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主人公の中津川由は天涯孤独の高校生。
交通事故で両親を無くし、父が友人から負わされた借金があります。
寄る辺もない彼を葬儀の夜に保護したのが資産家の一条将人。
一億円の借金を即支払って、由の保護者となりました。
仏頂面で口数が少ないのですが、デザイン会社のちょっと特殊な営業をやっていて、ダントツの記録を打ち立てています。
今回は前作の4年後にあたり、二人の恋人としての生活も順調に続いている、そんな時期のお話です。
それは由の叔父が帰国して、由を引き取りたいと申し出てきたことに始まりました。
由は、将人から「ずっとここにいて欲しい」といって欲しいのですが、年齢の差があり、親族でもない将人は由を強引に引き止められません。
その上「由の好きなようにしていい」というのです。
自分が将人にとって邪魔なのではないか、借金を将人に返さないといけないのかと、自信を無くしてしまう由。
そんな由に、やさしく接してくれる叔父。
そして、そんなときにわざわざ現れる、黒毛和牛の人=田之倉来栖!
この、将人の天敵が由を拉致したことによって、事態はまたまた急展開!
由は、将人と暮らしてもいいと言ってもらえるのか?
そして、由は自分の気持ちを将人にきちんと伝えられるのか?
健気な年下ボーイの、奮闘と活躍を描いていて、読後とてもすっきりとしました。
脇役で出てくる桂子ちゃん(由に告ってきます)や、将人の職場の同僚・塚田と氷藤、同業者の桐生などがほのぼのとした雰囲気を出しています。
『恋の値段は君次第』の続編です。
前作を読んでなくても大丈夫なストーリーにはなってますが、前作を読んでおいたほうがより楽しめると思います。
年の差カップルものです。
攻めは大金持ちでプチ人間嫌い。受けのことをこよなく愛するオトナの男です。
受けは明るくて頑張り屋の高校生。
前作に引き続き、面白かったです。
主役二人の性格が、欠点含めてメンコイです。
オトナの包容力で受けのことを理性的に優しく包み込む攻め。でも実は、そんな攻めなんかよりもずっと包容力のある受け。
オトナゆえに語れない攻めの内心の不安や寂しさを、野生の勘?で見抜く受けのオトコマエっぷりにシビレました。
こういう、お互いにお互いの欠点を補いあえるカップルっていいですねぇ。
執着攻めやら激しい共依存カップルやらに疲れたときに読むと、清涼剤のように心に染み渡ってゆきますです。
「恋の値段は君次第」の続きのお話。
前作で、カップルになった将人と由。
その二人がもう一歩進んだ関係になるお話。
「後見人」から「恋人」へ変化した資産家の将人と天涯孤独の高校生・由との関係。
無愛想な将人の態度は相変わらずだけど、由には優しく接してくれていて、由は満ち足りた日々を送っていた。
ところが、天涯孤独だと思ってた由に、心から由を心配してくれている親戚が現れる。由を「引き取りたい」と言っているという彼らの話を聞いた将人は由に対して、「由の好きにすればいい」と言う。
将人が大人の気遣いから由に判断を委ねたのは分かるけれど、由がほしい言葉そんなものじゃなかった。
というような話。
今まで無心でただただ将人のことを慕っていて、将人が自分のことが好きだと確信を持っていて、自信満々だった由の気持ちが揺らぐ話。
確かに前作では、あれはあれでよかったと思うんですけど、本当にこの二人の関係はこのままでいいんだろうか……? という感じがややあったんですが、この本を読んでちょっと安心しました。
やっぱり、こういうすれ違いとかいろいろがあって二人の関係が進んでいく方がとっても好きです。
途中で「反抗期」って言葉が出てきますが、反抗期っていうより「思春期」だなー……と思ってなんだか、ほのぼのとしてしまいました。
こういう形のはっきりとない、本人からしたら通り過ぎてしまえばわからなくなってしまう一過性の症状って、なかなかうまく表現できないんですが、こうやって丁寧に表現してしまうのは、さすがだなー……と感動しました。
一作目を読んだ人はぜひ、この本まで読んでほしいなー、と思います。
『恋の値段は君次第』の続編です。
相変わらず、由(受)が男前です!この子はいいね~。
ストーリーは・・・展開は悪くないんです。由と将人(攻)の心情も、前作より踏み込んだ感じですし、関係も安定して来ています。
ただ、あれこれ投入したキャラクターやエピソードが、どれも中途半端というのか、散漫過ぎた気がします。
前作から引き続きの由の女友達2人(いえ、この2人は好きなんですよ)に、由の従兄とその父親である伯父、将人の叔母、友人たち、仕事関係でちょっと因縁のある相手・・・
ぞろぞろ出てくるわりには、フォローが足りないんです。従兄と伯父なんて、とりあえず顔出しだけして放置か?仕事関係の男と由との対面(?)も、あれは必要だったの?
