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聖女のおまけは逃亡したけど違った? でももう冒険者なんで!

seijo no omake ha touboushita kedo chigatta? demo mou boukensha nande!

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表題作聖女のおまけは逃亡したけど違った? でももう冒険者なんで!

ケビン
カイトの保護者となる元第一騎士団所属の伯爵家子息
カイト(ひがしふうじょうかいと)
聖女召喚によって健康を手に入れた日本人

その他の収録作品

  • 番外編
  • あとがき

あらすじ

苦労性の世話焼き騎士×天然奔放な魔力チートの転生者。異世界チートBL!

100年に1度の周期で瘴気嵐に襲われる国の聖女召喚に巻き込まれてしまったカイト。目覚めたらすぐ隣で「聖女様だ!」「救世主だ!」と大盛り上がりしているのを見て、状況を察したカイトはすぐに逃亡する。多分自分は聖女のオマケで召喚に巻き込まれた役立たずの転移者で、きっとすぐに冷遇されるのだと。途中優しい見回り騎士に見付かって、孤児院に連れて行かれたものの水が合わず、初めに声をかけてくれた見回り騎士が召喚騒動に巻き込まれて職を失い旅に出るというのを聞いて、成り行きで冒険者になる。けれど、なぜか知らないはずの魔法が使えたり、様々なピンチをチートな魔力で乗り越えられて…?

作品情報

作品名
聖女のおまけは逃亡したけど違った? でももう冒険者なんで!
著者
さいばら花 
イラスト
凩はとば 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041160909

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3.8

(14)

(7)

萌々

(3)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
51
評価数
14
平均
3.8 / 5
神率
50%

レビュー投稿数3

これぞ冒険物語

電子版で拝読しました。書籍を開いた時、そのボリュームに圧倒されましたがテンポよく進む物語で、中だるみすることなく楽しく読了。面白かったです!

百年に一度、瘴気に襲われる国に召喚された少年カイト。共に召喚された女性に「聖女様だ!」と周囲が注目してる隙にその場から逃亡します。己は「聖女召喚に巻き込まれたおまけだから冷遇される!」と思って。賢すぎ。
元の世界ではずっと入院してて、おそらく召喚と同時期に亡くなってしまったカイトくん。異世界では健康な体をゲットでき、はしゃぐ様子に涙目になっちゃいました。健康体なら当たり前にできることを全身で喜び、楽しんでいるのが伝わってきて。

その後、「綺麗なお兄さん」と出会い、ふたりで旅に出て冒険者となり、旅先でとんでもねぇことをさらっとこなし、周囲をあんぐりさせながら目的地へたどり着きます。冒険者暮らしを楽しみ、お互いを尊重し合うふたりに好感度は上がりまくり。めちゃくちゃかわいいカップルです。

カイトくんは「聖女のおまけ」ではなくとんでもねぇ魔力を持った「聖人」だというのはお約束ですが、このカイトくんが知識魔人なので魔力でチートしまくりです。またこれが気持ちいいくらいさくさくあっさりこなしてくれるので、周囲の方々は「待ってくれ!情報量が多い!」状態だろうなと笑ってしまいます。だがそれがいい。

瘴気が確認され、浄化の旅へ。
浄化が終わり、「聖女」と呼ばれていた召喚まきこまれ少女の処遇もきっちり決まり、後味の悪いことはなく綺麗にまとめられていました。

テンポよく進む冒険譚を楽しみ、何度か語られるカイトくんの過去話?に「健康になってよかったねえ……!」と涙し、浄化後の領地改造っぷりに笑い、とすっごく楽しませていただきました。
お色気シーンはあっさり控えめですが、ふたりがらっぶらぶなのはわかってますので不満はないです!これだけ冒険譚に重きを置かれてる物語なんですから、これくらいでちょうどいい!とわたくしめは思いました。
視点がころころ変わるし登場人物も多くて途中で「誰だっけ!」となることもありましたが、様々な人物の視点で描かれるので、物語の深みが増してすごく面白かったです!絶望的な状態で聖人様登場!の流れは痺れました。
読後感も最高によかった!です!

1

主人公が魅力的!

