指先の恋 （新装版）

オヤジサイコメトラーっていう設定がもう萌え！

旧ビブロス版に描き下ろし『指先の熱』を加えた新装版です。
やはりこれも、表紙を取った本体表紙にラフ画と４コマ漫画が♪
こういうサービスが嬉しいですね～ＢＢＣは基本こういう中描きはないから貴重です！
さて、中身はオヤジですよー！！
作品中は３２歳となってますが、作者の本当の設定は３８歳。
そうよー絶対３２なんかに見えない、もっとオヤジだもん！
そして特殊能力を持っているっていう設定が何ともいいじゃないですか。
オヤジ超能力者♪それゆえの萌えが存在する自体で、この作品は他作品と一線を画しますよね。
まさにオヤジが主役である為の特殊設定ですよ♪♪♪

優秀な探偵・舞鶴は一カ月前に助手の那珂川を迎えましたが、対人恐怖で、接触恐怖で（建前は）那珂川に触れるのを異常に怖がるのです。
というのも、舞鶴は触れた人の気持ちが読める、その人が触ったモノを触ると、その人間を読むことができる特殊能力を持っているからなのです。

この舞鶴が那珂川を触れないのは、好きだから触れない。
この能力がわかったら嫌われるんじゃないかと、怖くて触れないんです。
すっかり乙女の入った舞鶴がかわいくて、かわいくて、、
ヘタレて拗ねて、かわいいオヤジが満載です♪
一方、那珂川も舞鶴が好きだけど触れてもらえなくて落ち込んで、結構子供なんですが、その愛情は一直線で気持ちがいい。
ヘタレオヤジにはこんな健気男は本当によくお似合いなのだ。
そんな二人をくっつけるのが、舞鶴の親友で刑事の山下。
刑事のくせに、舞鶴の力を使って事件解決させているところ、かなりズルイと思う。

そんな二人の関係が殺人事件なども絡めてシリアスな割にコミカルな部分も共存してテンポよく展開されるのが気持ちがいい。
何と言っても一番のヤマ場は、舞鶴のトラウマとなる最低最悪の女が猟奇的な行動でトラブルを持ち込む事件である。
そこで、この一見能天気な舞鶴が悲惨なトラウマを経験していたことがわかるのであるが、ちょっとコミカル作品なのかな？と認識して読み始めていると、驚かされることになるのだ！

基本、那珂川と舞鶴はヘタレベタ甘バカップルなので、安心感がある。
オヤジ受けも見どころだが、体位のバリエーションがあってちょっと見もの♪←ちょっとキツイと思うよ？
現在のものと比べて少し古い作品なので絵に、特に身体の描き方に少し古さを感じるが、直野さんは、本当にオヤジの身体を描くのが上手い！と思う！！
オヤジスキーには是非にお勧めの一冊なのである。