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『人』と『蛇』の姿を持つ血統、遠呂智家の三男の朱允。
人間と他の種族の両方の姿を持つ人はとても希少な存在で、
その血を絶やしてはいけないとのこと。
なので、交配のために1ヶ月同居をしなくてはいけないことになります。
その相手がアムールトラの血統を継ぐ虎斧家の三男の摩宗。
しかし、朱允と摩宗は一度ペアリングをして失敗しています。
摩宗から振られたのに、なぜもう一度しなきゃいけないんだと言う朱允だけど
勝手に話か進み同居することになります。
が、なかなかうまくいかないんですよねー…。
お互いの気持ちがすれ違ってて、読んでて何回も違う!違う!と思いました。
だからこそ二人の誤解が解けたときにすごく嬉しかったし、
そこからの摩宗の甘えっぷりがすごくて
読んでてずっとニヤニヤしていました。
エッチなシーンはさすが丹下先生…素晴らしいです…!
エッチ以外でも素晴らしいのですが、
濡れ場がほんとに濡れ場ですっごく良かったです。
すでに続編が決定しているみたいなので
2巻も今からすごく楽しみです。
大人気作家さまの丹下さんの新刊。
「恋イン」シリーズ以外では初となるコミックスが刊行されると知って発売日を心待ちにしていました。「恋イン」はもちろん大好きですが、今作品はケモ耳。ということでどんなお話かな?とテンション高く読み始めました。
丹下さんというと、その独創的な世界観に惹きつけられますが、今作品は人外モノ。雑誌『花音』で連載されていた「エンシェントジャパン」。雑誌は定期購入していないので1話読んだだけだったのですが、んん?これとは別のお話?と思ったらですね、どうやら世界観を再構成しなおし、タイトルを変えての作品になったようです。『ペディグリー (1)』は「エンシェントジャパン」の二人のお話ではなく新キャラなので「エンシェント~」を未読でも問題ないと思います。
ということでレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
人と、動物たちの両方の血を持つ家がある。
それぞれ名家として名を馳せているが、そのうちの一つ・遠呂智家の三男、朱允が主人公。遠呂智家は蛇の血を引いていて、そして朱允が類まれなる美貌を持ちさらにつんと澄ました態度を取ることが多いためか色事に長けている、と思われている。
が、実際の朱允は31歳にしてまっさらさん。過去のとある出来事がトラウマとなり人を信じることができず家を保持することに手一杯の初心っ子さんだ。
彼らは己の「血」を継ぐために子を残すための手段としてペアリングと呼ばれる行動をとることがある。お見合いみたいなもの?なのかな。そして、朱允にペアリングのお相手としてマッチングされたのは、かつて朱允の許婚であったアムールトラの血統を持つ摩宗でー?
というお話。
彼らは子どもの時にペアリングで出会い、お互いに気に入り許婚になったという過去があった。朱允は摩宗を気に入りこのまま結婚する、と思っていたのに一方的に摩宗から婚約破棄されていた。その摩宗と、今またなぜペアリングしなくてはならないのか?と憤る朱允だったが。
朱允視点で物語はスタートしますが、途中摩宗視点に切り替わることで二人の感情が分かりやすい造りになっています。
なんて言うんですかね、バッサリ言ってしまうと「恋イン」とベースは同じ感じ。
ハイスペック男子同士の恋のお話。
すれ違い、勘違い。
スパダリの攻めさんに、一見冷たくも見えるほどの美貌を持つ一途健気受けさん(しかもそのハイスペックさとは裏腹にまっさらさんときた)。
こういうCPが丹下さんはお好きなんだなあという感じ、っていうのかな。既視感がある。
が、そこにケモ耳や特殊な設定が加わることで「恋イン」とはがらりと異なる色がつくのはさすが丹下さんといったところか。丹下さんは耽美って言うんですかね。綺麗な絵柄を描かれる作家さまですが、その綺麗な絵柄で描かれるちびっこちゃんやケモ耳の破壊力の凄さよ。可愛いのに色気がある。
