時代と種族を超えて愛に辿り着く、究極のファンタジーBL!

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翡翠の竜と最後の生贄

hisui no ryu to saigo no ikenie

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表題作翡翠の竜と最後の生贄

星桂

あらすじ

竜神に捧げられる“生贄の花嫁”に選ばれた天涯孤独の少年・星桂。ところが、死を覚悟して入った山奥で出会った竜は「自分は神ではない」と言う。星桂は花嫁としての生き方を失ってしまった。途方に暮れる彼を見かねた竜・翠は、山奥で共に暮らすことを提案する。翠との生活の中で自分らしさを取り戻していく星桂だが、竜神信仰にまつわる因果が二人に降りかかり――。時代と種族を超えて愛に辿り着く、究極のファンタジーBL!

作品情報

作品名
翡翠の竜と最後の生贄
著者
げそたると 
媒体
漫画(コミック)
出版社
アルファポリス
レーベル
アンダルシュコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784434318948
4.4

(20)

(12)

萌々

(4)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
8
得点
88
評価数
20
平均
4.4 / 5
神率
60%

レビュー投稿数8

救いがあってよかった

可哀想な受けと神様のお話です。

受けは生贄として育てられて、その育てられた環境もよくありませんでした。色々なことを制限され、文字も学ばせてもらえてませんでした。攻めはそんな受けに考えること、頼ることを教えます。

途中、攻めが受けのためを思って手放そうとするパターンの話かと思いました。それもある意味間違いではないのですが、そっちのパターンか!と少し心の準備をして、最後まで読まないといけないなとなりました。

最後は、すごく悲しいなとなったのですが、救いはありました。それが、よかったです。悲しく終わる物語も嫌いではないのですが、一縷の希望があるパターンがある方が好きなので。

受けが幸せな余生を送ることを祈ります!!

5

生贄について

生贄について考えさせられるお話です。
神官のお面がリアルで怖いです…。

私はweb連載を読んでいたので最終話まで全て知った上で読んでおり、おかげで1冊にまとまったコミックスはもう冒頭からウルウルしてしまいました…。
絵柄も綺麗だし、ストーリーも良いです。
ファンタジーが苦手でなければ、是非読んでほしいです。
生きるとは…、なお話です。
ファンタジーな部分は、攻めが龍なのと傷口を舐めると治るくらいで他はリアルな人間描写でした。

そして最終話はやはり号泣です…。
1冊のみなので、後半から駆け足なのが残念ですが…。上下巻でじっくり読みたかったです。
駆け足でも号泣なので…じっくり進んだらティッシュ1箱使いそうですけど…。

シーモア限定版が少しお高いですが、オススメ。
翠さんと星桂くんの星桂くんが頑張る(エロを)お話です。星桂くんが可愛かったです。

続編も読みたいですが、翠さんと星桂くんの二人が読みたいので番外編が凄く読みたいです。






シーモア電子購入
修正はないです。(見えない描写)

3

ジーンと胸にくるラストでした

面白かった。
とてもネタバレ感想です。

竜神信仰がある国で生贄に選ばれるために育てられた受けと、神だと勘違いされて困っている長寿の竜。

攻めが奉られるまでの経緯が興味深かった。仲の良かった人間が戦に巻き込まれて死んで、ちょっとご乱心しちゃっただけなのに竜神だと崇められ、友の子供の行方を探して欲しいとお願いしただけなのに生贄の因習になっちゃう。長い時間をかけて元々の意味が薄れていったり、苦しい生活を送る人々が信仰に縋っていく様子が怖いなって思いました。

そんな愚かな人間も捨て置けない優しい攻めが良かった。

竜神の生贄以外の生き方がわからず人生を諦めていた受けを見かねて暫く手助けしてくれる優しい竜。養い親に支配されて育ち、まともな教育も与えられず字も読めなかった受けに対して「考え続けろ」「自分で考えろ」と知識を与えて見聞を広める大切さを教えてくれる攻めに親心のようなものも感じて好きだった。心配性で口うるさい攻めが受けに母親みたいって言われてたのも笑った。じゃあお前は俺の乳飲み子だなってバブちゃん扱いで返していたのも好き。

