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ラスボスが恋したら世界が平和になるかもしれない

last boss ga koishitara sekai ga heiwa ni naru kamo shirenai

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表題作ラスボスが恋したら世界が平和になるかもしれない

ブラハルト=アード,魔王
ジル,剣士

同時収録作品ラスボスが恋したら世界が平和になるかもしれない

ベリト,魔王の臣下
ジル,剣士

その他の収録作品

  • 特別描き下ろし漫画
  • あとがき
  • カバー下

あらすじ

借りを返すまではお前は私のものだ――

魔王ブラハは城に攻め入る冒険者たちと日々攻防を続けていた。
ある日、互角の冒険者たちに攻め入られ危うく競り勝ったものの
限界に近付いているところに、新たな冒険者たちが現れる!

もはやこれまでか…と覚悟を決めたブラハは
「瀕死の相手にとどめを刺すのは…」と
剣士・ジルから「今度は正々堂々と勝負しよう!」と
慈悲をかけられ屈辱を覚える。

人間に助けられたとあっては威厳が保てないと、
人間の振りをしてジルのパーティに潜り込むことにしたブラハだが…
…実は彼らは「運」だけが良い、激弱パーティだった!?

作品情報

作品名
ラスボスが恋したら世界が平和になるかもしれない
著者
楠木りん 
媒体
漫画(コミック)
出版社
キルタイムコミュニケーション
レーベル
スリーズロゼコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784799216040
4.1

(6)

(2)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
25
評価数
6
平均
4.1 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

真のハッピーエンドを目指すRPG

最近は異世界転生や淫魔の人間界への介入など
ファンタジックなBLが受け入れられてきていますが、
元から異世界の設定は少なく感じます。
こちらは最初からRPG的世界の住人達のお話です。

魔王ブラハは借りを返すためにジル達のパーティに。
ところが、借りを返すどころか逆に作り続け、
離脱のタイミングを逃し続ける…
一緒に旅をするうちに、優しく真っ直ぐなジルを
ブラハは好きになり共に生きたいと願うように。

RPGの冒険感よりは、魔王を連れ戻そうとする
部下達との攻防がメインのストーリー。
パーティの仲間二人はあまり目立たないのですが、
魔王の部下の三人の魔族はそれぞれキャラが立って、
各自見せ場(主に悪事)があり面白かったです。

Hシーンがいきなり攻めのオナニー(棒)で驚き、
これが結構しっかり描かれている。
どちらかと言えば受けがする事が多いような?
受けに気付かれて…と言うBLは時々ありますが
そういう訳でもない。

カバー下を見ると納得がいくような気がします。
ガッチガチの左右固定厨の方には
お勧めし難い作品かもしれません。
(設定の裏話があります)
私は平気なので驚いたと共に、そのまま進めても
また別な面白さがありそうで読んでみたかったかも。

他にも人に寄っては苦手かもしれないシーンが↓
・攻めが軽く襲われるシーン(乳首とか)
・攻めも巻き添えにされる触手プレイ
・攻め以外に襲われる受け(挿入は無し)
・流血やバトル
・終盤で時が流れて姿が変わる
私は好きな要素が多いので楽しかったです♪

本来は敵対する立場の二人が共に生きる為には、
様々な困難が必然的に立ちはだかります。
ボケ&ツッコミノリの明るいテイストではありますが、
時にはシリアスな場面もあり、
傷を負う苦しみ、負わせる胸の痛み、
そして別れの悲しみも…。

能力やアイテムなどの力に助けられるのは、
若干ご都合主義感があり感動も半減してしまいますが、
良くも悪くも魔王ならではの設定が
二人を引き裂く辛い場面を作りつつも、
バッドエンドを回避する役割も担っているんですよね。

ちなみに二人の本番Hがしっかり描かれているのは、
実は1回だけだったりします。
でも共に居たい、守りたいと思い合う
二人の気持ちはしっかり描かれ、ラブ度は十分でした。
色々な要素が盛り込まれていて読み応えがあり、
良作だと思いました。

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