彼らは蛇やトラの血を継いでいますが、そのバックボーンがきちんと生きているのも素晴らしい。そこかしこに見える彼らの身体の特徴がエロいし綺麗で、しかもそれらが二人の魅力を増すツールになっている。朱允の、体温が低くて色が白くて、ちょっとしっとりした感じの肌質まで伝わってくるようでそれも美味しい。
丹下さんと言えば純愛×エロの高さが魅力の作家さまですが、今作品はお互いに勘違いしているからなのか?恋インと比べると(比べると、です。あくまで)ちょっぴりエロ度は抑えめ。が、この濡れ場がとっても綺麗でエロくって最高でした。
今作品もシリーズ化されるようでそれも嬉しい限り。『ペディグリー』というタイトルも素晴らしい。次回作も楽しみに待っていようと思います。
「恋するインテリジェンス」は、試し読みで無理かも・・・となり未読です。
評価も高いし、連載も続いていますし、きっと面白いんだろうけど、躊躇と食わず嫌いをしていました。
何名かのレビュアー様が、「恋する〜」を読んでない人には良いんではないか?ということを仰られてました。
私だ〜!と思い読んでみました。
ですので、「恋するインテリジェンス」を読んだことのない、丹下道先生初体験の者の感想になります。
お話は端的にいうと、朱充と摩宗との拗らせ両片想いでした。
誤解からお互い素直になれず、意地の張り合いをしているお話でした。
絵柄がクールでわかりにくかったのですが、コミカルなところもあり面白かったです。
朱充は実は純粋で、摩宗は一途で。
でも、なんというか、共感とか応援したい二人という感じではなく
天上人の戯れを見て楽しませてもらっているエンタメ感がありました。
あと、エロはAV見てるみたいで圧倒されました。笑
もしかすると、「恋するインテリジェンス」のような人々をどハマリさせる何かはないのかもしれないですが、
¨丹下道作品¨を初めて見る私にとっては、一つの漫画として「ペディグリー」は楽しく読めました。
恋するインテリジェンス以外で初めて読む丹下道先生の作品です。「ペディグリー」は、血統、家系って意味なんですね。どうしてもペットフードをイメージしてしまう。
人外、虎×蛇ですと?
表紙が白地に茶系でまとめられてて蛍光色ピンクが差し色になっていてあまり見掛けない配色でお洒落です。
今回最初のページがカラーです。幼少期の2人がとっても可愛いです。小さい時の二歳差って大きいなって思わされる位年齢差感じます。小さい手での[ゆびきり]カワイイ。(これが後々何度か出てきます)
元許嫁と交配のための1ヶ月の同居生活をする事になった朱充と摩宗。
幼い頃許嫁同士だった2人は、相手に解消されたと思い違いしていて拗れたままずーーーっと話が展開。
いがみ合い、意識し合い。うーーーん焦ったい。
違うねん、そうじゃないねんって読者としてはどちらの事情も知ってるから思ってしまう。
でも、これが丹下作品。
この後の溺愛甘々展開の為です。
最後は誤解も解けてハッピーエンド。
摩宗は、良識的な攻め様だったみたいで、恋インの攻め様達みたいな、ど変態な感じではありませんでした。
獣の血が入っていても良識ある人物のよう。(この先は知りませんが、今のところ)
長年のすれ違いののち結ばれる丹下先生のカプの王道ですが、何回読んでもニヤニヤ出来ます。
今回、蛇と虎の要素はあまり感じられず、摩宗の耳と尻尾が可愛いなーくらいな感じでした。
ところで、ケモ系は耳が四つ問題がありますよね。
私はケモ耳あるなら、人間の耳は無しが好ましいです。なんか、耳四つは、コスプレ感が出てしまう。
恋インとっても面白いけど長編だしなーと手を出さずにいる方おられると思うので、この作品が丹下道作品の面白さを知るキッカケになってくれたらなーと思います。(こちらもロング連載モノになりそうな予感ですが)
丹下道さんの人外モノですよ…!!!
ケモナーなのでウハウハしながら待ってました♡
恋インでお馴染みの王道なストーリーにはなってますが、
ラグジュアリーな空間にケモ耳が加わると新鮮ですね!
ペアリング・交配のシステムも動物の名残っぽさがあって目を惹きました。
ちなみに紙本ではペーパーの全プレ企画有りです。
(140円切手と宛名カードを送るシステム)
(応募〆切:2022.5.6 消印有効)
さてさて。
受け:朱充 (蛇)
由緒正しい名家の御曹司でドデカい土地持ち。
土地持ちについては内情がリアルで親近感湧きますw
(畑耕すのが似合わなくて可愛いんですよーー!!!)
怜悧な美貌で外野から誤解されてるけど純なお人です。
攻め:摩宗 (アムールトラ)
幼少期、朱充の交配相手候補としてペアリング。
仲が良かったけれどペアリングは失敗に終わり、その後は没交渉。
虎だけあって身体が大きく威圧感があるけどネコ科らしい一面も。
ペアリングの失敗=相性の悪さ
幼い子供にとっては好きな子に嫌われたも同然で、
朱充には根強くトラウマが残っています。
しかしなぜか大人になって再ペアリングの話が出て
再び傷つきたくない朱充は試行錯誤を繰り返します。
同じく幼い摩宗も深く傷ついていました。
再ペアリングの話はチャンスだ!と期待するけれど
朱充にはあまり良い噂がなく、誤解してばかりで…。
タイミングが悪くすれ違い続けた2人の純愛物語です(﹡´◡`﹡ )
個人的萌えポイントは、まず人外…!!!
摩宗のケモ耳尻尾と本音の連動にニヤニヤニヤニヤ////
尻尾がゆ~らゆ~らしたり、
耳がビビビってなってたり、
意地張ってても心がダダ漏れなのが萌えるッッッ!!!!
んで朱充は蛇なので寒いのが駄目で。
仮死状態に入りそうなのを摩宗の体温であっためるのが
萌えますね……!!!(クソデカボイス)╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
あとは摩宗の牙も人外萌えポイント。
牙むき出しで食事してる姿がエロティック///
(獣人設定で牙を注視させる流れは案外ないから)
(牙をクローズアップするのはゾクゾクきた(∩´///`∩))
(欲を言えばエッチで朱充の首を噛んで欲しかった…)
摩宗は好きなのに好きじゃないと意地張ったりして、
ツンデレ年下攻めを思わせる言動もめっちゃ萌えでした♡
(ケモ耳尻尾と年下攻めのコンボは個人的に性癖です///)
朱充はいじらしくてキュンキュンしました。
最初こそ気乗りしない再ペアリングだったけれど、
やっぱり摩宗が好きで今度こそ失敗したくなくて。
摩宗から刺々しい言葉を投げられる度にちょっと傷ついて、
昔と変わらない摩宗を感じるとちょっと期待して嬉しくて。
丹下さんの健気受けは鉄板ですね…!
恋インで充分お腹いっぱいと思う方はアレかもですが、
ドツボに好きでハマる方はこちらの作品も楽しめると思います(﹡´◡`﹡ )
で。で。で。
更なる萌えポイントは幼馴染で元許嫁!ヾ(*´∀`*)ノ
子供時代のエピソードがめっちゃ良きなんです。
「ましゅ」って呼び方や、
会えなくなって「やだ~!」と泣く姿。
はぁ~~~切なキュンキュンキュン(;///;)
ペアリング・交配のシステムって
端的に言えば血統書付きの繁殖目的なんですよね。
同性でも交配可能と明言されているので、、、、
あれ?もしかしたら丹下界で男男夫婦の子供が見られたりする…のか…????
(やべぇ、めっちゃテンション上がる)
次巻はカップリングが変わって
「エンシェントジャパン」をリメイクした作品との予告。
雑誌は未読なので続刊も楽しみですヾ(*´∀`*)ノ