表題作自称幸福論

穂高十弥
定食屋店主、25歳→26歳
手嶋曜介
税理士、39歳→40歳

あらすじ

当時付き合っていた同性の恋人を振って結婚した後に離婚してしまった曜介は、罪悪感からひたすら仕事に打ち込むなか、ある日偶然に見つけた一風変わった定食屋「おゆはん屋」で十弥と出会う。

一方、おゆはん屋の若い店主十弥は、以前の店主だった恋人と死別してから一人で店を切り盛りしている。そこに、いつも穏やかに笑いながらもどこか陰のある曜介が通い始めた。

互いに傷を抱えた2人は、足りないものを補うように求め合い、それを必死に押し殺そうとする。
年齢も生き方もまるで違う2人がそれぞれの幸福論にたどり着くまでの物語。

作品情報

作品名
自称幸福論
著者
二一 
イラスト
あいだはるか 
媒体
小説
サークル
電子発売日
4.5

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

自分以外の人が大切すぎて

kindleunlimitedでお見かけして、それ以後ポツポツと読ませて頂いてる二一先生。
やり場のない心情がありありと書かれているので気持ちが想像に難くなく、毎度読み入ってしまいます。

このお話、会計士の受け様・曜介と定食屋店主の攻め様・十弥のお話なのですが、この人たち含め周りの人もみんな、誰かに幸せになってほしいし幸せになりたいのにまぁーーうまくいかないんですね。そういうどうしようもなさがリアル感醸し出してて引き込まれるんですけど笑

曜介さんは、自分の気持ちを押し殺して誰かを幸せにしようとするから、あとから現実がその歪みに耐えられなくなったかのごとく崩壊してしまうんですよね。元奥さんのこととか。

十弥さんの方は、恩人で恋人だった男性を病で亡くしているし。

その他にも、やりきれない思いを抱えた登場人物が多すぎて、読むのになかなかエネルギーが要るのですがその分読み応えは抜群です。
曜介と十弥のお話が節々で辛いから、気持ちが通じてからの甘々展開がもっと欲しくなってしまいます……ホント今度こそ報われてくれ……!!

1

マチ520

すみません、コメ主です。
曜介さんは税理士でした!会計士じゃない!税理士!!作中でも税理士として活躍してるのに何たるミスを…!!

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