受けが村人達に囚われた時に、攻めの教えを思い出してどうやったら切り抜けられるか一生懸命考えて行動していたシーンも成長を感じて良かった。

その後攻めが助けに来てくれて結ばれてハッピーエンドかと思いきや…そこからの展開がかなり良かった。めっちゃ読んで欲しい。

受けがどうして最後の生贄なのか、それは攻めの寿命がもうすぐ尽きるから。長く生きた竜の命が穏やかに尽きていく描写に寂しさが募る。初めは攻めの死を受け入れられなかった受けが覚悟を決めて残りの時間を共に過ごしていく様子も泣ける。死に向かう悲しさと、最後の時間を二人で過ごす穏やかな空気感がとても良かった。最後は人の世と同じ方法で弔わせて、受けに攻めの死と向き合う方法を教えてくれるのも最後まで攻めらしくて良かった。

そして次の竜が生まれ、今度は受けが幼い竜を教え導いていく展開も泣ける。与えられた愛情が他の誰かへと巡っていく展開がめちゃくちゃ好き。攻めの灰から生まれた子竜に新たな名前を与え攻めと同一視しない受けの強さも良かった。

いっぱい泣きました。

3

人生は変化していくものである

あまりに素晴らしかったので一人でも多くの方に読んでいただきたいお話です。
どこでこの気持ちを書けばいいのかと思いこちらに記させていただきます。


まずは題名にあるように、ある世界のある国では竜が人々を守り、生贄を捧げることでその世界の平穏が守られると思われています。
主人公星桂(せいか)は両親を失い生贄候補として育てられ、そして選ばれ、竜と崇められる存在の袂に捧げられるのですが…。

個人的にこのお話は変わる事を描いている様な気がします。
竜神翠は生贄と育てられた星桂に生贄を求めていないこと、これからが自分の人生を生きるように変わるように促します。
ただ流されるのではなく、己で考え変われと言われ、ただ生贄に選ばれる為、ひいては竜に食べられる為、それだけであれは存在を許されていたと思っていた星桂にとっては自分が変わらなければならないと言うことに戸惑います。
竜神の存在自体も彼が願っていたことが時の中で大きく変わっていました。
変わることをを受け入れること、己の意志で変わる事、己の意思を無視して変わってしまった事、変わってしまっていたことを認めることそのどれも勇気が必要だと思います。
主人公星桂は竜神翠との生活や暮らしの中でそれを受け入れ体得していきます。
そして2人に避けがたい大きな変化が訪れるのです。


げそ先生が商業でデビューされて2冊目の作品です。
前作が現代ものであるところからガラッと変わって和風ファンタジー。デヴュー前から存じ上げておりましたが、一読者として偉そうなことを申し上げるようですが、この選択は素晴らしかったと思います。
先生の透明感あふれる筆致がこのファンタジーの世界観に非常にあったものとなっていて、その繊細さが物語の爽やかさ悦びそして悲しみを鮮やかに深く描き出していると思います。
私もこの変化を喜び受け入れる一読者でいれることが嬉しくてなりません。

げそ先生素晴らしいお話をありがとうございました。

3

竜と人の子の生と死の物語

げそたると先生の『年上の彼は不機嫌に艶めく』がすごく好きで、おっ!今回は人外物だ~と期待して購入
すごく良かったです。泣けました
何よりもげそたると先生の絵がすごく私好みなんです。
すごく綺麗で、現実的な絵が好みです。
そして翠がイケメンすぎる神々しい美しさがありますね
星桂も美青年で何より不憫系美人で健気!

昔からの因習で、星桂は竜の生け贄に選ばれてしまいますが、美しい竜の翠に助けられます。
人って弱いから何かに頼らなければならないのはわかるけど、それって人の命を犠牲にしてでもやることなのかな?昔からこういうの手の話って多いけど、ほんとに救われないなと
星桂は翠に出会ってから、いろいろなことを覚えていきます。世界を知って楽しいことを知ったけど、結局は翠のとこに帰るのです。
でも翠の寿命はあと少ししかなくて…これは泣けましたそして翠の優しさが刺さります。
最後は再び灰の中からちっちゃい竜の子が這い出てきます。竜って火の鳥みたいに不死身だったのかな?と思ったけど、この子は翠の生まれ変わりかどうかわからないけど、星桂は青という名前をつけるんです。私は2人の子供だったらいいなと思ってるけど
ただ翠と星桂のイチャイチャっプリがもっと見たかったです。
また再び生まれ変わってどこかで現在の日本でも良いから2人が巡りあってほしいなと思うのでした。

3

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