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小説
この攻め、世界の果てまで追いかけます
面白かった！文章も読みやすくて一気読み。
「ヤンさんがどこまで逃げても、逃がしはしません。権力も実力も全て行使します」
の台詞どおり、ストーカーばりの執着心でどこまでも受けを追いかける攻めが非常に好みでした！
そんな攻めの執着心をイヤイヤ拒絶して逃げ続ける受けの〚BL鬼ごっこ〛がもう最高ですね。
受けにはいつまでも逃げ続けてほしいし、光の速さで捕獲されてほしい(切実に)
粗筋から攻めの一方通行かと思いきや、なーーんだ君たち両想いじゃん♡と、思わずほくそ笑んでしまう幼馴染の両片想いBLでした
自己肯定感の低い受けが、なかなか攻めの想いを受け入れずにヤキモキしましたが、攻めの粘り勝ちですね！おめでとう！！
攻めばかりが「好き好き♡」と一方通行に見えますが、とある事情で本音を言えなかったヤンが唯一本音をぶつけられる存在がベルだった訳で……
ベルの事をイヤイヤ拒絶する内面では、世間体と本音の狭間で孤独を抱えるヤンの唯一の拠り所が実はベルだったんだなぁ…とグッとくると共に、
そんなヤンの〚居場所になりたい〛と、いくら拒絶されても追い続けるベルの一途さにキュンとしました
強引だし、愛情重すぎるし、ヤンが逃げれば世界の果てまで追いかけるし…とにかくヤバい執着心の塊のような攻めですが「執着攻めって実はめちゃくちゃ健気では？」と新たな気づきを得るくらい幼い頃から受けの事を一途に想い続けていて最高です♡
で、両想い後は何故か童貞返りして全く手を出せなくなり、ヤンが素直になると何故か赤面してアワアワしちゃう…攻めのギャップが堪りません！
受け・攻め両視点で楽しめるのも個人的に高ポイントで楽しく読了◎ご馳走様でした！
再就職先はホワイトかブラックか
うーーーん……すごい一途(￣∀￣)
執着好きさん、ヤンデレ好きさん、あと変態好きさんのハートをわしゃっと掴んで離さない……そんな攻め男子を楽しめる作品です。
用意周到に契約結婚で逃げ場を無くすそのやり口、私は嫌いじゃない。むしろ大好きです（笑）
子どものときから好きだった友人の兄・ヤンを妻として、永久就職先として囲い込む騎士団長・ベルの重すぎる執着は、この作品のパンチ強めのスパイスです。
どこへ逃げようとも先回りして現れるので、GPSでも付けてるのだろうかと思うアンテナ力の強さには、底知れぬ愛を感じました。
ストーリーのテイスト的にはラブコメとギャグ。逃げるヤンとそれを追いかけるベルとのワチャワチャやりとりがメインの物語です。
小さい頃からヤンにベタ惚れのベルの激しい好き感情をベースに巻き起こる結婚ライフがこの作品の見どころ。イヤイヤしながらも結局はベルの良いように抱き潰されて濃厚な夫婦生活を送ることになるヤンの腰のだる〜い疲弊っぷりに何度も笑わされました(*´∇｀*)
この婚姻生活はですね、ベルの作戦勝ちみたいなところもあって、色んな意味で逃げ場がないんですよね。領民たち皆んなが監視役というか見張り隊というか見守り係というか……ヤンが逃げようとしても、ヤンを見つけると「あのキツネ目は領主の妻」だと認知されていて動きがとれない。社交界や騎士団内、領内の至る所でヤンに惚れてるのを言いまくってるお陰でこの結婚を皆から温かく見守られているのが何ともオモローでした^ ^
屋敷内だけじゃない包囲網に、プププもアハハもいっぱい。ベルがヤンを逃すまいとするその行動力と熱意、目的遂行力の高さはさすが百戦錬磨の騎士団長です。軽く頭のネジがハズレてる愛情深さがこの物語の味わいなのは間違いでしょう！
ヤンには迷惑でしかないベルの想いはクセが強いけど、よく見ると純情でピュアな側面が見えるとこも。ヤンデレ変態と一途なピュア可愛いは成立するんだなぁ…としみじみ思いながら、２人の鬼ごっこ新婚ライフをとことん堪能しました^ ^
ベルの激重愛に絆されながらもちゃんと夫婦に……というのは、色んなことを乗り越えてからの話。実はヤンの中にもベルへの想いが燻っていたような複雑な感情も見え隠れしているので、その辺りのヤンの想いを知ると映る景色がちょっと変わって見えてくるかも知れません。
どこまでも果てしなく続く執着愛は、ヤンにとって茨の道か幸せの道か……。そして、ヤンの再就職先はブラックかホワイトか…？笑
気持ちが通い合っていく２人の真の夫婦の道のりを最後まで見届けて下さい(*´︶`*)
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