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仮面夫夫のはずが、前世の記憶を取り戻した夫に溺愛されています

kamen fuufu no hazuga, zense no kioku wo torimodoshita otto ni dekiai sareteimasu

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表題作仮面夫夫のはずが、前世の記憶を取り戻した夫に溺愛されています

リナルド=アドルナート
アドルナート公爵家の三男で帝国騎士団の副団長
フィーノ
リナルドの伴侶でランドリア王国の文官

あらすじ

前世の記憶を取り戻した冷酷非道な夫×長年夫に虐げられてきた伴侶

ランドリア王国の文官として激務をこなすフィーノは、政略結婚相手の暴虐で冷酷な公爵家のリナルドに長年虐げられていた。だがある日、不慮の事故で生死を彷徨ったリナルドが目を覚ますと……全くの別人のように変わっていた! 突然降りかかる彼からの愛情に混乱を隠せず、リナルドを避けるように執務に励むフィーノだが、やがて国をも揺るがす大きな事件に巻き込まれていくことになる。
――かつてこの国で一人の偉大なる魔法使いが死んだ「プリディーヴァの惨劇」。
リナルドはフィーノがその伝説の魔法使いの生まれ変わりであり、自身にとっての最愛の師匠であったと告白してきて?
「何百年、何千年かかっても、必ずまた巡り合うから。その時は今度こそ、愛し合おう」

作品情報

作品名
仮面夫夫のはずが、前世の記憶を取り戻した夫に溺愛されています
著者
福澤ゆき 
イラスト
有木映子 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041156315
3.9

(43)

(14)

萌々

(16)

(9)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
164
評価数
43
平均
3.9 / 5
神率
32.6%

レビュー投稿数6

No Title

うーん…!
いや面白かったしときめいたシーンもあったんですけど…うーん…!
私としては、リナルドが完全に死んでしまっていることが結構ショックでした。
これ、後々ゼノスはリナルドだった頃の記憶も思い出して、ゼノスとリナルドが混ざり合ったような状態でフィーノを愛していくようになるのかなぁ…と思いながら読み進め、ゼノスの口から「リナルドは死んだ」という事実が突きつけられた後でも、何だかんだ、魔法とかでリナルドの魂が戻るとか…と期待していたのですが、そんな展開はなく。
リナルド(中身ゼノス)とフィーノはハッピーエンドを迎えたものの、死んでしまったリナルドのことを思うと、切ない終わり方でした。
リナルドが不憫過ぎやしないか…?
リナルドはフィーノに惚れていたんだろうし、だからこそ、クーデターを起こすつもりの自分と不仲で無関係だと周りに思い込ませるために、フィーノにつらく当たっていたんですよね?
フィーノと馴れ合うことは、フィーノを自分の罪に巻き込んでしまうから絶対に避けないといけないことで。
だからフィーノからもらった刺繍を燃やしたフリをした。
あそこで喜んでしまうと、フィーノとの間柄が良くなってしまう恐れがあったから。
燃やしたフリをして実は隠し持っていた刺繍を、リナルドは騎士服の裏に縫い付けていた。
一体どんな思いで縫い付けたのかと思うと…切な過ぎる。

そりゃあね!?
リナルドがフィーノにやって来たことは、簡単に許されることじゃないレベルなんですよ。
それこそリナルドがどんな時間をかけてもフィーノに謝罪して償っていくしかない罪です。
でも贖罪の機会すらなく死んでしまったリナルド。
燃やされたはずの刺繍をリナルドが騎士服に縫い付けていたと知り、フィーノは涙を流しますが、あくまで愛してるのはリナルド(中身ゼノス)なんですよね…。

何か…そんなことはないだろう、むしろない方がいいと思いつつ、もし、もしですよ?
リナルドの魂が、フィーノを見守っていたりしたら。
自分は喜びを隠してしか受け取れなかった刺繍と同じ刺繍を、自分の死後、フィーノが違う男に贈ってる訳です。
やっぱりリナルドの気持ちを思うと苦し過ぎる。

ゼノスの性格や特技はリナルドとは全く違っていて、もはや顔が同じなだけの別人。
そんな完全な別人にメロメロなフィーノを見て、やはりリナルドが不憫に思えてしまう。

個人的にやっぱり、前世の記憶が関わるような作品は、あくまで現世の人格が存在し続けていないと、私は受け入れられないんだなと思いました。
この作品に関しては、攻が「前世の記憶を思い出した」というより「現世の魂が死んで器(体)が空になったから、前世の魂が入り込んだ」みたいな感じだし。
リナルドがもし色んな意味で改心してきちんと受と向き合えたなら、きっと魅力的な攻だったのではないかと思えるので、余計に切ない終わり方でした。

0

政略結婚で虐げられていた受けが、、、♡?!!