聖女召喚の異世界転生もの?
しかも知らない女子と同時に召喚され彼女に群がる人々に見つからないうちに逃げ出して。

長いお話でした。

とにかく登場人物たちが皆魅力的で。一番は主人公のカイト!恐らく前世で病死の瞬間に召喚されたようで。走れる〜!元気になった〜!と大喜びで走り回って。前世の知識とありあまる魔法で、行ってくるね!やってみるね!作っちゃうね!ですごいことを成し遂げて。

旅の同行者のケビン。後に攻めになるのですが彼は良い人なのにどうも存在感が感じられませんでした。きれいなお兄さんで努力家なんですがね。台詞もどっちが言ったの?と混乱しました。

二人で冒険者としてどんどんレベルアップしてくのがワクワクでした。
経験を積んでカイトが大抵のことが出来ちゃって。前世の知識も生かして街づくりとかしちゃったり。

同時に召喚された女子が聖女と崇められ贅沢しほうだいでろくに魔法の練習もせず、やっぱり…な結果なところに胸がすきました。
しかしカイトがとっても良い子なので聖女の将来も安泰ですね。

とてつもなく長く感じましたが読み応えのあるとっても良いお話でした!

番外編
宰相と税務官がヒガシフウジョウ領へ休暇を使って視察へいく様子を。
なにせ税収が多すぎる!尋常じゃない!と。

現代現世のアイデアがあちこちで生かされ孤児院の子供たちの自立の助けや、何もかもまるで理想郷のようでした。

カイトとケビンも健在で人気者で。
いつまでも謙虚によりよくするのに意見を求めたり。

読んでて本当にBLになるの?と半信半疑でしたが、淡〜く成立はしたかな?描写はほんの数ページです。

視点主が多く読み応えがあり。しかし繰り返しですがケビンの存在感が薄いのが気になりました。あくまで主役はカイトなんですかね?

2

無邪気な少年が世界を救う

病院のベッドの上で息も絶え絶えだった14歳の少年カイトが、ある日突然聖女召喚に巻き込まれて異世界にやって来ます

お決まりかもしれませんが、カイトこそが本物の世界を救うことが出来る聖人様で魔法も全属性が使えますが、その場にいたみんなが一緒に召喚された女の子を聖女だと勘違いするので、カイトは自分は召喚に巻き込まれたオマケだと思ってその場をこっそり逃げ出します
逃げ出すなかで身体が軽く苦しくないことに気付いて嬉しくなり、無邪気に走り回るカイトは、第一騎士団に所属する綺麗なお兄さんであるケビンと運命の出会いを果たすのです

ケビンは伯爵家の嫡男ではありますが、父親と継母に疎んじられて育ち、廃嫡され平民に落とされる不幸体質で、他の異世界転生モノ(庇護者がスパダリ)とは違う新しい庇護者だと思います。

平民になったケビンとカイトは冒険者として旅に出るなかで様々なクエストをクリアし、ケビンもカイトに任せっきりにならないように腕前を上げたいと努力します
カイトがチート能力持ちであることと、勉強熱心で野草や魔獣に詳しくなるのでケビンも焦っていたのだと思います

あまりにもカイトがぐいぐい前に出るのと
ケビンが元上司の貴族に腕を捕まれて連れていかれそうになるシーン(カイトの魔法で助けられる)もあり、男に邪な目で見られる綺麗なお兄さん表現が多々あったので
あれ、ショタおに?
少年聖人×平民落ちした元騎士冒険者?
ケビンが受けなの!?
とも思いましたが
結果ケビン×カイトでした
当初は中くらいのケビンの強さも、カイトとの冒険の旅などで経験値を積み最終的にはS級になります
ちゃんとケビンの親に対するざまぁ展開もあり、転落からのサクセスストーリーになっているので楽しめます

恋愛描写が少なめ(最後まではちゃんとあります)で冒険要素の強い作品なので、エロチックな過激さを求めたりスレ違いなどで心をジレジレ・ヒリヒリさせたいという人には物足りなさを感じるかもしれません
物語として面白いので、ケビンの成長過程とカイトのチート全開ライフを楽しんで欲しい作品です

1

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