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表題作終わりのないラブソング(9) TOMORROW

三浦竜一
ヤクザ
村瀬二葉

あらすじ

二年目の夏が来た。二葉22歳。竜一の帰りを待ち、愛を交わす毎日。このまま、どうなってしまうんだろう。これからどこへゆくんだろう。予期せぬ波乱、そして終わりなき二人の愛の明日を描く、特別編。

作品情報

作品名
終わりのないラブソング(9) TOMORROW
著者
栗本薫 
イラスト
吉田秋生 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
終わりのないラブソング
発売日
ISBN
9784044124120
4.2

(9)

(5)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
37
評価数
9
平均
4.2 / 5
神率
55.6%

レビュー投稿数1

シリーズまとめての感想とその後の考察

長いシリーズ、なんといっても口語文が読みづらい。
昭和ーって思わせる言葉なんかがあちこち飛び交ってて、中畑のホームランにはちょっと笑ってしまった。
シリーズ自体は暖かい幸せな未来を思わせる雰囲気で終わってます。
シリーズ完結して10年後に書かれた「横須賀から」で、その後の様子が少し見えてくるのですが…
意味深ー‼︎
この横須賀からだけを何度も読み返してあれこれ想像を膨らませてしまいます


二葉から勇介への手紙になるんですが、手紙の様子からしてこの2人の交流は無くなってた事が推察できます。
そして、奈々の兄である清正は悲劇が起こって東京から離れてる。
よって二葉には東京での居場所はもう無くなってしまった。

これらから考えるに、奈々は何かしらが起きて亡くなってるのでは。。
その事が遠因でさらなる悲劇があり、清正は病院もしくは刑務所に入所して東京から離れてしまってるのでは…
奈々が亡くなった事で二葉と勇介の繋がりも自然と消滅してしまった。
のかなぁ。と…

また、多少の収入や1人で生きる術、ささやかな憩いの場を見つけて自立した生き方が出来るようになっている二葉。
本編では、ただただ竜一だけの閉じた世界だったのにその後の時間の中で確実に自分の世界(人間関係)を築いているんですよね。
だからこそ、ただただ従順に、それこそ親を慕う子供のように無垢なまでに竜一だけを見て竜一だけの世界の中で生きれていたのに、自分の社会が広がってみたら自我が芽生えて親が全て、親が一番じゃなくなっていってしまったんだなぁ。と

親子ならそれぞれの独立した人間として、それぞれの社会の中で互いに独立した人間として生きていけるのに、あまりにも結びつきの深い2人だったからこそ嫉妬し嫉妬され…になったのは想像に容易いなぁと。
竜一からしてみたら、二葉の変化はキツかっただろうなと思います。

そして、二葉のいつかこの町を出ていく気がする発言!
これは、清正が言ってた「竜一も心配」という言葉や竜一の「いつかお前は俺の前からいなくなっちまう」的な発言の回収がここにきて出来たんだなぁと思いました。
麗子ママも言ってたけど、二葉は男を狂わす魔性な人間ですよね。たくさんの男の人が二葉に狂わされて崩壊していく。清正も竜一もやはり例外ではなかったのかな。。
二葉の魔性の根幹は手紙にもあった「幸せになりたいわけじゃない」に、ある気がします。
幸せになりたいと欲を持つが故に人間の浅ましさみたいなのが覗くようになると思うんですが、二葉にはそれがないんですよね。だからこそ無垢に見えて、何にも染まってないように見えてしまうんだと思う。
何もないから周りは必死に何かを注ぎたくなるけど、二葉の中には何もたまらない。
だからこそ必死になって自分を注いで、なんとか自分の痕跡を残したい!と、あとはもう沼ですよね。

そんな側から見れば沼のような無垢な子の、内面の葛藤や足掻きをずっと追いかけるのは楽しかったです

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