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王様と王様の初恋 隣国王家の年の差求愛譚

ousama to ousama no hatsukoi ringoku ouke no toshinosa kyuuai tan

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表題作王様と王様の初恋 隣国王家の年の差求愛譚

アルマンド・アーレ・アフティオ,アフティオ王国2代目国王,30歳
ユリウス・ヴィルヘルム・ヴェステルルンド,ヴェステルルンド王国48代目国王,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

華奢な身体に長くきらめく金髪と紫の瞳を持つ18歳の若く美しいユリウスは、亡き父母に代わり自分を育ててくれた祖父王から、1000年の歴史を持つヴェステルルンド王国48代目国王の座を譲られたばかり。 個人の才能に重きを置き、質素倹約に努める、といった祖父王の教えもあり、自分が美形だという自覚もなく、着飾ったり権力を振りかざしたりすることにも興味を持たず、民の暮らしを大切に思う心優しいユリウスは、いまだ女性に恋をしたこともない初心な一面も持っていた。 より国を良くしたいと思うユリウスは、建国からまだ15年の新興国ではあるものの、強大な力を持つアフティオ王国と仲を深め国交を結ぶことを決意する。 そのため、自分と同じく、初代である父王から代替わりしたばかりという29歳の荒々しく剛腕な王・アルマンドを招待することに。 かくして、はじめて顔を合わせた国王ふたり……、若く美しいユリウスと、屈強で豪胆なアルマンド。なんと二人は、それぞれ自分とは真逆の魅力を強く感じ、一目惚れをし合うが……!?

作品情報

作品名
王様と王様の初恋 隣国王家の年の差求愛譚
著者
名倉和希 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
電子発売日
ISBN
9784344852822
4

(54)

(20)

萌々

(19)

(13)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
216
評価数
54
平均
4 / 5
神率
37%

レビュー投稿数13

25周年おめでとうございます!

作者買い

名倉和希先生デビュー25周年おめでとうございます!!

ピュアっピュアな恋に悶絶しまくりました。
ユリウスが無垢で可愛かった(⁎˃ᴗ˂⁎)
アルマンドは戦闘能力高くてユリウスの心を傷つけないとコッソリ刺客を投げナイフで殺す!
カッコヨスギ…♡♡♡

笠井あゆみ先生の絵とすごく合っていて、ニヤニヤが止まらない作品でした♬

甘々好き、ピュアな恋心を思い出したい貴女にオススメです♡

10

25周年おめでとうございます!

年の差溺愛ものには定評のある名倉和希先生ですが、今回はタイトルからしてハッピーエンドだと安心して読めました。

そしてアルマンドとユリウスの両視点で語られているので、早々に両片思いだと読者は知らされるのです。ユリウスと時間を過ごす度に夢中になるアルマンドが側近のマックスに思いを吐露する場面はコミカルなんですが、ユリウスに危険が迫っていると気が付き密かに護る姿は凄く素敵なんですよ。これぞスパダリの鏡でした。

片やユリウスは城の奥深くに隠された王太子でしたので、国王としての教育は受けていても深窓の令嬢のごとく初心なんです。
凄く面白かったのは幼馴染みであるマテリーナがユリウスの性的指向に真っ先に気が付き、ユリウスのアルマンドへの気持ちに気が付いていた点です。

アルマンドとユリウスですがお互いに相手の立場を慮って中々気持ちを伝えられません、そんなタイミングで起きたユリウスの重臣による謀反をキッカケにして、両国の未来にかかわる大きな転換期を迎えることになります。

殆どの読者は王と王の恋愛はどう決着付けるのかと疑問を持ちながら読み進めて、途中からは絶対にそう落ち着くだろうと期待した結果に落ち着いてました。

アルマンドがユリウスの気持ちを大事にしていたので、2人が結ばれるシーンは終盤に少ししかありませんがそこがまた好みドンピシャでした。

それと242ページ目の12行目の「アルマンド王国の国王だぞ」は「アフティオ王国の国王だぞ」の間違いです。第2刷の時に直ってる事を望みます。

9

王様2人が恋に落ちたら…

おおっっ。これは目からウロコな設定!
国王同士BLは初めて読んだかも知れません。
読んだそばから、この物語のオチはどうなるんだろうと気になって仕方ありませんでした。2国間の未来に関わる問題なので、統合するのかなとか誰かに跡目を譲るのかなとか。
国王2人と2ヵ国の行く末はとりあえず置いといて……国交を結ぶために出会った2人のキングが一目で恋に落ちる物語は、ドキドキに満たされていて面白かったです。


純粋ウブな王・ユリウスと、遊び人の王・アルマンド。お国柄も育ちも性格も見た目も対極にある2人が、フォーリンラブすることから始まっていく恋物語。
共通項はズバリ"初恋"です。

コミカルとシリアスの狭間にあるストーリー展開となっていて、特にBL部分は笑える要素がいっぱい。特にアルマンド視点…側近とのざっくばらんなやりとりが最高です。
ユリウスに一目惚れしたアルマンドは新興国の王様で、戦闘民族的な国民性もあるのかワイルドで自分の気持ちに正直。恋愛方面に無垢すぎるユリウスに骨抜きにされまくる、百戦錬磨のアルマンドの姿に何度笑わされたか分かりません( ´ ▽ ` )

