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全てが「年下どヘタレ攻」で全てが「メガネ受」と作者自身が評している一冊です。
シチュエーションは表題作のボディガード×政治家秘書から始まり高校生の後輩×先輩まで5組。
いずれも丁寧な情景描写と個人的にとても好みな「喘ぎ」の表現はこの作者らしいな、とも。
欲を言えば一つ一つの話をもっと「その後」まで見たいと思うものですがメガネ受け、ヘタレワンコ攻めが好きなら一読の価値有りです。
深井さん曰くオール「年下どヘタレワンコ攻め×メガネ受け」だそうですが、ヘタレやワンコにも色々種類があって、似たような話ばかり…という意味では全くありません。
というか、「こいつヘタレだなぁ…」と感じるキャラはあまりいないです。恋をしちゃった人間は誰しもヘタレになる、ヘタレになって当然かと思いますのでそういった広い意味での「ヘタレ攻め」かと。
どれも短いながら切なさが程よく織り込まれた展開になっています。大なり小なり辛い過去や思いを耐えたり、秘めたる思いを隠したりしながらも最後はふわっと浮上して救われるという深井さんらしさが詰まった短編です。
私が好きなのは描き下ろし!
それぞれの攻めの特徴を良くつかんだコミカルな仕上がりになっていて、番犬ワンコに、ご主人様の匂いが大好きワンコに、群れてはしゃぐの大好きだけど御主人様が一番ワンコとワンコワールドが展開されてます。ここだけ読み返すこともしばし。
【秘書とボディガード】
大臣の妻から浮気調査のためにボディガードという名目で雇われた川端が撮ったのは、大臣と秘書がキスしている写真だった。川端はそれをネタに秘書と寝ることを強要して寝るようになったのだけど、抱けば抱くほど秘書が自分のことなんか見てもいないことに気づく川端。
川端が撮った写真は浮気現場といった浅ましいものではなく、自分の余命が短いことを告げた大臣と、それを聞いて動揺した秘書が長年の秘めた思いを告げたった一度だけその気持ちに応えてくれたものだった…。
その写真によって川端に身体の関係を強要されることになった秘書だけど、結果的にその写真のおかげで大臣の死後も幾度となく勇気付けられたという秘書の顛末が好きです。
そして大臣がとても誠実で良いんです。
【悪い癖】
部下と上司。飲みすぎると記憶を飛ばす部下に翻弄される上司のお話。
描き下ろしでも、御主人様大好きだけど、みんなとキャッキャ群れるのも大好きという攻めに振り回されている受けの姿に笑えました。
【神様だけが知っている】
家庭環境が劣悪で酔って暴れた父親を刺した少年と鑑別所の調査官だった二人の再会話。
おかずが何品もでる夕飯なんて鑑別所に入って初めて食ったと語るほど家庭に恵まれなかった少年が、優しく接する調査官を保護観察が終わったあとも自分のものだけにしたい、ずっと一緒にいたいと陵辱してしまうのです。
生まれて初めて優しくしてくれた大人に寄せた信頼を恋愛と勘違いしているだけだ、それは愛じゃない、甘えだと諭したうえで、君はキスが下手だね、無理やりで押し付けがましい…こうやるんだよ、と優しいキスをする調査官。
調査官の優しさ・教えを胸に更生した青年姿も描かれていていいお話です。
【ふるるゆるる】
嫌だといつも拒否する理由は、攻めに開発されて感じすぎちゃって困るから…という実に才能溢れる、そしてその才能を自分でも持て余し気味なメガネくんのお話。攻めがそれを聞いて内心大喜びしたのは言うまでもありません。めでたし、めでたし。
【忘れじの唇】
復讐もの。復讐のために大学の理事長の愛人になり健気で一途な男を演じている受け。そんなある日、昔家庭教師をやってたころの教え子に再会しお互い気持ちが再燃。
しかし、そもそも教え子の一家に近づいたのも復讐の段取りの一環だったため教え子の気持ちに応える資格はないと、教え子の前から再び姿を消そうとしたところ…。
受けが復讐を達成したことにより、教え子の父親(次期総理大臣候補と言われていた)が失脚し教え子一家の人生も激変したはずなのですが、教え子がそういったものを全てすてて人生をさらに自ら変えたというところが好きです。
カバー裏まで美味しい一作でした。
>>秘書とボディガード
好きな議員さんに頭を撫でられて嬉しそうにしている春沢がやけに可愛く
思わずトキメイテしまった(o´∀`o)
深井さんの描かれる、受のこういう顔ってのがたまらなく好き。
好きな相手のそばにいられればいい。叶わなくてもいい
そう言って泣く姿は愛おしい。かわいそうにと想いながらトキメク私ってホントだめだとおもうのだが、そのシーンが一番好きでした。
好きな人のために影で必死になれる。
そんな姿が愛おしい
>>悪い癖
必死で隠してる姿が萌(*´▽`*)
顔に似合わない純情さがなんだか小っ恥ずかしい
まに受けて喜んで、ひっしでかくして。
「好きだと言った」の言葉。。。か・・・かわいいじゃないか!
