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好きな人の前では一番臆病になるのです
大好きな一冊です。
今までドラマCDと合わせてもう何度も読んでいます。
「LoveMeThruTheNight」～「夜通し愛して」までは一組のカップルのお話が、他は短編なんですが、「コンビニ」や上巻の「ねぇ 一度だけキスしてよ。」、「ハンター型恋愛」シリーズにリンクしている作品もあります。
そういうところでまたお気に入りのキャラに出会えるのも嬉しい。
「いいさ 初恋の片想いを貫くのもオツなもんだろ」
収録されている作品はどの作品も好きなのですが、その中でも特に好きなのは「LoveMeThruTheNight」シリーズです。
もう何年も幼馴染に抱いている恋心。でも相手はノンケ。今ある「親友」という立場をなくしたくないために、自分がゲイということをひた隠しにしている・・・BLの典型的なお話と言えばそうなのかもしれません。でもこれがとってもとっても切ないのです・・・。
お互い別に付き合っている相手はいるけれど、恋人についての話はしない。
紺野さんの作品には片方、または両方に既に付き合っている人がいる、という設定が多いように思うのですが、それがまた切なさを増す感じがします。
律がヒロにとても優しくて甘いのがまたカッコイイ。
とても健気でつくすんですよね。ヘタレで乙女な心を持ってはいますが、なよなよはしていない。
お気に入りの攻めの一人です＾＾。
読みながら、溜息が。
短編集下巻は、大学生～社会人を中心とした構成になっています。
中学時代からの幼馴染に、十年来の恋心を抱いてしまっている「LoveMe～」がとても好きです。
友人関係を壊したくない気持ちや、それでも抑えきれない感情が手に取るように伝わってきます。
余談ですが、黒髪短髪の受けが好きな方にもおすすめです。
大人だからこそ
高校生編とはまた違い、大人の色っぽさ溢れるこの表紙！(笑)
この社会人編は、大人だからこそ無鉄砲な恋ができなくて・・・といったお話が印象的でした。抑えきれないけど抑えなきゃ、みたいな悶々とした葛藤が繰り広げられております。
紺野さんのお話は、どれも読後がさっぱりしているものが多いです。
あと、自慰行為が多いのも特徴な気がします。萌えまs(黙)
余談ですがHシーンのときの攻の顔が本当に色っぽい・・・！かっこいいのです！
大学生・社会人編
この本が家にある事が嬉しい、その2。
こちらの表紙も素敵！
「上」と同じく白地に銀の線で、少し大人の美しい男2人。
内容は、紺野けい子さんの1996〜2001年の作品で「College student, office worker edition
」、大学生や社会人ものの短編集となっています。
「Love Me Thru The Night」
「夜半〜夜明け前の章」「昼顔の章」「本日は晴天なり」「夜通し愛して」
中学からの同級生・ひろに10年越しの片想いを隠している柏木律。
名古屋で勤めるひろは屈託無く月に一度、部屋に泊まりに来る…
付き合ってるカレよりいつもひろを優先する健気で哀しい律。だが想いがひろにバレて…
ノンケへの片想いはBLの永遠のテーマ。繊細な一編で大好きです。
「サムライ」
彼女がいるけど友達と抜きあってる竜。だけど相手の杉山の方は？
非日常のきっかけで本当に欲しい愛の種類がわかる…
「恋愛小説家」「Angel in my arms.」
文芸志向だけど食う為にエグい官能小説をバイトで書いている沢村さん。
10も年下の高校生が自分に好意を持っているようだ…遠ざけようとしてるのにお節介なカラオケ店バイト仲間の森山。(「高校生編」のハンター型恋愛のアノ森山！)
森山が好きだったこともある沢村だけど、この高校生・陽に惹かれる気持ちに素直になろう。
「コンビニ」「祭りの宵」
「高校生編」にも出てましたね。コンビニ店員の懐深い二人組。
彼らのBL未満のお話。
「境界線の向こう側」
「恋愛小説家」の沢村さんがバイトしてるカラオケ店の遅番バイトさんのお話。
不意にバイト仲間の男が美形な事を意識してしまう一瞬。それは恋への転落。
片方は一目ボレ、だけどその相手はもっと前から…だったみたい。
どの話も短いけど、繊細だったりひねってあったり。行為的には未満の話が多いけど、読後に感じるものの多い話ばかりです。満足。
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