対してユリウスは箱入り王太子なためか、ピュアにピュアを塗り固めたような"生けるピュアリスト"。アルマンドの誘いの意味も分からず、キョトン…ってな感じ。恋愛方面に疎いけど、アルマンドに対する気持ちは結構アツいです。こちらも別の意味で正直(天然ちゃん)なので、それって、アルマンドに好きって言ってるようなもんだよーとツッコミたくなるのはご愛嬌^ ^


こんな感じの主人公のキングたち。
めちゃくちゃ好き同士なのにうまく噛み合わないところもあれば、いい感じの雰囲気のところもあったりと徐々に心を通わせていきます。
アルマンドとユリウスの視点の描きが面白くて、アルマンドのターン、ユリウスのターン…といったように、同じ状況下における2人の心境を読み比べ出来るのは嬉しかったです♪


そんなおもしろ楽しい王様同士のBLと同時並行で起こるのが、ユリウス暗殺計画事件。
ユリウスが統べるヴェステルルンド王国はいわゆる平和ボケしてる歴史ある王国なんですが、きな臭い動きが巻き起こります。それに気付いたのが、アルマンド。アルマンドは戦闘慣れしてるので、異変をすぐに察知しユリウスを狙う黒幕探しに奔走することになります。
ヴェステルルンド王国のため、ユリウス…いや、愛する人のために水面下で動くアルマンドが頼もしいこと。それにアルマンドの部下たちも動きが良くて、いい働きをするんですよ!物語前半のね、ユリウスが何も知らない背後で暗殺者たちを手際よく始末してる様はシュールだけど拍手もんでした。


BLとシリアスの二つの側面から楽しめるストーリー展開は、見どころありの笑いありでした。ストーリーも良いけど、登場人物のキャラが立っているのがイチオシです。
国王同士の恋愛の行き着く先が気になるところでしたが、なるほどそうきたかって感じです。
どちらの国にとっても変革の節目となりますが、大円団に落ち着き読後感は良いものとなりました。


軽快でリズミカルなストーリー運びが読んでいて楽しかったです。ユリウスは可愛いし、アルマンドはカッコいい…2人のナイス初恋カップルに酔いしれた作品でした♪

7

両視点の良さ

これぞ名倉先生!な、肩の力を抜いて読めるテンポの良い1冊でした。うーん、楽しかった!
そして、デビュー25周年おめでとうございます!
名倉先生が書かれる作品は読むと元気がもらえますね。
ずっと読者を楽しませてくださって、本当にうれしいです。

こちらの作品。序盤の時点で、これは愛おしいタイプの攻めに違いないぞという期待でいっぱいになってしまったのです。
名倉先生作品に多く登場する「受けがかわいすぎて何やらおかしなことになってしまっている攻め」が、毎度癖にサクッと刺さっています。
今作の攻め・アルマンドにもその片鱗が見えて終始ニコニコとしてしまいました。
経験豊富な攻めor受けが、恋愛における言葉の駆け引きが一切通用しない真っさらなひよこちゃんに翻弄され、うぐぐぐ…かわいすぎる…!どうしよう…!となっている図から得られる栄養素は高いと思うんですよね。

国王同士の超絶初心な恋のお話が両視点で綴られていくのですが、これがもうひたすらにコミカルでかわいらしいものでした。受けも攻めもかわいいんです。
どこかぽやぽやしたところのある箱入り王・ユリウスのあまりの危機感のなさに、思わず大丈夫か?となってしまうのですけれど、アルマンドが側にいるし大丈夫だろうと思えてしまう安心感もある不思議。
側近のマックスとのやりとりがおかしくて仕方がないというのに、やはり実力があって王になった人ですから…いざという時には頼りになる一面と、ユリウスが好きすぎて悶える姿のギャップがたまらなく好きでした。
メインキャラクターもサブキャラクターも立っていて良かったな。

国交のなかった国同士の交流・平和すぎる国に忍び寄る暗い影・年の差はあれど若き国王同士の微笑ましいったらない初恋・一国の王同士でどうくっつくのか…?!など、読みどころがたっぷり。
ちょっと綺麗に収まりすぎかな?と思いつつも、国の行く末に関しての伏線もしっかりと生かされていて、キャラクター設定も絶妙に噛み合った安心して読める楽しい1冊でした。

7

ひと目で恋に落ちる二人

面白かった。
新興国の二代目国王の攻めと、千年の歴史ある国の深窓の国王受け。

冒頭から謁見の間であまりにも人間離れして神秘的な美しさの受けにタジタジな攻めが面白い。握手する時も自分の剣ダコのある無骨な手で触れてもよいのかって迷っているうちに受けに手を握られて感激のあまり気を失いそうになってる。そんな感じで受けにメロメロな攻め。一方、受けも攻めの野性的でセクシーな魅力にドキドキしていて両片思いの始まり。

元々遊び人な攻めが早速意味深なアプローチをしても箱入りな受けには意味が通じなくて、そこから清くお茶会やデート(散策)をして仲を深めていくのも良い。

受けの国は海や大河、山に囲まれて自然の要塞に守られてきたのでとても穏やか。しかも王族も善良で仲良しだし国全体が警戒心なくて、戦乱を乗り越えて国を統一してきた攻めの国とは違いすぎて攻めがびっくりしているのも面白かった。

受けにバレずに暗殺者を始末しながらピクニックするシーンはコントみたいで笑った。攻めの告白シーンも正に愛の奴隷って感じでちょっと格好つかないところが好き。


6

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