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友坂目線だけでなく、野田目線もありそこがいい。
恋愛なんだから2人の気持ちを知りたくなるので。
野田を思って切なくて隠れて泣いちゃう友坂かわいい。
友坂のことを考えてイライラする野田もいい。
その感情の根もとがわからなくて悶々とするもんね。
そこをめんどくさくなる手前で、適度にテンポ良く進むから読みやすい。
エミちゃんの潔さに気づかされて吹っ切れて良かったね友坂。
こういう女性の描き方は好き。
友坂の告白のシーン、モノローグとともにたっぷりの間がいい。
野田のライターをカチッとするタイミングでの答え方も。
そして、満を持してのちゅうシーンですよ。
野田が友坂のほっぺにやさしくそっと触れながら「キスしたいんだけど」と言い
「やだよ だってずっとオレがしたかったんだから 俺からさせろよ」と友坂。
このシーンめちゃくちゃ好きだ。
ま、タイトルなだけありますな。
2人の座る距離が離れていて、腕を伸ばして抱きしめ合ってのちゅうがいい。
「タバコ臭ぇ」
「お互い様だろ」
と笑うのが、ここでこれを言わせるために今までの喫煙シーンがあったのか、と思える。
先のことなんてわからないけど、2人の仲はずっと続いていくかも、と野田と同意する友坂。
こういうのも好き。
野田は前歴があるから信用ないと描き下ろしで友坂に言われているけど、友坂のこと本気で好きで浮気グセが治るといいね。たぶんそうかと。
俺達の見えない明日は
何色だろうか?
これはタイトルのブルー、次のコマの空色を指しているのかと思うけど、言うまでもなく鬱なブルーではなく未来は明るいブルーのことですよね。
読み終えてから表紙を改めて見ると、2人ともいい顔しているなぁと、末永くおしあわせに!と思いました、
余談ですが、紙質がよく本を持ったらずしりとくる重量感が好きです。
(他の本と比べたら重さが違った)
親友という近い距離だったからこそ、恋に気づいたとき失われるかもしれない距離に恐怖する。
悩んで、でも踏み出した彼の清々しさと強さは良かった。
そんな話と対象的な店長の話も載ってます。
(2012.2.29)
ちるちるの「この「当て馬」さんでスピンオフをぜひ作ってほしい特集」を読んで、私は何だろう…と考えた結果、こちらの作品が挙がりました。
この作品は攻めがどうも好きになれないせいか、定期的に読み返すというほどでもないんです。
だけど当て馬に関して記憶に残っていて、ときどきあぁ彼は幸せになったかなぁ…と思い馳せてしまう。
メインカプの攻めはノンケで、あちこちで女をつまみ喰いしていて、二股、三股と女にだらしないタイプ。
この攻めには中学時代、教育実習生だった年上の女性に本気で恋をし、駆け落ちをしようとしたくらい熱くなった過去があります。
結局、相手が来ず未遂で終わってしまうのですが、きっとその時に彼の中では女性に対しての何かが確実に終わって変わってしまったんだな、とも判るんです。
だけど、なーんかイケメンでもないくせに、何でこいつがこんなに女に不自由しないのか理解できないし、描き下ろしで浮気疑惑が発覚したりして、イマイチ信用ならない…という印象が強くて好きではないのです。
そんな攻めの傍らで、必死に親友ポジにい続けようとしている受けという組み合わせはそれはそれでめちゃ切ない本編ではあるのですが、メインカプそっちのけで私の好きな当て馬について書きます。
攻めの傍らで親友付き合いをしていた受けだけど、途中で自分の恋心に気付きます。それをいち早く見抜いたのが、受けのバイト先の店長(当て馬)。
受けがノンケの親友に恋をしてる事を見抜いて、「君、彼の事好きだろう?」とズバリ聞いた時の受けのあまりの動揺に「大丈夫、僕の勘違いだから、そんな風に見えてないから大丈夫、大丈夫」とあえて嘘をついてあげる優しさ。
それまでは何かと受けにちょっかいを出すセクハラホモ店長くらいにしか思っていなかった彼への好感度がぐーんとアップします。
この人もゲイとしてきっと切なく苦しい思春期を経てきたからこそ優しさだろうと。
そしてこの二巻でいよいよ店長のスピンオフがあるのだけど、なんとその切なさは学生時代から大人になった今に至るまで現在進行形であり、しかも成就しないまま終わってるんです…。
大学時代の同級生でバツ2で、三人目の奥さんと子供がいるダメダメノンケに泣きつかれて、いつも世話してやってる店長。
このノンケ男がゆる〜いのほほんダメキャラ風に描かれているので、そこまでエグさは感じないけど、かなりの天然腹黒だと思う。
昔、酔った勢いで店長が押し倒したことを覚えており、それから二度と酒を一緒に飲もうとはしない店長に対し、「どうしてお前は一緒に飲まない?また酔った勢いで俺を押し倒すのが怖いのか?」と言えちゃう男。
店長の気持ちに絶対に気付いているくせに向き合おうとせず、だけど「もし世界が終わって箱舟にたった一人乗せるとしたら、嫁や子供よりもお前を乗せる」と言う。
妻子は手放したくないけど、かと言って便利な店長も手放したくない。
「友情」と言う名の元に店長を繋ぎ止めておきたい。
なんというズルさ。
そして「妻子ではなくお前を箱舟に乗せて救う」発言は決して打算ではない。
そうする事で見捨てた人々への後悔で身を裂かれるような思いをしたり、神に罰せられたり、悪魔に八つ裂きにされても構わないとまで言う。
繋ぎ止めておくために計算で言ってるのなら店長も見切りをつける事が出来ると思うのだけど、本気の本気で言ってるからこそタチが悪いというか罪深いというか…。
そして、そういう事を本気で言ってしまうコイツのそういうところ含めてきっと愛しちゃってるであろう店長は、だからこそいつまでも見切ることができない……。やるせない。
おまけに「お前の幸せを見届けないと俺は安心できない」だなんてダメ押しをしちゃう……。
ギャーーー!!
