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表題作ファーラウェー 新装版

カジタ 学生
トモ 学生

同時収録作品スリーピーススピリッツ

トシムネ
ハジメ

同時収録作品河川敷はひみつきち

テツヤ 学生
リク 学生

同時収録作品メムル街のアストロノーツ

テツヤ 学生
リク 学生

同時収録作品アザミヶ原18号線

保志 生徒
桜井 教師

その他の収録作品

  • オーバーザレインボウ

あらすじ

16のあの日、恋をして。おれは初めて、強く願った。この街には、なんにもない。しょっぱい日々が、ただ過ぎていく。そんなトモの日常をあざやかにしたのは、バスケ部のカジタだった。 息するように自然に、キスしてセックスして、そして恋をした。けれどカジタは、遠い街に引っ越すことになり──。ただ純粋に欲情する青春を描いた、日の出ハイムのデビュー作。商業誌未発表作品と描き下ろしを加え、新装版で登場!!
出版社より

作品情報

作品名
ファーラウェー 新装版
著者
日の出ハイム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
エンターブレイン
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784757736412
3.4

(16)

(5)

萌々

(3)

(4)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
51
評価数
16
平均
3.4 / 5
神率
31.3%

レビュー投稿数6

味わい新たに

ビブロス版に導入部とも言える情景と
同人誌より再録の一篇を加えている。
表題作の世界観がより一層強化され、
切ない青臭さを堪能できる一冊になって
いる。

3

思春期の男の子!

を、描かせたら抜群のセンスをお持ちの作家さんだと思ってます!
この作品でもそこんとこが遺憾なく発揮されてる。
けっこう我がままな読者だという自覚はあるんですが、相性がいいのかこの作品に出てくる少年たちは、ただただ見てるだけで楽しいです。なんも言うことはない。
コマの見せ方、間、余韻、モノローグ。そういうもののセンスもステキです。
そして、キャラたちのありのままのごく自然な思考がイイ。すごい肩の力が抜けた感じ。少年らしいあどけなさや狡賢さ、投げやりなところを形にするのが非常に上手いです。だから、しゃべり口調も違和感なく、会話がとってもナチュラルです。
マジで、これがデビュー作とか…いま考えてもビビります。

■ファーラウェー/オーバーザレインボウ
表題作。バスケ部エースで目立つ高校生×家庭に難ありの高校生。
家庭に難ありの高校生とか出てくると、その問題をすごく深刻に描こうとする作品って多いですが、これはそういうところがなく、ひとつの事実として淡々と描かれてるのがいいです。無闇矢鱈に不幸ぶらない。同情を誘おうとしない描き方がすごく好きでした。
なんとなく惹かれあう高校生たちの、その“なんとなく”の部分をとても上手く表現しています。せつなくてキュンとなる。とっても好きです。

■スリーピーススピリッツ
これも、表題作と比較できないくらい好きです。なんだろ、このお方…。マジで人間を描くのが上手です。
イギリスのロックフェスで出会った日本人同士の話。
無遠慮、無作法のむっさい男×見た目キレイで精神的にややヘタレな男(ゲイ)。
会場でたまたま出会って、攻めが一方的に受けを気に入ってなぜか行動を共にする。しかもゲイだってことを早々に言い当てて軽くキスとかしてくるフリーダムさで受けを翻弄し続けます。傍若無人で型にはまらない攻めがホントかっこいい。このカップルもすんごい好き!

■河川敷はひみつきち
高校生同士。他の生徒から恐れられてる一匹狼タイプ×脅されてさからえない羊タイプ。でも、受けは攻めの本質をちゃんと理解してて、脅されてる体で本当は攻めとの関係を望んでます。鬱屈した高校生の足掻きみないなものが好き。

■メムル街のアストロノーツ
『河川敷はひみつきち』のSF風パロディ。自分の作品キャラでパロディって面白い。人工が減少し、人間を保護するためにいろいろ制約が増えたという設定。ロボットに管理されてる感じで、そっから脱走しようとする二人の話。受けの子が病気になってたんだけど、その治療薬は体液でした(もちろん攻めのw)

■アザミヶ原18号線
忠犬タイプの高校生とキレイで穏やかな教師。純愛って感じです。人も街も国も、壊れ再生して大きくなっていた昭和の時代。生まれ育った家を取り壊されることが決まった教師が、消極的だけど緩やかに時代の流れを受け入れていく描写がせつない。
なんでもないように描いてるけど、すごく奥が深いです。

どの短編もどのカップルもそれぞれ味があってイイです。すごく中身のつまった短篇集だと思います~(-ω-●)♪

《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★★★・ :エロス
★★★★★ :キャラ
★★★★・ :設定/シチュ
★★★★★ :構成

3

瑞々しい詩的短編集

同タイトルの旧版との違いは
同人誌作品『メムル街のアストロノーツ』が加わっているところ。
表紙は書き下ろし。
全体を通してやさしく切ない、でも幸せな気持ちになれます。
以下はネタバレなしの寸評です。

『ファーラウェー』
『オーバーザレインボウ』
表題作とその続き。
初期の作品なので絵は上手いとは言えません…が
丁寧に描かれていて初々しさが線にもでている感じです。
キャラがどこかあどけなく可愛らしい。
ストーリーのほうも何か大きな動きがあるものではないのですが
主人公の感情の機敏がよく描かれていて
読了感はとてもいいです。

『スリーピーススピリッツ』
失恋から立ち直り話。
攻めの子は性格のカラっとした包容力のあるワイルド系。
Hシーンも含め男前でよかったです。

『河川敷はひみつきち』
受けの子がショタっぽい容姿なので中学生同士かな?
幼馴染。H度は高め。

『メムル街のアストロノーツ』
同人誌作品。ファンタジーもの。

『アザミヶ原18号線』
生徒×先生という組み合わせはあまり好みではないのですが
これは応援したくなりました。癒されます。

・あとがき

以上です。

1

詩みたい

初めての日の出ハイム作品です。
絵がきれい。大好きな絵だ。とくに笑顔が好きで、ストーリーを追いかけるのを放置して、しばらく見惚れてしまいました。
美しい詩を読んでるような短編集でした。
誰もが心の奥に持ってる、青臭くて綺麗で純粋な部分をコチョコチョくすぐられてるような感じ。結構エロいのに、この読後感は不思議な感じ。

3

16のあの日、恋をして

切ない初恋物語。

リリカルな少女マンガのセリフとかわいい表情と。
BLのセックス描写とが
絶妙に融合している表題作。

旧版に掲載の作品に、同人誌のスピンオフ作品を加えた新版。
表紙は新たに書き下ろしたのか、明らかに絵が上手になっている。
この表紙の表情もいいけれど、本編のデビュー当時の絵の拙さが、むしろ幼い恋のぎこちなさを、より盛り上げる効果になっている。

表題作の他も「スリーピース~」以外は高校生が登場するお話。
どれも、幼くて、甘酸っぱい、希望と絶望に満ちた作品。

1

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