SS付き電子限定版
ここでの評価が2.5辺りだったので少し不安になりながら読んだのですがめっちゃ良かったです!
まず、この作品を知ったきっかけがタイトルに「監禁」というワードがあったからです。監禁=ヤンデレだ!と、思いあらすじを読みこれは絶対面白いぞと思い気になりました。
読んだ感想としては、まず主人公である詩乃くんの秘密とは…?や、なぜ柏木は監禁しているんだ…?と謎要素が多くて面白かったです。監禁となると大方、監禁された側がした側の言う通りになるというイメージになりますがこの作品では詩乃と柏木がお互いをきちんと知り鎖を外し一緒に前に進んでいこうという方向に向かっていたのが良かったです。
すごく感動しました!めちゃめちゃいい作品でした!
他の方とも書かれてますが、タイトルとかトーンから受ける印象とは違う作品でした。
メインの2人は典型的なアダルトチルドレンで良い子って表現が適切な感じ。
サスペンス風な作品なのでし方ないかもしれんのですが、ちょっと無茶じゃない?って思うような出来事に巻き込まれ過ぎな2人で、たくさんのモブがでてくるけど正しくモブでしかない。物語を進めるためにだけ書かれてるだけでモブであってキャラではない。みたいな感じが(くっそ分かりにくいけど、ちいかわの鎧さんみたいな。それぞれ特徴はあるけど個性が描かれてない)
でも、光よりの夜明けの方は楽しめるんじゃないかと思います!闇の方々にはおすすめ出来ないかなぁ
鎖で繋がれている側が繋いでいる側を慈しむような構図のカバーイラストが本当に素敵。
作品のワンシーンを見事に切り取って具現化してくれるyoco先生の挿画が好きです。
そして、このイラストにこのインパクトのあるタイトルとくれば、やはりこれは手に取って読みたくなってしまいますよね。
手に取ってみた結果、残念ながらこちらの評価になってしまったのですが…
うーん、決しておもしろくないわけではないのです。
親友に監禁されてしまった主人公と、主人公に対する執着を纏った親友。
物語のど頭から強く興味をひかれますし、なぜ?なにが起こった?どうして?と、主人公の詩乃と読み手の思考がリンクする始まりは、つかみとしては大成功だと思います。
ただ、ストーリー構成・メインテーマとキャラクターの心情のわかりにくさが私にはあまり心地良くはありませんでした。
読み手的には監禁にいたるまでの理由を知りたいじゃないですか。
合間に監禁生活を挟みながら、バンド活動をする大学生である彼らのこれまでを追いかける形で明かされはするのです。
しかしながら、どうにもしっくりこないのはなぜなのか。
ど頭から監禁されていますし、そんなわけはないと思いつつ…彼らの過去を追ううちに、てっきり大学のバンド活動を介しての成長・青春の物語なのかと思ってしまったんですね。
でも、そうだというにはテンションが低く、低空飛行のまま淡々と進んでいくばかりでやや中途半端です。
その結果、柏木が詩乃に執着をする理由・監禁にいたるまでの理由・着地点も印象に残りにくい味付けになってしまったかなと。
さまざまなエピソードを混ぜ込むよりも、メイン2人…特に攻めの執着が次第に大きくなっていく心理描写や恋愛感情を抱くまでなど、どこか数点に焦点を絞ってくれたのならもっとおもしろくなったのではないかと感じます。
文体はとても読みやすく、345P超の厚みがあっという間だったのでなおさらに惜しいです。
執着攻め大大大好きなため、タイトル(の「監禁」という強烈ワード!)を見た瞬間に購入を決めており、
読むのを楽しみにしていたこちら。
キャラ文庫小説大賞受賞作!!ということで、ワクワク感も大きかったのですが、
少し自分の期待していたものとは違ったかな、というのが読後の今の正直な気持ちです。。
朝目覚めたら左手・左宛に手枷と鎖がついており、親友だと思っていた男に優しいキスをされたー
そんな衝撃的なシーンから始まる物語。
これ、「一体どうしてそんな事態になったのか?」という部分がお話の肝だと思うのですが。
うーん、うーん……
明かされる結末(読み進めれば自然と予想がつく流れになっています)が、個人的に「えっ?」とちょっと拍子抜けするというか、
すんなり納得できるものではなかったかな。。
監禁に至るまでの攻めの心情変化(受けへの好意と執着)がいまいち読み取りにくく、共感しづらかったこと。
また、詩乃(受け)の記憶喪失の設定もちょっと都合が良すぎる気がしてしまったこと。
+、詩乃のネガティブ・マイナス思考が最後まで好きになれず(そうなった経緯は理解できるし同情の気持ちも湧くのですが)、入り込めなかったこと。
そういったことが、このモヤモヤ感の理由なのかなと思います;
柏木(攻め)がいつの間にか終盤では彼氏と別れていたのも、なんだかなあ。。
柏木も詩乃も、どうしても「なんだか突然”好き”が進み執着するようになった」感が拭えませんでした、、
うまく言語化できずもどかしいのですが、ちょっと自分の萌えツボ、癖とは違ったのかなと。
yoco先生の静謐な雰囲気のイラストは、作品の持つダークで謎めいた雰囲気に
ピッタリで、とても美しかったです。
(それだけに、作品世界に十分浸ることができず残念な気持ちです。。)
yoco先生なので買ってみましたが、どうやら読者ターゲットゾーンに入っていなかったみたいで、?・・・?・・・と思ったまま読み終えてしまいました。そのため申し訳ありませんが中立としました。きっと執着さんとか暗い感じのお話が好きな方だったらもっと評価違うと思います。本編340Pほど+あとがき。
入学式の朝、人ごみに気分悪くなり、居所ないなあと感じ始めた時に「大丈夫?」と声をかけてくれたのが柏木で・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
巳波、紀和、慎也(バンド仲間)、拓実(サークルOB)、受け家族少々・・ぐらい?
++ 攻め受けについて
攻めはバンドのマネージメントする人。大声出したりとか表情豊かとかという印象は皆無で、言葉少な目、やることはさっさと片づける優秀さん。でも何考えてんだかよくわかんなかったなあ・・・?最後の最後に感じたのは臆病さん・・・?
ビジュアルは良いようでモテますが、さっさとゲイ告白してました。
受けは優秀な姉兄がいて、家の中でおまけ扱いされていたために自己肯定感全くないタイプの方。居所探して、なんとか大学で頑張るぞ!としていて、攻めと親友になれた!と喜んでいたのですが。基本、臆病さん、こちらもあまり大声出す感じには思いませんでした。愛想笑いぐらいはしてましたが。
そんな大学一年生さん二人の恋話で、うーん・・シンクロできる部分が無かったのでした。拓実の方がまだシンクロできる部分あったかも。
別にレビュー書くのめんどくさかったので、ここに書いちゃいますが、コミコミさんの特典ペーパーは良かったです!わかりやすい!(笑)二人のバンド仲間巳波視点です~!