どんだけ店長の心に焼きごてすれば気がすむの?
ああぁぁ、店長…。
この店長はいい男なんで、まるっと愛してくれるいい男と出会って幸せになってほしい、そしてこいつに「もうお前の箱舟に俺は乗らない」と言ってほしい。
だいぶ前の古い作品なんでもう続編は出ないと諦めてはいますが。
あ、それからこの作品に出てくる当て馬女子も好きです。
受けに恋する女の子が出てくるんだけど、とってもいい子です。
攻めよりも店長と、もしくはこの子と付き合えばいいのに…と思ってしまう。
前巻のエッチは野田の思いやりがあったんですね。自分を責める友坂を楽にしてあげたくて。
でもなあ、、、。
どうも2巻では野田も友坂が好きになってるようですね。エミちゃんもいい仕事をしてくれました。可愛いですね。髪型や洋服や性格も。
ちゃんと告白しないとって。確かに野田もどうすりゃいいかわかりませんよね。
いよいよ告白。そして両思いでキス。
未来は君の手の中でも二人は付き合ってますね。野田は院に進んで友坂は就職と別れあんまり会えなくなるかも。先のことは考えられないけどずっと一緒な気がするっていいですね。
彼はカフェで待ってるもそうですが1巻から友情、友達という言葉が何度も出てきます。
相手が結婚しちゃっても好きなんだろうか。
方舟に嫁でも子供でもなく自分を乗せると言ってくれた。これも友情か。
男の人の友情は厚いですよね。環境が変わっても続くようだし羨ましいです。
野田と友坂は一番大事な友達でもあり恋人?ぽくないけどエッチはしてる。野田は本当に浮気してないでしょうね!院で真面目にやれよ!絶対浮気するなよ!
面白いのですが、表題作は1巻時点の方が良かったなぁという気もします。ずっと隠し続けてきた友坂くんの恋が(たぶん)実ったのだとは思うのですけどね。
当て馬役で登場した女の子がいい子なんですよ。BLでメインカップルのどちらかに恋をする女の子キャラって、どこか性格的に嫌な部分があるように描かれることが多いと思いますが、この子は本当にいい子。もっといい彼氏を見つけて幸せになっていてほしいです。
まぁでも1巻時点からゆっくりとゆっくりと、「友情」が「恋」に変わる様子が描かれてきましたので、ラストで結ばれた時は「よかったね〜」という気持でした。現実でも青春時代に同性同士で「友人と言うにはちょっと濃厚すぎる関係」になることってあると思うんですよ。でもたいがいは際どいバランスで振り子が友人の方に傾いて、時とともに風化していくことが多いと思います。このストーリーは、そのバランスがあちらに振れた場合のエピソード。
その後、彼らが大人になっても続くかはわからないし、次の恋(があったとして)は同性への物かもわからない。今だけの刹那的なキラメキかもしれない。
だけど、彼らがずっと一緒にいる未来を夢見たいと思ってしまう作品ではありました。
そして、切ないのが同時収録のスピンオフ。バイト先の店長のエピソードなのですが、これは友坂くんの思いが通じなかった場合(だけど、疎遠にもなれず友人を続けている)に起こり得たかもしれない未来の話にも見えて。店長、切ないです。
店長、まだまだ若いのだから、ぜひどこかでずるい奴は乗り越えていってほしいよ…
初っ端に「表題作は1巻時点の方が良かったなぁ」とか書きながら、こんだけグダグダ書き連ねる程度には、感情を揺さぶられるお話でした。