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すごくキラキラした衣装や建物や豪華ですね。描くの大変だったろうなあ。
愛を失った貴族の青年ルパードが庶民のノアを偽恋人にして、やがて恋を知るように…。
素敵なお話なんですけどね、けどね…。
ルパード、何様だ?勝手に思いつきでノアを偽恋人に仕立て。ノアがルパードの意に沿わないことをしたら怒鳴りつけ。ノアの親切も受け取れず邪険にし。とんだ暴君だな!
なのにノアはとっても良い子なので苦しむルパードをほっとけない。怒鳴られても介抱して。
それなのに!ノアに惹かれたルパードが!!かなり強引じゃない?挿入前に意思確認だけで、何勝手にやってんの?
約束の舞踏会の日。この頃にはもうルパードはすっかりノアを大切に慈しんで。
あの頃の暴君はどこへやら。
偽装恋人もの。トラウマ攻め。尽くす受け。
攻めも恋をして変わったけど、私はしつこいので暴君だった部分が許せません。
きゅうぅぅぅ(´;ω;`)ブワッ
父を愛してしまったことで
眼の前で命を絶った母親のトラウマにいまだ悩まされている攻
愛なんて必要ない
他人をむやみに近づけることを嫌った男が
ひょんなことで仮りの恋人に選んだのは
はじめて屋敷にやってきた純粋無垢な使用人だった。。
なんやかんや攻の性格的に
根っこは優しい男なのが要所要所なのがまた切ない。
あんな形で母親を失っていなければ、父親がもっと情を知る人間ならば
かぞえあげればきりがない。
枯れてしおしおだった心に水をやるように
何気ない気遣いや優しさ、笑顔で枯れた土地が潤っていく過程がとても切なくて優しい
思わずきゅぅっとなる一冊でした。
作画が美麗なのもあって
また良きですね。
好きになるのに条件などなく
優しいお話。泣く
初読み作家さんですが、今の今まで知らなかったことを後悔しました!!
画面の緻密さと、書き込み、登場人物の表情、どれをとっても素敵です。
ファンタジー作品にとてもよく合う絵柄だと思います。淡くて切なくて、硬さもあり、苦しいような、息遣いが聞こえてくるような。
思ったほど評価されていなくて逆に驚きです!
素朴な北国が舞台の前作とは打って変わって、きらびやかな西欧(風)貴族社会のお話。
タイトルも何だか洒落ててキャッチー。
前作では雪降る情景、空気感を捉えるのがお上手だなと思いましたが、本作では終盤の舞踏会シーンの高揚感と共にキラキラと光る照明が美しく描かれています。
人々が華やかに踊る姿はまるでルノワールの絵画のよう。
デコラティブな衣装はクリムトを彷彿とさせる。
作家さんの力の入れよう、楽しく描かれている様子が伝わってきます。
対してストーリーは、ちょっとフライングですみませんが、2巻あと書きでカモバーガー先生ご自身が「こういうクリシェ大好き」言われているので、いわゆるテンプレを意識的に描いたということでしょうか。
使用人になるため初めて訪れた屋敷で、バッタリ出会ったメイドに頼まれて主人と客人に給仕をするというあり得ない発端も、その場で初めて顔を合わせた下男を主人(男)が恋人と言って偽るという急な展開も、全て「クリシェ」にのっとって、と言われると免罪符になるような(ならないような)。
いくらBがLするお話で読み手はエチを期待しているにしても、恋心を自覚したとたんに体を繋げるとは。
ちょっと早すぎんか?
……とツッコミどころ満載です。
1巻はまだお膳立て段階なのか。
クリシェとしての面白みも、それを上回ってくるワクワク感も、まだまだこれからなのかなー。
ワタシ的にはまだ主役カプのこと好きになりきれてないし。
……と期待して2巻へ。
前作「スイートアワー1R」が好きで今作も購入しました。
カモバーガー先生の描く繊細で緻密な絵柄が好きになったきっかけのひとつだったので、今作の中世のような西洋のBLを読めるのをとても楽しみにしていました。
案の定、背景や室内の様子、そして豪華なジュエリーやフリルいっぱいの衣装などとても素敵で隅々まで楽しめる作品でした。
攻めの貴族ルパードと受けの使用人ノアの偽りの恋愛関係から、ふたりが幸せになるまでの物語です。
ふたりは正反対です。体格も身分も性格もなにもかもが違っていて、それがまた萌えてしまうんですが、1つ同じ想いがあります。それは母親に対する愛情と悲しみ、そして喪失感になります。
~上巻についてお話します~
物語は攻めのルパードの悪夢、母親が亡くなるシーンからはじまります。
自死と血のシーンがあるのでダメな方はお気を付けください。
継母から都合のいい相手と政略結婚をさせられるのを回避するためと恋に落ちないためにルパードは、たまたま部屋にお茶を運んできたノアを運命の相手だと言ってキスをします。
病気の母親の薬代のために「恋人のふりをしてほしい」と言うご主人様を断れないノアに対してルパードは、しょせん金目当てだと見下します。でも一緒に過ごすうちに、コロコロ変わる表情やかわいい笑顔、無邪気な姿や優しい行動にだんだんと眼が離せなくなっていきます。心と身体が苦しい時に優しくケアされて愛しくならないはずないんですよね。
ノアは最初からルパードのことをかっこよくて優しい人だと思っています。ノアの鈍感で純粋なお陰で、このふたりの物語は進んでいくんだなと感じました。
ルパードの前に立ちはだかるのは継母だけではなく、かつて母親が愛し焦がれ過ぎた父親もいます。
父親が悪い人なわけでもないんですよね、ただ貴族らしい人なんですよ。
父親と母親とのことでルパードは取り乱してしまいますが、それをきっかけに自分の気持ちに気づきます。
そしてふたりは身体を重ねます。とても厳かに行為が行われています。
その後に約束していた王室のパーティにふたりで出席し、ふたりともに離れたくない、好きだと思いを募らせていきます。
衣装やパーティの様子がとても見事に描かれています。ダンスシーンは圧巻です。カモバーガー先生の画力だからこその見どころになっています。