狼陛下に溺愛される身分差オメガバース!

小説

  • 引きこもりオメガは、狼帝アルファに溺愛されることになりました。

引きこもりオメガは、狼帝アルファに溺愛されることになりました。

hikikomori omega ha ookamitei alpha ni dekiai sareru koto ni nari mashita

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表題作引きこもりオメガは、狼帝アルファに溺愛されることになりました。

小遊仁、白狼の獣人で大八州帝国皇帝30
白崎雪哉、蕾の痣のために隠されて育つ男爵家の三男17

あらすじ

家族内で唯一のオメガとして生まれた白崎雪哉。 彼の背中には、不思議な蕾のような痣があった。 オメガとしても珍しいその痣が見つかると、誘拐などの危険があると言われ 雪哉は隠されるように育てられた。 しかし、ついにある日夜会に参加することに。 初めての夜会で疲れた雪哉は、ひと休みしようと皇宮の庭へと向かう。 そこで巡り合ったのは、白銀の毛並みを持つ愛らしい仔狼の獣人皇子と美しい狼獣人の皇帝陛下で――?

作品情報

作品名
引きこもりオメガは、狼帝アルファに溺愛されることになりました。
著者
藤羽丹子 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュノベルズ
発売日
電子発売日
3.7

(8)

(2)

萌々

(3)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
29
評価数
8
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数5

何者ですか!

初読み作家さまです。こちらの作品が書籍化デビューらしいです。でもSNSは興味が無いらしくTwitterアカウントはありませんでした。やっと見つけたとある垢は消すかもとあったので控えたいと思います。

さて、タイトルの「何者ですか!」は作品についてではなくて、藤羽丹子先生についての叫びです。

最近ハマったアンダッシュノベルズですが、面白いのですが作家さまによっては稚拙な文章もあって玉石混交と言った感じなんです。それはそうですよね、アルファポリスで連載していたものが本になるのですから。

でも、こちらの作品はデビュー作に思えないほど書き慣れた感があって上手かったんです。お話の構成もキャラも魅力的でした。

そして引きこもりオメガな癖にやたらとヤンチャな雪哉にハラハラさせられて、大事なことを小遊仁には内緒にする悪癖に何度イライラさせられた事か!バカなの!アホちゃうか!と心で叫ぶくらいには夢中になって読み耽っていました。凄く面白かったです。

そしてちびっ子モフモフ大好きなので、為仁の邪気のなさは心洗われるようでした。

ただ、冒頭の人物紹介のイラストから事件の黒幕が分かってしまうので、小遊仁のスパダリ感が薄まってしまい、雪哉もただの無謀な人になってしまってるんですよね。
そこが凄くもったい無いです。

そしてその黒幕に唆された令嬢はそのままの処分されたのかとか、黒幕の彼のその後の歯軋りしてる様子とか書いて欲しかったと思いました。

個人的には雪哉の両親や兄達の溺愛ぶりは分かるんですが、ちょっとだけ描写がしつこいかなと思ってしまいました。皇帝の権威も恐れないくらいに雪哉を溺愛してるのは分かりますが、途中で雪哉が皇帝に自分はどうなっても家族だけはという件と合わないと思ってしまったんです。

小遊仁の雪哉を溺愛する様子は良かったです。年の差はありますがちゃんと対等に扱ってて好感が持てるキャラでした。

2

終始甘々溺愛♡

あらすじはタイトルのままなのですが…。オメガは確実にアルファを産めることから拉致や誘拐の危険があり、家から出ることなく大切に育てられた白崎雪哉。そんな彼が社交デビューのために初めて訪れた夜会で皇帝陛下の小遊仁、その甥の為仁と出会う。小遊仁は初見から雪哉を運命の番と認め、(読者からすると)ずっと口説きモードなんですよね。だけど一方の雪哉はほぼ家族としか接したことがないから全く気付かないんです。読者には攻めから受けへの大きな矢印が見えてるのに受けが全く気付かない一方通行感がたまらなく可愛らしかったです。

終盤、とある事件に巻き込まれるのですが雪哉は世間知らずな臆病者ではなくどちらかと言うと無知ゆえの無鉄砲さで切り抜けていきます。

他の方も仰ってますが、本作品がデビュー作ということですが、心理描写やストーリー展開、どれをとっても完成度が高いなと思いました(偉そうにすみません)。皇帝陛下の運命の番にだけ現れる「印」があるなど、オメガバース独自の設定や、為仁殿下のある秘密などオリジナリティ要素もあって、楽しめました。

1

出会った瞬間に花開く運命

今回は皇帝と男爵家の三男のお話です。

隠されて育った受様が攻様の大切な存在となるまで。

この世界は男女の肉体的な性に加えて
日華(アルファ)、通途(ベータ)、孕器(オメガ)という
第二の性が存在します。

通途は容姿能力ともに平凡な性、
日華は優れた容姿と頭脳で上に立つ者が多い性です。

男にしか存在しない孕器は発情期と子を孕む器官を持ち
日華に噛まれて孕むと確実に日華を産むため
華族の家では政略結婚に利用される事も多い性です。

受様は日華ばかりの男爵家に生れますが
孕器であり背中に枝と蕾のような形の痣がある事は
人腐れ、"病弱"で"性別不明"として
屋敷からださないようにして育てられます。

受様は17の今でも発情期が来ず
医者からはこのまま発情期が来なければ通途として
暮らす事になるだろうと言われていました。

そんな受様ですが同年代の人間との交流を望み、
年に一度開かれる皇宮の夜会への参加します。

しかしながら自慢話ばかりの華族達とは話が合わず
受様は気分転換に風に当たろうと室外に出て
手入された庭の散策をしてみることにします。

すると花々の中を進んだ先の生垣の奥の椅子で
上等な衣服を着たぬいぐるみを見つけるのです。

つやつやの毛並みが見事で受様はもふってみたいと
近づいていくのですが、そのぬいぐるみの実態は
狼の仔獣人だったのです!!

