• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作太陽と月の背徳〈上〉

悠仁,ガルドの将軍
月花,サバールの神官

あらすじ

これは、禁じられた恋の物語。
神官は神のもの。それゆえに、誰とも契ってはならない。それは暗黙の決め事であったが……!?

「自身がどう見られているか、世間知らずな神官殿はまるでご存じないようだ」天帝の葬儀に参列するため、天帝の隠し子である莉央(りおう)を連れてラドルクに向かった美貌の神官・月花(げっか)は、途中でガルトの若き将軍・悠仁(ゆうじん)と再会する。かつては親密な時を過ごしたことがあったふたりだが、いまでは遠い存在である。だが、裏切りと策略が渦巻くなか、月花と悠仁の関係は大きく変化して!?
出版社より

作品情報

作品名
太陽と月の背徳〈上〉
著者
高岡ミズミ 
イラスト
水名瀬雅良 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062558754
3

(6)

(1)

萌々

(0)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
16
評価数
6
平均
3 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

面白かった 建国神話のBL風アレンジ

VIPシリーズの印象が強かったので、どうなのかな??と思って摘まんでみた作品のうち、神話・昔話風の作品の一つ。
神話オタクと「青の華燭」のあとがきに著者が書いていただけに、神話のBL風アレンジも、上手でした。

広い領土の国王が突然大神官と共に暗殺。そして王位継承騒動。
密かに神官元で養育していた前国王の直子・莉央の即位に絡めた暗殺計画。
乱暴者と噂されるガルド国の国王の庇護を得て身を護る莉央は、可愛い外観に反して内面は強か。
莉央に付き添う美貌の神官・月花と幼馴染の騎士の恋愛。
BLと貴種流離譚と恋愛譚、一度に三度美味しいものがたりでした。

既読の評価が、あまり良くないようだけど、とても面白かった。
あえて言うなら、もっと中味とマッチした挿絵にしてほしかった。
表紙の絵の色味や構成の印象が堅くて、損をしていないかな?
中の挿絵も同様に描画や表情が硬いので、ミスマッチして盛り上がりを欠いています。
月花は、もっと柔らかい身体の繊細な美人だと思うけど。棒みたい。

0

くっ、王様の呼び名がどれも読めない……!

ファンタジーというと、どうしてもTLが連想されてしまうのですが、
いや、なかなか面白かったですよ!
元々グ○ンサーガとか、ア○スラーンとか王道ものは通ってきているので、
私的には全く違和感なく読めました。

ファンタジーのカタカナ名前が読みづらいという声に配慮してあるのか、
キャラクター名が漢字なのが、反対に違和感。
王様の名前とか、ファンタジーなの?中華系なの?とツッコミたくなってしまう。

でも、物語的には面白いし、飽きずに上下巻読破出来ました。
その辺は高岡さんの筆力かと。

……と、ここは上巻の感想を。

ファンタジーの鍵は、その世界観にすんなり入って行けるか。
そういう意味ではやたらひねくり廻した設定があるわけでもなく、
必要最低限の情報量で、キャパオーバーにもならず読みやすい。
キャラクターもそんなに多くないしね!

ファンタジーと構えて読むと物足りなさがあるくらいですが、
ファンタジーっぽいBL読みたいという欲は、充分満たしてくれると思います。

でも、BLとしてはやはりちょっと甘さに欠けるかも。
月花が神官という立場にあるので、禁欲的でなびかない。
悠仁も立場があるので、結局いちゃいちゃらぶらぶからは程遠い展開に。

それでもお互いが惹かれあっているのは読者には筒抜けなので、
この二人がどんな風に気持ちを交わし合っていくのかを、
はらはらしつつ見守る展開。
舞台は揃って、さぁ物語が動き始めたぞ!というところで以下次巻!

ここでのレビューも評価も少ないですが、
ファンタジーに尻込みしないで、手にしてみては?と、
気軽にお勧めしたい。
……でもBL的には萌えが少ないので、「萌×1」で!

1

悪くはないが…足りないと感じてしまう

異国情緒あふれるファンタジーです。
主人公が、次代の王ではなく側近の神官というのが、この話をサイドストーリー的なものにしてしまってます。
できれば、王を主人公にした話を先に読みたかったなぁ。
世界観も大雑把で、もう少し詳しく説明が欲しいところ。
くどくない方が簡潔にまとめられてて良いのかもしれませんが、せっかくのファンタジー小説が勿体無いような気がしてなりませんでした。

主人公の月花に12年ぶりに再会した悠仁が、こらえられずに陵辱してしまうのですが…。
表現はいたってソフトでした。
オトナにはちょっと物足りないかも…。

権力争いに巻き込まれるといった面白いストーリーなのですが、詳しく書かれていない部分が多くて、どうしても不足に感じてしまいます。
それが最後まで拭えなかったところが残念です。

4

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP