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今回は同級生同士のヤクザの組長と元会社員のお話です。
続く不幸で路頭に迷いかけていた受様が
再会した攻様に救われ、彼の家族になるまで。
受様の両親は幼い頃に事故死し
受様は姉を唯一の家族として施設で長く育ちます。
姉は結婚して一児を設けたものの離婚、
新ママとして頑張っていましたが転倒事故で急死し
受様は甥を引き取ることになります。
受様は悲しんでばかりもいられず
病院の支払いから葬儀の手配、死亡手続きなど
諸々を甥を連れてこなしますが
独身者専用アパートのため苦情を言われ
やむなく甥連れ出社するものの
会社の倒産を知り、愕然としてしまいます。
社長がかなりの借金をしていたようで
裏家業といった風体の男達も集まっていて
社員の給料はでそうにありません。
受様が茫然としているといかにもヤ印なオーラの男に
ガシッと肩を掴まれて名前まで呼ばれてしまいます。
彼こそ受様の中学時代の同級生である攻様です♪
攻様は父親の跡目を継いでヤクザの組長となっており
受様の会社の債権者の1人とし来ていたようですが、
受様が抱いている子が甥と知り、
今夜の寝床にも困っていることを知ると
とりあえずと食事、とりあえずの寝床として
攻様宅を提供されることになります。
受様と甥っ子に待ち受ける未来とは!?
組の跡目を継いだ攻様と
甥を引き取って育てようとする受様の
再会モノのラブコメディになります♪
受視点が主なのですが攻視点も混ざってくるので
攻様が受様に長い片思いをしていた事が
再会した時点で早々にわかります。
攻様はヤクザの跡取り息子として
周りから差別され、区別されて当たり前でしたが
姉だけを家族として育った受様もまた
世間一般の"普通"とは違う痛みを知っていて
攻様の気の置けない友人となったのです。
再会した受様は攻様の知る受様のままで
今の攻様なら受様達を助けられることは
攻様にとってまたとないチャンス!!
そうして受様達は攻様宅にてお世話になるのですが
攻様を陥落した受様の人柄と甥の可愛さは
強面の組員たちをノックアウトしていき
甥っ子ちゃんと組員たちのやりとりは
ほっこりほのぼので楽しいです♪
ヤクザな攻様と初恋の受様との再会モノなので
鉄板パターンとしてこのまま受様の気持ちが固まれば
オールオッケーかと思っていたのですが
色々世話してもらっていて生活基盤ができたら
甥っ子への影響を理由にぐるぐるするのは
"いまさら"という感じがしました。
過程は好みだったので「萌」としますが
2人が良ければOKな結末なら
受様の最後のぐるぐるはもっと早くか
別の理由で盛り上げて欲しかったです。
朝香りく先生の作品で初めて読んだのは「不器用社長の一途すぎる保護生活 ~こちら、猫ではありません~」だったのですが、あちらの作品の方が断然好みでした。
今回もとても読みやすい文章でした。タイトルからもシリアスなヤクザものじゃないのは分かると思いますが、零治視点もあるので彼の明利と天地に対する溺愛ぶりが分かるんです。
そして楽しかったのが美鶴木組の面々が天地を可愛がる様子でした。イカつく強面なのに天地に対しては甘々で、凄く可愛がっている様子にホッコリしました。
零治が明利を好きで忘れられなかった理由にもジワリと来ました。
なので冒頭から終盤まで零治が明利と天地をこれでもかと大切にする内容と、美鶴木組に馴染んで行く明利と天地の様子だったのでちょっと平坦な印象でした。
このまま終わってしまうのかなと思ってたんですが、明利が天地をヤクザの家の子にしたくないと始まってしまったんです。
オイオイって思ってしまいました。最大の山場がコレってどうなの?って悲しくなりました。
せっかくシリアスなヤクザものじゃなくてほのぼのホッコリしたお話だったので、そのまま突き通して欲しかったです。零治が好きな明利の性格がそうだからかもしれませんが、そこはファンタジーなのでホッコリした内容にして欲しかったです。
2人が選んだ関係にもかなり疑問で、明利の事が一気に嫌いになってしまいました。天地が1番素直で正しいと思いました。
こう言っちゃなんですが、チグハグな印象の作品でした。
きょう先生おっかけで購入。お話は王道で、攻め受けのキャラに萌えあがれなかったので中立にしました。天使お子様に癒しを求めるタイプの方なら良いのかも。本編200Pほど+あとがき。
両親を亡くし姉と二人で頑張ってきた明利。ある日、シングルマザーとして頑張っていた姉が歩道橋で足を滑らせ転落死。その上会社が倒産、甥っ子の天地と途方に暮れていたところ、債権回収に来た筋の方々の中に、中学時代の同級生だった零治がいて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
天地(受け甥っ子、三歳)、攻めさんの組の方々少々ぐらいでは。
++攻め受けについて
攻めは中学時代、ヤの子ということで孤立していたところを、受けの態度ですくわれた心地になり、それ以来受けが大好きという方。でも住む世界が違うからと受けに執着はしていなかったんだけど、偶然出会ったが百年目。子連れで無職、住むとこなしなんて窮状、おら任せとけ!てなところです。
受けは薄幸なんだろうなあ・・・両親姉を失うわ、会社は倒産するわ、アパートは追い出されるわ、子連れでにっちもさっちもいかない、もう川飛び込んじゃうぞ的状況。中学時代の知り合いやその組のいかつい面々があれやこれや親切に助けてくれるんだもの、そりゃ絆されるわと思います。
でもですねえ・・・男子なのに、ちょっと頼りなさすぎないか。と思って。また、最後の最後に甥っ子をヤの家で育てることはできない、と考えるのや、姉さん亡くなって時間たってないのに温泉というのは、ちょっと酷いというか無理では。。と感じたりしたのです。
少しずつ引っかかるところがあり、攻め受けともめっちゃ好きなポイントがある訳でもなく、お話も王道やなあと思ったので、今一つ盛りあがれなかった一冊でした。うーむ。お子様は天使ちゃんなんですけどねえ。