おしえて僕の神様

oshiete boku no kamisama

おしえて僕の神様
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神30
  • 萌×28
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
5
得点
196
評価数
47
平均
4.3 / 5
神率
63.8%
著者
瀧本羊子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
ISBN
9784845858194

あらすじ

慧は高校の卒業式に友人の真心への告白に成功する。喜んだのも束の間、真心から自分は「かみさま」だという秘密を打ち明けられて…

表題作おしえて僕の神様

杉村慧,高校生
野宮真心

レビュー投稿数5

救われたのは神様の方でした。

初読み作家様で試し読みだけではコミカルなのか、
ほのぼのなのか、はたまたダークなのか、いまいち掴み切れず、
でも猛烈に先が気になってしまい、結局購入に踏み切りました。

結果としては通読してみて良かった。
しかも、電子で購入したものの思いの外ぐっさり突き刺さってしまい、
ぜひ手元に置いておきたいのと特典も欲しくなってしまったので、
改めて紙本まで購入してしまいました。

物語は学校の人気者で親友の真心に片思いする慧の視点で始まります。
中学時代から真心に秘かに想いを寄せてきた慧は
高校の卒業式の日、勇気を出して真心に想いを伝えることに。
すると、真心も慧と同じ気持ちだったことがわかり、晴れて両想い♡
長年の恋が実り幸せ絶頂の慧でしたが、
真心が「じつは俺 かみさま なんだ」と言い出して…。

か み さ ま とは?
何それ?と慧同様に、ポカンとしてしまった。
まさかの人外ファンタジー?と思いきや、そうではなく、
ただただその言葉通り「かみさま」なのです。
そう、職業が「神様」。自営業「神様」。
つまり、実家が宗教。

本人が望む・望まないにかかわらず、昔から他者を惹きつけてしまう
性質の真心は気がつけばいつも誰かの心の拠り所となっていて、
自然と宗教の教祖のように崇められるようになっていました。
そして、人々は彼を「かみさま」と呼び、心の穴を埋めてもらうために
彼に悲しみを、孤独を吐き出し続け、救われようとするのでした。

ピュアな恋のお話かと思っていたら、突然のシリアス展開に衝撃でした。
無垢でちょっぴり天然な美少年に思えていた真心が
途端に偽善的で胡散臭さく見えてきてしまう…。

だけど、実際は真心は何も悪くないんですよね。
むしろ彼も周囲の大人たちから「かみさま」で
あることを強いられてきた被害者だったのではないかと。
本当はエッチなことに興味津々で、恋人とイチャつきたいだけの、
年相応な恋心と性欲を持て余す普通の男の子なのに。

ただ、真心にとっての救いはいつも隣に慧がいてくれたことでした。
彼の抱える事情を知っても引いたりせず、その想いが変わることもなく、
何のこともないように、ただありのままの真心を受け容れ続けてくれた慧。
どちらかといえば平凡だし、イケメン枠でもないけれど、
真心への想いだけは誰よりも一途でまっすぐでした。
いつも真心の心に誠実に寄り添い、見守っていてくれて
人として、恋人として男前すぎて惚れそうになりました。

ラストで涙を流す真心に向けた慧の台詞もじんときました。
「なんとかなるかもしれないしどうにもならないかもしれない
…でも一緒にいるよ」
なんだろう、達観しすぎというか…この懐の深さ!
とても10代とは思えない、未来のスパダリを予感させました。

かみさまの自分と、慧に恋する自分との間で揺れ動き、
真っ暗な穴から抜け出せずにいた真心を救い出してくれたのは
間違いなく慧で、どんな自分でも決して見捨てることなく、
ただ純粋に愛してくれた慧の存在はまさに真心にとっての
“かみさま”のようなものだったのかもしれません。
一言でいうならこれはきっと愛による救済の物語で、
救われたのは神様の方でした。

本編後の高校時代の二人の描き下ろしもじんわりと沁みるお話でした。
同級生の“天使ちゃん”、描き下ろしのみの登場でしたが、
この短いお話の中でも人柄の良さが伝わってきて、
すごく魅力的な女の子でした。
二人の思い出を残してくれてありがとう…(ノ´ω`・。)

3

謎のカリスマ性で人々を惹き付けてしまう受け

面白かった。
博愛的で誰の話でも親身に相談に乗ってくれたりするから、心が弱ってる人はコロッと依存してしまうメンヘラハンターみたいな性格の受け。そうやって人の話を傾聴してるだけなのに、人伝に布教されていき宗教になっちゃった話。

攻めは中学の頃からの受けに片思いしながら友人として、ヤバいストーカーとかが生まれないように受けを守ってきた。で、卒業式で王道ロマンティックな告白と両思いイベント!微笑ましい展開の中で「僕、神様なんだ」と衝撃的なカミングアウトをされる。