すべてをきちんと追いかけて欲しいというよりも、ここまで広げなくていいんじゃないの?ってことです。もっとポイント絞った方がいいんじゃないのかなあ、と思ってしまいました。
う~ん、つまらなかったわけじゃないんです。キライでもない。でもなんとなくスッキリしないんですよ。
メインCPのラブに限れば、前作より読み応えあったと思うので、それ以外で気が散ったようでちょっと惜しかったです。
前作に続いて男前でした、受の由君は。
10才以上も年上のヘタレ攻に命令口調で話し、攻からの褒め言葉が
「男前だなぁ、由は」という、アッパレにカッコイイ受君。
もうこれだけで萌えるって言うのに、攻さんが受にベタボレなもんだから
甘い甘い...甘やかしすぎ!
噛みグセのついた由に噛みつかれても(しかも出血してたりする...)
許しちゃうデレデレ具合。
さすがに犬歯で噛まれると痛いらしく、ビビって「噛むなよ...」とけん制。
でも、だからと言って由はその立場に甘んじることなく、
あくまで自立した男になりたいと思ってるところは受の理想だわ♪
端から見たらただのバカップルですが、なんかかわいい2人です★
この続編では、まさかの桂子からの告白。
「ここでバイバイしよう」ってセリフが切なくて、珍しく女の子に
愛着湧いちゃいました。
そして、1才上の従兄弟:高倉の登場。
こいつ絶対由に手を出してくるな...とすでにBLで腐りきった頭は
当然のごとく彼を勝手に当て馬に設定してしまいました。
でも、彼は身内として由を引き取りたいだけの、ただの従兄弟でした~
今回は両思いになってからのモヤモヤ感で話は進みます。
対等な立場になりたいのに何かと子供扱いされることに不満がつのる由と
束縛しない大人な態度で臨むが由を失うかもしれない不安に襲われる将人。
両思いゆえの不安にぐるぐるなる2人がかわいいんですよね~
そんな2人を支えてくれる将人の後輩達。
この3人がいいキャラしてるんです!
ヘタレ塚田はムードメーカーで由の一番のお気に入り。
氷藤は後輩にもかかわらず将人と対等にしゃべれるなかなかのやり手。
氷藤のことを好きだと衝撃発言してくれた放浪癖のある桐生。
この3人とのやりとりが、モヤモヤ感のオアシスになってるかも...
黒毛和牛の君:栗栖のビジュアル的登場で一気に本命当て馬登場か!?
と思いきや、この人もかわいい人で憎めない通りすがりの当て馬さん
になってしまいました。
由よ、ホイホイついて行くなよ~!食べ物の誘惑に目が眩みすぎ!!
とツッコミどころ満載の後半ですが、この2人には当て馬の必要もない
ほのぼのとしたストーリーが合ってますね。
ラストの仲直りのシーンも自信満々なセリフをバンバン言って、
ついには「俺を信じるって言え」ときたもんだ!
いや~ホント、オットコ前だよ由君!!
「臆病者の挑戦」
将人目線のお話です。
桐生「氷藤へ告白する」の裏話が良かったなぁ~
いつか桐生の思いが報われますように★