>>神様だけが知っている
再会もの。
小さい頃の愛が大きくなっても。というのはいくつか話がありますが
一途さというのはいいものです。好き
>>ふるるゆるる
なにげに必死だったww攻がツボ
>>忘れじの言葉
望まない相手との愛人契約
なにやら切ない(´Д⊂
>といいますか、結局のところ、最後の「総ヘタレ攻」な後付エピソードがすごく好きでした。というか、面白かった。
読んでいる最中は、ヘタレ攻なんてカテゴリうかカバなかったのに
結果こんなことにw安城の回が好きかな
うひゃっひゃ!読み終わって気が付いたら全部年下攻め、しかもヘタレワンコで、年上はメガネだったとこに気付き、満足な一冊でした。
表題作
政治家秘書の春沢は先生を愛しているのですが、その一生懸命な姿にボディガードとして雇われた川端は惚れてしまう。
しかし、本当は先生の浮気調査を依頼された探偵で、先生と春沢の抱き合う写真をネタに体の関係を強要する。
でもね、その裏に隠されていた春沢の切ない想いと、先生の思いやり、それらが明かされた最後でちょっとイイ話になっているですよ。
この二人の未来が見てみたいな~
「悪い癖」
蒲生課長、本当は部下の安城が好きだった。そして安城も。
蒲生課長がちょっと脱力系でいい感じです。
「神様だけが知っている」
少年犯罪を犯して更生した青年と監察官のお話。
監察官・三方の優しさがいい。
「ふるる ゆるる」
高校生カプのお話
快感を開発されちゃって戸惑う先輩と大人な後輩がカワイイ!
「忘れじの唇」
復讐物です。
復讐の為に大学理事長の愛人になり、代議士の息子の好意につけこんでしまう主人公に、薄気味悪いものを感じました。
ひょっとして、暗くてバッドなものだったらどうしよう?と心配もしたのですが、暗い展開を乗り越えて幸せをつかんだ二人に安堵しました。
奥が深く、バラエティに富んだラインナップの本作品です。
あとがきで、その後のヘタレワンコ達が少し描かれていて面白くなっていますよ。
色々な年下が見たいわ!という、年下攻め好きな方にお勧めです。
収録されている短編作品全てがメガネ受で年下ヘタレ攻です。
え?何このアンソロみたいな1冊は…!年下、それもへタレ攻好きにはたーまーらーんっ!
この作家さんは男同士の恋の薄暗い部分をバンバン前に出して描く…という印象があったのですが今回は明るくて可愛い話も収録されています。へタレワンコ系万歳!
表題作はタイトルまんまに秘書とボディガードの恋の話。
ある写真をネタに、一目ぼれした秘書を脅して体の関係を迫る攻。年下のクセにデカイ態度で一見鬼畜に見えるが、実はヘタレで純情青年だった。秘書どんどん惹かれていく心の描写は丁寧で判り易く、この攻可愛いじゃないかとキュンキュンしました。
ですが逆に、秘書がボディガードに堕ちる決定的なキッカケとか心理描写をもう少し深く描いて欲しかった…。そういう微妙な心の揺れを描かせたら凄い作家さんなので、じっくり読みたかったなぁーって思う。短編なのが勿体無い!1冊丸ごと秘書とボディガードで読みたかった。
描き下ろしの漫画はとても面白かった。こんなギャグセンスもあったなんて…。重厚な耽美でリアルゲイな作風のイメージが強かったので、更に惚れました。深い作品を素敵な作家さんだなーと思う。