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表題作ディア・マイ・ヴァンパイア

総一郎,100歳,吸血鬼
青柳千世,26歳,好奇心旺盛で真面目な司書

その他の収録作品

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あらすじ

本好きで好奇心旺盛な千世はある日、
小さな子ども・総一郎が夜道に倒れているのを見つけ、連れ帰った。

しかし、総一郎は突然千世の血を舐めたかと思うと、
立派な大人の男に姿を変えた。
吸血鬼の副作用で発情してしまった千世の身体を、
総一郎は何でもないことのように「お礼」と称して慰める。

「俺のこと、ここに置いてくんない?」

その代価は、永く生きてきた日々の話。
千世にとっては、何よりも魅力的なものだった。

吸血鬼と暮らす、やさしくて穏やかで、
すこしだけ不思議な日常が始まる――…。

作品情報

作品名
ディア・マイ・ヴァンパイア
著者
渡辺馨 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784396785642
4.1

(40)

(20)

萌々

(10)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
162
評価数
40
平均
4.1 / 5
神率
50%

レビュー投稿数9

やさしい物語

こちらの作品の攻、見た目がイケメンなのですがイカつめで私のタイプではないかも…と思ったのですがいい意味で裏切られました!!
作家さんが描かれている意図を汲めているかは分かりませんが私は彼の繊細さを勝手に感じてときめきました。
柔らかい中身と見た目のギャップが熱い!!
最初は黒髪メガネに釣られたのですが個人的には攻にクラクラです。
あ、勿論受もギャンかわメガネでした。

話自体もやさしい雰囲気に包まれていて、眠る前に読んだら心地よく夢に落ちれる感じがします。
二人の間に流れる冬の空気を想像して終わったばかりの季節が待ち遠しくなりました。
吸血鬼を期待すると肩透かしを食らう可能性はありますが逆に言えばどんな方にも読んでもらえる話なのではないかな!?と思います。みんなに読んでほしい。
はじめての作家さんでしたがこれから推していきたいなと思いレビューを書いてみました。
おすすめです!!

1

ちょっと変わったヴァンパイア

はじめて読む作家さんでしたが、ヴァンパイアが好きなので購入しました。
ちょっと変わったヴァンパイアでしたが、期待した通りの切なさと官能、そして溺愛があったので楽しく読めました。

最初のシーンからなんだか引っかかりがあったのですが、物語の中に散りばめられているワードなど多くの事柄が後々のストーリーに続いていて、とてもよく練られているなと思いました。ヴァンパイアらしい家に招待される設定や、男が服を選んでプレゼントする理由など鉄板ネタもあり、ニヤニヤしながら読んでいました。

攻めのヴァンパイアである総一郎の過去や受けの千世の恋愛に臆病ながらも告白するシーンなどとてもよかったです。
ヴァンパイアと人間だからとか男同士だからという拒絶はないのに、恋愛については本から得た知識しかない千世が自分の感情や気持ちについていけなくてどういうことかと考えたり、総一郎はどうなんだろうと悩んだり、いつまでふたりなんだろうと不安になったり、過去に嫉妬したり…気持ちがモノローグだけじゃなくて絵でもうまく表現されていて、よく伝わってきました。読んでいて心地よかったです。

そして、最後のセリフがとてもとてもよかったです。
丁寧にじっくりと読んでいきたい作品でした。

描きおろしの千世のエロさはめちゃくちゃかわいかったです。ぜひお楽しみください!
個人的には千世がメガネをしながらエッチするの大好きでとっても萌えました!