攻めは驚くものの、受けの異常なカリスマ性を傍で見てきたから納得するのも早くて順応性が高すぎるのも面白かった。そして神様活動している受けを変わらず人間として扱い続けてくれるのも良い。神様活動で忙しいもの春休みも働いてて偉いな〜ワーカホリックだよ!とバイトで忙しい人に対するような軽さで向き合ってくれる。本人は無自覚だけどその態度に受けが救われているのも良い。

宗教を取り仕切ってるのは受けの母親なんだけど、芸能活動みたいな雰囲気でオカルトな空気がなくて重すぎず読める。アクスタとかブロマイドとかぬいグッズを原価で売ってるお金のかからない良心的なスタイル。メンヘラストーカーハンターな息子を神様にすることで変質者が手出しする心理的ハードルを上げてるって話にはなるほど〜となった。

神様やっててもお年頃な男の子な受けが恋に夢中になっていき、信者より攻めを優先しそうな自分に罪悪感を抱いてしまう展開は切なかった。ただの他人が背負うもんではないんだけど、責任を持てないのに中途半端に手を差し伸べてしまったと苦しんでいる。飼えない動物に中途半端に施すな的な理論なんだろうけど、二人は後始末とかもうなんも気にせず楽しく暮らしたらいいと思う。そもそも大人が子供に依存すな〜て気持ち。
二人が結ばれた次の朝のシーンのセリフ達が好き。とても素敵だった。

1

彼らの恋・大人になること

てれてら…
(てれてれ)

ただのラブストーリーとは一風変わっていて良かったです。
両思いで抱き合ったり焦れたり照れたりする二人が可愛い。
少年たちが恋する初々しさがベースにあって、その上で、人を見つめ欠けた部分を埋めること、博愛からただ一人を愛することを選ぶこと、大人になることと喪失がアナログな線で描かれていて、ほっこりしつつ考えさせられました。

真心は素直で天然だけど、人を蔑ろにしない責任感がある。
恋をしても自分の時間が持てず、泣くのを堪える姿にグッときました。
“お勤め”の後の、真心の肩に手を置こうとして止め、お疲れとポンと叩く慧。二人はお互いを信じて受け明け、考えて行動していく未来が明るく感じました。
深夜に落ち着いて読みたい一冊です。

0

神様でいることの矛盾

人の話を聞くだけでその人の心の穴を埋めてしまう真心と友だちとして付き合ってきたが、実は真心への恋心を隠し持っていた慧。高校卒業の日に慧から告白したことから真心も自分の秘密を打ち明けます。それは「自分も慧を好きなこと」と「自分は『かみさま』であること」

突飛な設定に興味が惹かれました。神様とBL?ファンタジー?どうやら現実世界の話のようで、いわゆる新興宗教のような神様なのでした。

真心は思ったより俗的で、エッチなことにも興味があるし、普通の十代男子。それがなぜか人の話を聞くだけで求心してしまうんですよね。本人が嫌なら問題ですが、自分しかできないことなら、と、神様を続けているわけです。そのギャップが奇妙で、コミカルなのに不穏さを感じました。

最後の選択は、良かったなって思います。真心がたくさんの人の心の穴を埋め続けている限り、慧と真心の心の穴は埋まらない。自分と大事な人の心に穴を空けてる神様なんて、本末転倒ですよね。二人のことは二人以外には救えないんだから。

BLとしての葛藤はあまりなく、人間ドラマのように感じました。シリアスだけど暗さはなく、テンポが良かったです。もっとどろどろしてても良かったかも。

今後は真心の特技を活かした別の仕事をして、お母さんと慧とで切り盛りしてくれたらいいなーという妄想をしてます。お幸せに!

0

ラブコメ期待したら…

初読みの作家様でした。表紙が素敵だったのと、タイトルが面白くて気になったのです。
同級生で親友の慧と真心。優しくてきれいな真心に(そういう意味で)惹かれる気持ちを抑えきれずに告白した慧は、真心の秘密を打ち明けられるのですが、、、それが、彼が ”かみさま なんだ” ということ。。試し読みでここまで読んで、”あ、聖おにいさん的なコメディか!”と期待してポチったら…、期待した方向性ではなかったため、この評価になってしまいました、、すみません。

重かったです…。かみさま→人の悩みを聞いて癒すことを生業としているという、母親がマネジメントする”軽い”カルトの教祖が真心ということでした。最終的に”かみさま”であることの呪縛からリリースされるのですが、そこに慧の存在が大きくかかわる、とても尊いのですが…、ラブストーリーってゆーエモーショナルなものより、ヒューマンドラマ的な要素のほうが強い印象を受けて、少女漫画ちっくな表紙とのギャップを感じてしまいました。

2

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