タイトルそのままのお話でした。

文官として激務をこなし、ほぼ家には(意図して)帰らないフィーノは、政略結婚相手の公爵家リナルドに長年冷遇されていた。

けれどある日、そのリナルドが危篤状態になるほどの大事故に遭ったとの報せが。

駆けつけるフィーノを前に、リナルドはまるで別人となったように、フィーノを溺愛するが、、、
というお話です。


前世でのフィーノは、リナルドが慕う伝説の魔法使いで、リナルド自身はその魔法使いを慕う側だったと判明します。

とにかくリナルドからの溺愛が過ぎて(事故に遭う前のリナルドは、本当に最低だった)、その甘さにニヤッニヤします。

けれど個人的には、冷遇していた頃のリナルドもフィーノを溺愛してくれたらいいのになあ、、
などと思っていたら、一応軽くでしたが救いのある文章があって、まりあげはも救われた想いがしました。


2

時を超えても伝えたい想い

今回は騎士団副団長との伴侶の書記官のお話です。

生家でも婚家でも虐げられた受様が
大怪我から生還した攻様によって幸せになるまで。

ランドリア王国は政教一致の統治で
神に仕える聖騎士団は聖職者扱いのため
女性との性交や結婚が固く禁じられていますが
抜け穴として男性との性交と結婚が許可されています。

同性婚では身分高い方が主人、低い方が配偶者となり
配偶者はすべての行動に主人の許可が必要となります。

受様は受様の出産で妻が亡くなったことから
父に疎まれて育ちます。

中性的で可憐な見た目だった受様は
13才で公爵家三男である攻様と婚約しますが

二次性徴を終えた頃にはその特徴は消え失せ
結婚前から受様は攻様に愛する事はないと言われ
帝国騎士団の副団長となった恋人は
かねてより伯爵家の末息子の騎士と噂されており
夫夫仲はすこぶる悪い状況です。

王城で書記官を務める受様は
配偶者としての役割は果たせなくても
仕事で婚家に利益をもたらせれば問題ないのだと
思うようにしていました。

貴族の血筋を誇る室長は
祖父の代に叙勲で男爵となった受様を露骨に嫌い
過剰な仕事を振られて激務な日々を送っています。

その日は夕方に室長に押し付けられた
第二王子の帰還報告書を作成していたのですが

第二王子の護衛をしていた攻様が
大怪我を負ったと言う知らせが届き
急ぎ屋敷に戻った受様を待っていたのは
危篤状態の攻様でした。

医師も晩佐久市北状況に受様が振えていると
攻様の手が動いて腹部に辿り着くと白く光り
うっすらと目を開けて受様と目が合うと

状態を起こして這うように受様の元に辿り着き
「やっと会えた、もう二度と話さないから」
とキスされてしまうのです!!

攻様に何が起こったのか!?
そして攻様の言葉の真意とは!?

瀕死の重傷を負ったことで前世を思い出した攻様と
前世伝説の大魔法使いだった受様の
輪廻転生ファンタジーになります♪

出だしは受視点で進んでいくため
男爵家での過去や攻様や室長に向けられる悪意によって
受様がかなり理不尽な生き方を強いられていて
かなり辛いのですが

攻様が大怪我を負ったことで
前世の記憶を取り戻したことによって少しづつ
受様の状況と攻様との関係が変わっていくのですが

受様と攻様の関係性の変化に
腐敗した政治に対するクーデターが絡み
その背景に攻様達の過去が絡んでいるという複雑さで
ハラハラ&ドキドキ盛り沢山です ヾ(≧▽≦)ノ

前世を思い出したことで現世の記憶を失う攻様
攻様の恋人と言われる伯爵家の末子の騎士
母の身分が低いものの次期王と噂される第二王子
受様の前に地下書庫管理をしてた失踪した文官

かつて国を震撼させた悲惨な事件で落命した大魔法使い
大魔法使いの唯一の弟子で英雄と呼ばれる魔法使い

前世を思い出した攻様の言動が
受様をかなりぐるぐるさせている感もありますが
丁寧に張られた伏線が巧みで小気味よい展開となり
大団円までとても面白く読ませて頂きました♪

3

今日は良い日だったと思えるお話

お見事でした。
とーーーーっても読み応えがありハラハラして泣けて。読み終えて今日は良い日だったと思えるそんなお話でした。

前世と現世、ひとつの体に魂はひとつ。

現世は辛かった。政略結婚の相手の公爵家三男の騎士団副団長のリナルド、ひどすぎる!
しかしフィーノには行き場がない。生きるにはリナルドに従うしかなく…。

しかしリナルドが大怪我を負い目覚めると!
なんと千年前のゼノスの魂が目覚め、フィーノを前世で愛した魔法使いベルだと言い出して…。

突然キャラ変したリナルドに戸惑うフィーノ。そりゃそうだ。
受けた傷は忘れない男フィーノ。とても共感してました。

どれだけ嫌おうとフィーノを求めるリナルド。フィーノを守り愛そうとするリナルド。

そして前世のパートが始まり…。

ゼノス、蘇ったら性格変わってない?
そこだけが気になってました。

だんだんリナルドに絆され必要とされる喜びにリナルドに好感を持つフィーノだけれど。
やっぱりあるよね、愛してるのは俺じゃない問題。
そして水面下で進むクーデターや狙われるフィーノ。

そこはどうなったの?どうだったの?な部分もありましたが、大団円でしたね。良かったです。

合理的なフィーノが必要ないと思うことが、ただ愛してるをリナルドに伝えられる行為なんだよ。なところとか!

今の自分、今愛してること、大事ですよね。

5

最高がすぎる…!

福澤ゆき先生の小説が大大大好きで、いつもはWEBの連載を追って行ってじわじわ物語に入っていくのに、今回は完全新作!(WEBで連載がない)いきなり丸ごと一冊与えられて一体私どうなっちゃうの~!?とドキドキワクワクしておりましたが、愛も変わらず…相も変わらず最高でした!幸せな寝不足ありがとうございます!!
タイトルの通り、前世の記憶を取り戻すまでは読者も辛かったですが、そこからの展開が最高でした!もうこれは、読んでいただくしかない!!
2024年も福澤ゆき先生の物語に触れられてハッピーです!

5

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