Renta!限定おまけ付き
ikemen daibakuhatsu
イケメンを超えてスパダリとなってきました。というより元々スパダリなんですね。1巻は受けに夢中で押せ押せが強すぎてヤバイ男に見えてましたが、2巻で見せ始めた格好良さが、3巻で本物(生まれも育ちも違う)だと受け同様読者も認知します。
相変わらずケビン節?炸裂ですけれど、かなりストーリーに動きの出てきた3巻となっております。
登場人物5人の個性も十分分かってきたので、メイン2人以外の絡みも面白くなってきています。
なんと⁈ 3巻にして未だ。未開通です。焦れ焦れです。
いやもう無防備に煽る国枝に耐性がついて来た誠市は、国枝に愛されたいと思うがあまり、ヤリたい!抱き合いたい!と思う気持ちすら封印する事に。気持ちも色んなところも爆発しまくっては堪えている。そりゃもう涙ぐましいほどの努力。
気が付けばのほほんと居眠りばかりしている国枝の、ピュアかもしれないけれどもモッサリとした田舎出の青年の、何処がそんなに誠市を魅きつけるのか。もはや判らなくなってしまいます。
相変わらず国枝への愛をところかまわず暴発させている誠市ですが、本巻では、誠市がイケメンなだけでは無く。性格に難ありと言えど、才能に恵まれ、「徳永グループ」という、ラグジュアリーリゾートホテルグループの御曹司の面目躍如たるエピソードも。
国枝がぼんやりとバイトしているコンビニに現れた誠市は、実に明快にコンサルティングの様な事を言ってのける。コンビニもホテルも、お客様と相対するホスピタリティは同じ。
ぼんやりとしていた国枝は、ぼんやりながらも誠市の頭の良さにそれなりに感心するんです。そして自分の進路を決めているわけでも無いのに、ホスピタリティを学びたいと思っている。勉強の為、と「徳永グループ」の名湯へ宿泊する2人でしたが、やはりぼんやりな国枝は明後日の方向に誠市を傷付けてしまうんですよねぇ。
うーん。無邪気にセックスへの興味を抱き始めた国枝と、とにかく心が伴うまでは、と耐えている誠市との温度差とすれ違いが凄まじく。笑うとこなんでしょうけど、もはや誠市が気の毒になるレベル。
まさに「恋する男の苦悩を弄んだ罪は重いんだぜ!」国枝‼︎
次巻ではようやく。誠市の恋の、本当の成就が見られるのでしょうか。一応流されるままでは無く、意識し始めた国枝の成長というか、積極性も見所かも。
顔ものほほんとしていた国枝が、誠市ビジョンじゃ無くても、後半には可愛くなっているのには目を見張ります。
一方で、厚への自分の気持ちに気付いてしまった浜田と、誠市ばりに暴走しがちな浦見との三角関係も決着つくのか。どちらを応援したらいいのか分からないけれども。浜田の方が常識人よね。浦見の積年の恋が成就して欲しいとも思ってしまうよ。