く行ってなかったとかなら、かなり納得はいきます。(同人で忙しくて絵が荒れてたとかじゃない事を切実に祈る)

5

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