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表題作皇子の籠鳥

ハヤト、誕生日を迎える大国レグルスの皇子
アスカ、攻様への献上品を届けるノースランドの使者

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

大国の皇子・ハヤトに誕生日の贈り物を届けるため、ノースランドの使者として旅立ったアスカだったが、道中で盗賊に襲われて、瀕死の状態でハヤトに拾われる。
使者であることさえ証明できないままハヤトの城で養われることになったアスカは、『おまえは命を助けた俺のものだ』とハヤトから独占欲も露に押し倒されてしまう。
アスカが大人しく応じないと、ハヤトは“秘薬”だという金色の蜜を取り出してきて―。

作品情報

作品名
皇子の籠鳥
著者
真崎ひかる 
イラスト
祐也 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775510124
2

(4)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
5
評価数
4
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

男しか出てこない王宮ファンタジー?

自国を滅ぼした敵国の皇子に見初められてしまったアスカ。
最初は強引なやり方で押し倒されたけど、ハヤトはアスカにメロメロ。
側近相手にやきもち妬いたり、意外に少年ぽいところがオチャメだったりします。

ハヤトの瞳がオッド・アイという設定が、結局最後まで活かされていなかった。
何か特別にエピソードとして練りこまれてくるかなぁ…と思って待っていましたが、何もなかったです…。
ここらへんが、私的に疑問でした。

ストーリーの最後に大どんでん返しがありましたので、それが気持ちよかったです。
信じていたものがまさか違う展開に!
「裏切られていたのはどっち?」という成り行きは心地いいのですが、「これじゃあ、コイツはバカじゃないの?」とも言いたくなる結果が待ってまして…。
人間、もっと情報量増やさないと暗殺計画なんて練っちゃダメだよ…と、突っ込みをいれたくなる甘い詰めが残念です。
ラブは多め、エロの多めの王宮ファンタジーです。

1

あまりにもチープ過ぎて哀しくなったよ。

一応ファンタジー・ミステリー要素入り?ただ、自分で書きながら、『う~ん・・・』と思ってしまいました。確かにファンタジーだし、謎もある。あるんだけどね~。

なんというか、冒頭から思わせぶりで『何か』あるのは丸わかりなんです。それは別にいいですよ。
BL(ラブストーリー)なんですから、すべての設定はラブを盛り上げるためだけの添え物でもいいんです。

でも、その肝心のラブがどうしようもなかった場合はどうすりゃいいんでしょう。

たとえ正体がハッキリしないうちだとしても、他国の使者(として王宮にも入れてるんだよね?)を一国の皇子が『無理矢理』っすか!?
百歩譲って自国内だけなら、まあ権力者なんですからお好きにどうぞ。←投げやり。

でも、国を跨いだら話は別じゃないの?外交というものをどう捉えてるんですか?そこに突っ込むな!というのはよくわかった上でそれでも訊きたいよ、私は。

なにより、作中この皇子・ハヤト(攻)は決して『傲慢な暴君』として描かれてないんです。なのにあの所業は何!?根底から矛盾してないか?と読みながらどうしようかと思ってしまいましたよ。

安っぽいミステリー部分を除けば、なんというか『アラブの王道』のように感じました。これはアラブじゃない、と思うんですが。
『お前は(行き倒れるのを助けた)俺のものだ』と無理矢理・エロエロ展開です。で、お約束通り身体から流される受。

でも、なんと言ってもいちばんトンチキだと思ったのはラストの種明かしでの『(アスカの)祖国滅亡』の理由。

いったいどんな『自然災害』なの!?国(陸地)からひとりで舟で行ける程度の沖合の島にいたアスカにはまったく関知できない程度で、一国が滅亡するような?ここがいちばんわけわからなかった。
『動機』に直結するんだからすごく重要なポイントだと思うんですが。

あと、ハヤトのオッドアイ設定はなんだったんでしょうか。作中、ちらっとも触れられないでスルーするくらいならいらなかったんじゃ?
『血族がどうの』とか、あるいはかなり暴走気味に『特殊な能力』が!?とか妄想しながら読んだのは無駄だったんですね。

真崎さんのプリズム文庫に名作は期待していませんが、これはあまりにも酷過ぎです。
真崎さんのプリズム文庫、確かにかなり極端な作風のものもありますが、私は好きな作品も1つならずあります。ただ、ハズレも大きい。これはまさしく『大ハズレ』でした。

正直、これを読む限りでは真崎さんにはファンタジーは合わないんじゃないかな、と感じました。『もふもふ』系統はまだしも。

それと、祐也さんのイラストは苦手です。

0

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