※攻めと女性との絡み・女性の裸などあるので、それが地雷な方はご注意ください。

2

受けをかわいがるツラの良い攻め=最高

攻めの総一郎がゲロ甘で大好き。
ラフで男前な外見もなんですけど、中でも口調が良くて!
海外のドラマの吹き替えにいわゆる若者言葉をほんの少し混ぜたような絶妙なフランクさで、なんか…なんか…良かったな…
「かわい」「気持ちいーねえ」なんて、知世をあやすようにかわいがる姿にすごく萌えてしまった。これは好きだ。

渡辺先生の前々作が好みだったので、吸い寄せられるように手に取ってみたところ、良い意味で生活感があふれるゆるっとした雰囲気の吸血鬼ものでした。
出版社あらすじの通り、司書として働きながらごくごく普通の毎日を送っていた知世の生活に、ある日突然吸血鬼がまるで昔からいたみたいにするするっと入ってきて一緒に暮らすんです。
描かれているのは普通の日常。ただそれだけなんですよ。
この2人の暮らしの中でのやり取りや雰囲気が甘くて優しい心地の良いぬくさ加減で、なんだかすっかりと癒されてしまいました。
優しい言葉も疑問も全てストレートにものを言うタイプの2人だったのも気持ちが良かった。

しかしながら、いわゆるスタンダードな吸血鬼ものを期待して手に取るとアレっとなるかもしれません。
同棲している甘い関係の2人の日常もの+現代に生きる吸血鬼エッセンスを少々…というライトな印象を受けました。
セリフの言い回しでちょっと分かりにくかった部分が何箇所かあったので、今回は萌寄りのこちらの評価で。
瞳とまつ毛の作画が美しく、独特な余白の取り方と会話のやり取りが個性的で素敵な作品です。
ゆるくまるく包み込むような無意識溺愛攻めがお好きな方に刺さるかもしれません。

2

気さくな吸血鬼

目が印象的な作家さんです。
ガラス玉のような瞳が美しく、ただあまりに綺麗すぎて無機質な印象もうけてしまいました。

子どもを拾ったら吸血鬼だった、というBLとしてはよく見る導入。
これが登場人物たちによって、唯一無二の色を見せてくれます。

まず受けの思考回路。
急に子どもから大人へ変化した吸血鬼を、怖がりもせずに興味津々に瞳を輝かせていきます。
”普通じゃないやつ”と作中に攻めが表現していますが、この突拍子もなさは面白かったです。

個人的に好きだったのは攻め。
彼が吸血鬼になる前と、なった理由。それから、その事実に苦しむ様子。
そこがしっかりと描かれていて、彼の言動や行動が理解できたので良かったです。

シながら噛む描写もありまして、吸血鬼物の醍醐味を味わえました。
首以外の部位からの吸血が、えっちで良かったです。

1

ひと味違うのがイイ

定期的に摂取したくなる吸血鬼モノ。
こちらの作品は変化(?)もあったし、後天的に吸血鬼となった総一郎の人間の時の記憶も見えたりしたので、他の作品とはひと味違う感じがものすごく好みでした!

仕事の帰り道で子どもの姿で倒れていた総一郎を保護するところからはじまるふたりの関係。
手の傷から出た血を飲んで吸血鬼だと告げても驚かない千世の度胸がすごくイイ。
恐怖よりも好奇心が勝って質問攻めにするところが本当に可愛かったです。

総一郎が居候するカタチでふたり暮らしが始まるわけですが、意外にも総一郎は世話焼きでそのギャップにやられまくり。
総一郎のビジュアルが好きすぎてそれに引っ張られた部分もありますが(笑)押し付けがましくなく、かつ甲斐甲斐しい様子が本当に好きでした。
そして千世への余裕のある甘やかしかたがものすごくツボで、めちゃくちゃキュンとしました。

微妙なすれ違いもあるけれど、お互いに自分の気持ちをはっきりさせるために必要な時間だったので、ハラハラせずに見守れたかな、と。
それがあったおかげで公開告白も見れたし、無事に両想いになったふたりを見れたのですごく嬉しかったです。

吸血鬼と人間の彼らのこの先が気になるところではありますが、きっと幸せに暮らしていくんだろうなと想像できるような結末も素敵でした。

1

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