しかも白銀の毛並みと紅玉の瞳の獣人は
今の直系皇族は現皇帝と甥しかおらず
気づいた受様は慌てて皇子の前から去ろうとしますが

なぜか皇子に気に入られた上に
皇子のための菓子を持ってきた皇帝陛下にまで
気に入られてお菓子を振舞われた上に
「また会いたい」とま言われてしまうのです。

果たして至高の2人に気に入られた受様の未来とは!?

WEB小説サイト「アルファポリス」連載の
Web小説を加筆、改稿しての書籍化で
運命の番を信じる攻様と男爵の箱入り息子の受様の
獣人オメガバースです♪

攻様の甥は人の悪意に敏感で攻様と傍付以外には
懐かない子供でしたが、受様には一目で懐いた上に
攻様も受様を見た瞬間に彼がの運命の番だと感じます。

侯爵令嬢の受様の兄への横恋慕や
攻様をよく思わない傍流宮家の嫡子の野望が絡んで
受様と攻様の甥が危険な目にはあうものの

オメガバの王道を踏まえたお話で
受様が自覚して番になるまで安心して読めました。

難を言えば主人公サイドは良い人のみ
悪役サイドはいかにも悪人で想定路線通りの展開で
皇帝と甥のみ獣人設定というのは必要だったのかな?
と疑問だったので「萌」評価としました。

3

オメガバ初心者には良いかも

大帝国時代のオメガバース(日華アルファ、通途オメガ、孕器ベータ)が背景の、皇帝と男爵という身分差のある相手の恋愛ストーリーです。

運命の番に出会ったら背中の痣の蕾が花開く―というロマンチックな展開です。オメガの雪哉は素直で好感が持てますし、周囲に反対されても雪哉を愛し守る皇帝小遊仁は格好良いです。

とはいえ、オメガバ作品は飽和状態なので、もう何年もオメガバを読んでからでは、何かはっと惹かれるものが作品に欲しいです。
家族仲良くは微笑ましいですし、兄への横恋慕があったりという出来事は起こりますが、なんか熱が薄いというか…。この作品のここを読んで欲しい!と他の人へ布教するときのアピールポイントが浮かばないです。

引きこもりというのも、単に家で過ごしていたというだけで、引きこもっている間に何かを極めていたというものでもなく。雪哉も小遊仁も通り一遍なキャラという感じでした。ただ、北沢きょう先生のイラストは相変わらず美麗でしたー!

オメガバ初心者が王道1,2冊くらい読んだ後に、和モノとして読むには楽しめるかもと思いました。

1

ちびっこ

きょう先生なのでマストバイ(とはいえカラー口絵も中のモノクロ挿絵もなし、人物紹介図のみ)。溺愛溺愛♡と楽しみにしていたのですが、予想以上にちびっこがお喋りでして、その口調がどうにもツボらず中立にしました。本編310Pほど。

男爵家三男でオメガとして生まれた雪哉。家族が「オメガだから誘拐されてしまうかもしれない」と心配したため、屋敷の外に出ることなく成長。ある日、皇宮で開催された成人した貴族子女のお披露目パーティに参加した時、一息つくために出た庭で、皇帝の甥にあたる為仁殿下と出会ってしまい・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
為仁(攻め甥っ子、表紙の白い三角耳)、受け兄二人(ブラコン傾向あり)、暢(受け側仕え&護衛)、悪党少々。為仁が可愛い・・・という部類になるんだと思う。

++攻め受けについて

皇帝らしいカッコいいーという政治の話やらドンパチやらは無し。雪哉に惚れたので、なんとか口説きおとそうとあれこれ関わりを持とうと頑張っておられます。いきなり押し倒すとかはなく、ジェントル。人型になったら超イケメン。

受けはぽやぽや愛され三男坊。大事にしてきたのに皇帝があれこれ言ってくるもんですから、家族の方々はもうドキドキしておられたと思います。外に出て嬉しかったからか、為仁とやんちゃなさるので、攻めはそれはもうハラハラされたことと思いますね。ぽやぽやな印象なのに大人しくないんだもんな。

攻め受けはふーん、という感じだったのですが、個人的に盛大にダメだったのが甥っ子。攻め受けじゃないんですけど、盛大に喋って、その喋り口がどうにも苦手だったのでめちゃ印象に残ってしまったんです。たとたどしい喋り口なんですけど、おネエ???と一瞬思うようなご発言なんですよね。違和感たっぷりでして、苦手でした。可愛いはずなのに。

お話は王道、攻め受けともさらっと読み終えたキャラなのに、甥っ子でうーむと思ってしまった一冊でした。

5

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