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悪役の一途な愛に甘く溺れる
小説
腰巾着というパワーワードに惹かれて、レビューの評価が高かったこともあり読んでみました。一瞬、執着系ジャイアンと美貌のスネ夫みたいな話を思い浮かべましたが、ドラえもん味はありませんでしたw
姉の創作世界に転生し、自分がペン入れしたキャラの幼少期になってしまう。総受けの運命から逃れる為に、すったもんだする物語。後半の山場で、主要サブキャラとはいえ第3者がちょちょいで解決させるのが惜しい。面白い舞台設定なので、もう少しストーリーラインのディテールが練られていたら、さらに楽しく読めたような。1巻で完結の感じはあるものの、次巻があるようなので楽しみです。
良いお話でした。
BLマンガの総受け主人公に転生したフランが鉄壁の盾として悪役令息のサモンを選び…。
サモンを大切に更生していくフランも、フランやその家族に見守られすくすく成長していくサモンも良かったです。
サモンに前世の自分を重ねて、絶対的味方なところも。
そしてなにより明るくてチョロくて天真爛漫なフランを好きにならずにいられないよ〜。
サモンの家族関係が肝なお話なのかな?
とうとう来たその日をサモンがあっさりやり過ごして、びっくり!
もう家族に未練はないんですね。そこまでフランがサモンを満たしてたんですね!
片想いや想いが伝わらないところが切なかったですが、ほどほどな長さで良かったです。
孤独で苦しむサモンを救い総受けを回避し学園生活を謳歌し、ついには外堀も埋められ。
こんなんこの結末しかないでしょ!な終わりでしたね。
最近は異世界転生ものだとスケールが大きく国盗りや陰謀やらが多かったので、こんなふうに丁寧に二人の成長と恋物語を読むのも新鮮でした。
面白かった。
BL漫画の総受け美少年に転生してしまった受け。セクハラ地獄な未来を憂いて、将来悪役ポジになるぼっち攻めの腰巾着としてまとわりついて無自覚に攻めを絆していく。
誰もが自分の美貌をチヤホヤする中で攻めは塩対応でキモイとまで言われて、逆に大歓喜しちゃう受けに笑った。攻めに何を企んでいるのか聞かれて白状するシーンも好き。「人を近寄らせない君の怖い雰囲気が魅力的で。不人気なところもいい。君の傍にいれば人除けになるかと思った」正直に言えば言うほど悪口のオンパレードになっちゃう笑。
その後「貴様の面倒くらいは見てやろう」と受けの企みを了承してくれるんだけど、本当にずっと面倒を見てくれる世話焼き過保護攻めになるのが良かった。受けを甘やかしすぎるので受け自身が甘やかすなと怒っちゃうレベル。そうやって受けの人生の必需品になって受けファミリーにも溶け込んで外堀全部埋めて囲い込んでいく攻めが好き。そんなに強く執着しているクセに受けに恋心を知られて嫌われないように一生の親友兼騎士ポジションをキープする気だったのは健気。「貴様がおじいさんになっても世話を焼き尽くしてやる」って台詞が好き。あと攻め視点から見た受けが圧倒的な光でキラキラと輝く宝物のような存在なのも萌えた。気持ちを隠したい攻めと、自分の恋心に気付いてアプローチする受けとのすれ違い展開も面白かった。
何かあったら攻めの名前を出すちゃっかりした受けのキャラクターも好きだった。めちゃくちゃ腰巾着なスネ夫仕草。総受け主人公の治癒能力も金儲けに使う気満々。
舞台や魔法や「悪役令息の腰巾着になる」という設定がすごく面白くて、ワクワクしながら読みました。
受けの家柄や前世の記憶のことが明らかになってすぐに学園の話になったので、他の攻めキャラが複数出てくるのかとも思いましたが、当て馬くんが1人出てきたくらいで、他はほぼ名前のないモブくんでした。
総受けや愛されが好きな私にはちょっと物足りなく思いましたが、その気持ちを忘れるくらい、攻めの執着が強すぎました!
あんなに執着されていたら攻めの気持ちにももっと早く気づきそうですが……そこまでの経緯が特殊だったので仕方ないのかもしれません。
すれ違いから両思いになる過程はキュンとしました!
せっかく魔法のある世界だったので、攻め以外の魔法とかアクションシーンももっと見たかったです。
設定を生かしきれてなかったのが惜しいと思い☆4にしました。
BL的な萌えには大満足です!!
いや、本当はもっと高く評価したかったよ。
設定が面白いから頑張って好きになろうとしたけど、
もうツッコミどころが多すぎて無理でした。すみません。
総受けキャラの運命から逃れるために悪役令息を攻略するって、
ものすごく魅力的なスタート地点だと思うじゃない?
でも急になんか学園モノに変わって、あれ?ってなりました。
せっかくのファンタジー世界は何処に?
まあ、ここはハリポタのようなスクールライフが楽しめるかも―
と思いきや、日本とあんま変わらないじゃんw
しかもやたらと「魔法なんちゃら」が出てきてもう笑うしかない。
魔法ステッキ、魔法時計、魔法植物、魔法樹…
ただ「魔法」って付け足せば何でもアリって思うなよw
あと魔法システムがよく分かりませんでした。
魔法って制限とかルールがある方が面白いのに、
万能すぎると逆に意味がなくなる。
しかし1番の問題児が… 主人公のフラン。
正直に言うと、めちゃくちゃ嫌な性格でした。
都合がいい時に自分の容姿を利用するナルシストは別に構わんけど、
サモンにだけはそれを使って欲しくなかった。
彼を親から庇うシーンとか良かったのに、台無し (-_-)
前世で親友を手ひどく振ったせいで周りからいじめられたトラウマも、
結局ストーリーに影響なかったし。
サモンも友達だと思っていた人から告られてどう思うのだろう、とか―
そこはもっと気にして。
「僕は美人だからサモンだってイチコロ!」という自信がムカつく。
後半の出来事も物足りなかったです。
てっきり「ブラウドがサモンを殺す」フラグが回収されると思いきや、
なんだ?あのあっけない終わり方は?
ここまで辛口なのに中立にしない理由はサモンです。
勿体ないぐらいイイ男でした。
でも初エッチの切っ掛けが「小学生の弟に嫉妬したから」が、
ちょっとドン引きw
表紙のビジュアルも素敵!しかし押絵がないとこが残念。