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短編だけど、ツカミも山もそしてオチもしっかり起伏があって、その読み応えにぐっとくる。
冒頭、遊びで寝ただけの相手が家に訪ねてきて困ってる…
…ような始まり。
警察呼ぶぞまで言われてるのに、強引に部屋に入ってくる男。
「これが最後だもう二度と」と叫ぶ側からそのまま玄関で…
で。
まだまだ終わらない。
また部屋を訪ねてくる男。しかも花を持って。
その後も、何度も何度も何度も。花束を贈りにだけやってくる。
あ〜いやだ…家に帰りたくない。
追い詰められて夜中の2時にやっと帰ると、玄関先にまた男。
ヤヴァいストーカーにロックオンされたビッチの話かと思いきや、ここからエモ展開。
意地を張りすぎて、自分を偽りすぎて、がんじがらめの心に現れたのは誰?
花束なんか全部捨てたと言ってたくせに、全て寝室に飾っていたのは誰?
素直になれば、委ねる愛は手に入る。
きっと次に目が覚めたら、最上は憎まれ口を利きながらも男を受け入れる気がします!
作家様買いです。
誰とでも寝るサラリーマンの最上は、
謎の男と寝て付きまとわれることになります。
誰とでも寝るのには理由があって
その理由が切なくて悲しくて辛かったです。
でもそんな最上の元に毎晩来る謎の男。
いつしか毎晩お花をもって来るようになります。
二人の謎の関係に何とも言えない気持ちになります。
ある日、最上さんが酔って帰ってきて
玄関にいる謎の男を「藤代」と呼ぶんですね。
(謎の男の名前は藤代じゃないです)
それをきっかけに二人の関係に変化を迎えるのですが
ほんとに最上さんのこと幸せにしてあげて欲しい気持ちでいっぱいになりました。
最上さんの気持ちはすぐにかわることはないだろうけど
きっと彼なら最上さんを幸せにしてくれるんじゃないかな。
最後のページの最上さんは眠り姫のようで可愛くて
でも切なくて複雑な感情になりました。
謎の男の気持ちを考えても少し切ないし
なんだろう…なんとも言えない気持ちの作品ですね。
でも悪い感じじゃなくて、これからパーーっと明るくなっていきそうな
そんな前ぶりがありそうな雰囲気なんです。
(上手く言葉に出来なくてすみません)
このお話、是非続きモノとして読みたいなぁって思いました。