• 紙書籍【PR】

表題作エリュシオンの扉

須藤康介,ローレンツ音楽院創設者の孫,21才
夏木有葉,ヴァイオリン科の特待生

同時収録作品エシュリオンの音/エシュリオンの音~Extra chapter

須藤康一,指揮者
ギルベルト・ローレンツ,ローレンツ家の跡取り

その他の収録作品

  • あとがき+付録

あらすじ

ウィーンの名門音楽院で、有葉に声をかけてきた天才指揮者・須藤。挑発され、須藤に抱かれた有葉は、次第に心から須藤に愛されたいと強く思うようになる。しかし、須藤の狙いは伝説の『エリュシオンの音』にあって…?
確かに求め合っているはずなのに、すれ違う熱く狂おしい真実の愛!
話題騒然のジキル初単行本描き下ろし付。
出版社より

作品情報

作品名
エリュシオンの扉
著者
ジキル 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862633613
2

(4)

(0)

萌々

(0)

(0)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
4
評価数
4
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

エリュシオンに囚われて

これ2部作品なんです。なので1部だけ紹介します。


1部では、指揮者:康一は普通にギルベルトのことを好きだったんです。
でもギルベルトが「エリュシオンの音」の持ち主だとわかった瞬間、彼を抱いて自分のもの、というより両想いになるんです。

康一はギルベルトを抱くことで一つになる…彼の音楽を、全てを欲しかったんです。
そして、康一はギルベルトのおかげで天才指揮者へと変わっていくんですが、やがてギルベルトに異変が起こるんですよ。その異変とは徐々に寝る時間が増え、起きてる時間が減っていくんです。

ギルベルトはやがてその異変の正体が康一だとわかり、康一を問いただすんですが、康一はギルベルトのすべてが自分のものになったらいいと思ったら、やめることはできなくまさかそうなるとは思ってもいなかったと。

そして本当に康一がギルベルトのことを愛しているとわかったら、ギルベルトは彼に吸収されて、自分という個体がなくなるまで彼を愛していったんですが…けっこう切ないです(´∀`;)

抱かれることでギルベルトの音楽を吸収され、生気まで吸われているのにそれでも康一を愛していくとは。お互いを愛してるからこそですかねw苦笑



ジキル先生の絵は綺麗で繊細なんですが、漫画の内容・アングルとしては、あともうちょっとって感じです。
でも、ちゃんと所々に萌えがあるので楽しめると思いますよ。

ファンタジーで切ないお話が好きな方には、いいかもしれませんね。

2

デビュー作

ウィーンの名門音楽院で、有葉に声をかけてきた天才指揮者・須藤。挑発され、須藤に抱かれたギルベルトは、次第に心から須藤に愛されたいと強く思うようになる。しかし、須藤の狙いは伝説の『エリュシオンの音』にあって…?
確かに求め合っているはずなのに、すれ違う熱く狂おしい真実の愛!
ということですが、「狂おしい」というほど激しく揺さぶられるわけではなく、穏やかなイメージが全般的にします。なんというか生命力がちょっと希薄なところがあって、そこが萌えのスポットかもしれませんが、自分的には、もっと熱くなってもいいんじゃないという不満はあります。
ジキルさんの絵は、作品初出から1年の間にかなり変わっています。絵、うまいのです。最初はどこか型にはまったところがあったけど、1年後はジキルオリジナルを確立しつつあるのではないでしょうか。絵はさらにこの後よくなっていくんじゃないでしょうか。
しかし自分の萌えを制御できず、人物を自分の好きなアングルで描きすぎです。
漫画家として成功するには、どうコントロールするかが課題となりましょう。
物語的には、ちょっと上流階級、トラウマ、ヤンデレが入った王道であり、無理なく入っていけるはずです。

1

「同化しひとつになる」という概念

同人時代からお気に入りの作家さんでしたが「絵が綺麗なのに話が理解できなかった」という意見が多数あったので、あえてその点に絞ってレビューします。

「エリュシオンの音」に出てくる睡眠の異常は、ズバリ「お互いに愛し合った結果、受の意識や人格か攻の中に取り込まれて、ひとつになった代償としてその存在を失ってしまった」と解釈できました。
(わかりにくい説明でごめんなさい)

実はこの概念、同人時代から何度も何度も作品の中に組み込まれているんですよ。

なのでテニプリの同人時代をよく知っている人はまだ読み解きやすいかもしれませんが、完全に初見だとツラいものがあると思います。

血筋が複雑になりすぎたからか、最後に家系図を載せてくれているのは良心的です。

評価が賛否両論なのは無理もないでしょう。
ある意味、読者の頭脳が試される漫画としての一面もある作品だと思います。

1

迷走に次ぐ迷走で…^^;

初読み作家さんです。
表紙が綺麗だったので読んだのですが、中の絵も綺麗でした。
ただ…お話に関しては到底理解できたとは言い切れません…。
眠気がある時に読み始めてしまったというのもあるかもしれませんが、ここまでお話を理解しきれなかったのは悔しい…><
大まかな筋は分かるんです。雰囲気とかも。ただ、台詞の意味が100%理解できたかとなると、6、7割しか理解できなかったんじゃなかろうか…うぅぅぅ(涙)。

エリュシオンというのは、ギリシャ神話に出てくる死後の世界のことで、神々に愛された英雄の魂が暮らす楽園の事だと思うのですが、この作品では「音楽界の楽園」を追及する人達のお話になっています。
ローレンツ財団という世界でも有力な財団を経営するローレンツ家と優秀な指揮者を生んでいる須藤家がメインとなって、世代にわたって「楽園」を密かに手に入れようとするお話です。
最初に収録されている「エリュシオンの音」は割と分かりやすいお話だったのですが、表題作でローレンツ家の面々が登場してきた辺りから複雑になりました。
特に「(楽園の)扉を開ける鍵」にまつわる設定は理解できたかと思うとまた迷路に迷い込んだような状態が何度が続いて、途中で読破するのを諦めようかと思う程でした(すみません、私の頭がついていけないだけです^^;)。
全体的には切ない雰囲気。表題作の方は、愛情というより執着の方が強いように思います。
あとがきとジキルさんのHPによると、実はこのお話はこの後も続いているようで、「エリュシオンの庭」というお話が雑誌に掲載されたようです。そちらの方は単行本では見つけられなかったのですが、発行されてないのかな?

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP