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表題作スロウモーニング

川上 夏生
広告代理店 営業、24歳
高山 壱成
ビートメイカー/DJ、24歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし/カバー下

あらすじ

日々仕事に忙殺されるサラリーマンの夏生(なつお)。
ある晩、隣人の騒音に嫌気が差し
つい壁ドンしてしまう。
謝罪に訪れたのは、なんと高校時代の
親友の壱成(いっせい)だった!!
卒業式に告白されたけれど、
自分も好きだと伝えられなかった――
当時の後悔と恋心が蘇ってくる。
6年振りの再会に思わず緊張する夏生だけれど、
壱成は告白なんてなかったかのように
飄々とした態度で接してきて…!?

作品情報

作品名
スロウモーニング
著者
カジス 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610318
4.1

(56)

(25)

萌々

(19)

(11)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
234
評価数
56
平均
4.1 / 5
神率
44.6%

レビュー投稿数11

グッと来るセンスのエモさがトスっ…と刺さる∋――➳➳➳♡.。:*✧

カジス先生、いつ読んでも心地よい空気感で私を包んでくれる…(ღ˘͈︶˘͈ღ)スキ♪

今作はとにかく受けの壱成が良かった!!
見た目は美人系な男の子だけどナヨった感じは一切なく、ONとOFFの切り替えが出来る芯の強さと優しさのバランスがとても良い٩(⁎˃ᴗ˂⁎)۶

そんな壱成が「一途」な想いを寄せてる夏っちゃん♪(←攻めの方が”ちゃん”呼びされてるのも何か…イイ…‼)
また、この夏っちゃんがヘタレさんなんだなwww
でもダメなヘタレなんじゃなくって、ヘタレな自分にガッカリしちゃうけどまだ大人になり切れてない感じでもがいてる所が、非常~に等身大の24歳っぽい‼

自分に自信が無いとか、自分の仕事に感じるやり甲斐とか、、、近しい人と比較したり、昔の自分の漠然とした想いとかとの理想と現実に戸惑った事のある人なら多分〝あ~…分かるかも…〟というもどかしい感情が凄く自然に描かれてる
抉って来過ぎないけど刺さる…(>ㅅ<)そんなほろ苦さを感じます

しっかりと生活を感じさせるキャラの日常を描く事で偶然の再会や偶然の隣人設定と言う…少々創作らしいエッセンスさえも気にならずに通過点として読めてしまう程に自然に感じる…!

物語の空気感を生み出すのがホントに上手(´ ˘ `*)

高校時代と現在のお話しをクロスオーバーさせて進む構成も切り替えが上手‼
学生っぽさを感じさせるバス停を起点にしたり、校舎に響くチャイム音から入る所なんか、ウン十年前に電車通学だった私でさえも何か懐かしい感じにさせてくれたりして、、、グッとエモさが押し寄せちゃいました(ღ˘͈︶˘͈ღ)

BLとしての恋愛はやっとスタート地点に2人並んで立てたような夏ちゃんと壱成
でも、何度も立ち損ねたそのスタート地点はしっかりと地盤が固められ、足元のグラつきも無いし、そこから伸びる2人で進むレールには真っ直ぐ長く続く道筋が見えるようです→→→…→→☆:*✧
とても前向きな気分で見守って、そして見送れる2人でした(*˘︶˘*).。.:*♡

あと、超ーーー個人的に2人の生活圏内がすごい親近感湧きまくりだったのも好きですw♪
渋谷から三茶までの朝方、タクシー乗るのが嫌で歩いた事、、、私もあるーーーwとか、多分あの池尻のお店はもしかして夜中までやってた板蕎麦屋では???などと思ってみたりしましたwww
壱成のイベントのフライヤーの犬とイベント名見て、きっとHip Hop好きだろうな~♪って思ったらやっぱり音楽もそっち系っぽかったのもめちゃくちゃ自分的にハマるポイントがデカかったです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

1冊の作品としては清算し直しからの〝これから〟なお話しの所もあるので、評価としては萌2が近い評価なのですが、、、
個人的な盛り上がりポイントでの楽しさがあったのでちょっと甘めに評価した所は否めません( ´3`)~♡
ま♪それも含めて、自分に合った作品で大好きなのデス⸜⸜٩( 'ω' )و //

修正|濡れ場はありますが1回描写で修正が必要ないようなカットになっていました 作品の雰囲気に合っていてそれもまた良いのかな?って思います(あったらあったで全然良いんですけどね( *´艸`)フフフ…♡)

1

彼らの再会を見ていたら、ふと自分の人生を振り返っていた

卒業式の日、上京を控えた壱成はずっと仲良かったなっちゃんに「好きだった」と気持ちを伝える。だけどその告白には返事を求める間もなく壱成は東京へ──。
地元に残って大学へ進学することを決めていたなっちゃんにとって、違う未来を選んだ壱成に想いを伝えることはできなかった。

それから6年後、引っ越したなっちゃんの隣の部屋に住んでいたのは、なんと壱成!再会したふたりは当時とは少し違う大人になっていた。

「再会」というテーマもとても素敵でしたし、絵柄やストーリー展開もほんとに魅力的でした!ですが何より心に残ったのは、「やりたいことを仕事にしている壱成を見て、羨ましさと嫉妬を感じたなっちゃん」の描写でした。その気持ちがぶつかって言い合いになってしまう場面がとてもリアルで、見ていて胸が痛くなりました ໒꒰ྀི˃ ⌑ ˂ഃ ꒱ྀི১
だからこそ!この作品が好きになってしまったのだと思います笑笑

やりたいことを仕事にできるというのはとても幸運で幸せなことだと思います。でもそれを実現するために壱成はたくさんの努力を重ねてきたのだと思いますし、その夢を叶えるための勇気と忍耐がなければ今の彼の姿はなかったはずですね…
誰にでもできることではないからこそ、その道を選ばなかったわたしにとってはただただ尊敬の気持ちしかありません。でもなっちゃんの気持ちもすごくよく分かります。自分にできないことだからこそ、羨ましいと感じるのは自然なことなのだと思いますしね…

この作品はただの甘い恋愛物語というより、高校時代に純粋にお互いを想っていたふたりが、人生の波にもまれ別々の道を歩み、それでもなお再会して違う人生を生きながらもまた惹かれ合う、そんなリアルな愛の形が描かれていてとても心に響きました!!ദ്ദി⑉꒦ິ^꒦ິ⑉)
ほんとに素敵な作品でした!

なっちゃんがこれからたくさん笑って過ごせますように!壱成くんの言葉がわたし自身にも大きな力を与えてくれた気がします (՞•͈-•͈՞)

1

絶賛現役社会人にはぶっ刺さりまくるリアルさ

いい意味で生々しく、リアルな感情だな〜と10年以上社会人をやってる身の人間には刺さりまくりました。
自分が仕事に息詰まっているときやしんどいときほど、仕事でキラキラ輝いてる人が眩しすぎて、羨ましいな〜と思うと同時に焦燥感や劣等感を感じてしまうもので。それが、自分の好きな人やパートナーだと尚更その気持ちは加速するよな〜と自分の経験と重ねながら拝読しました。これ程までにリアルに『仕事』というものを描きつつ、BLを併せた作品は私の腐女子人生のなかではあまり出会えなかったのでとても大切な作品の一つになりました。

6年ぶりに再会したなっちゃんと壱成、良くも悪くも6年の間で変わってしまった部分もあれば変わっていない部分もあり、その『変化』を嬉しく思う反面ちょっと切なくなったり寂しく感じている描写が丁寧に描かれていたところもよかったです。
なっちゃんと壱成がやっとこさ自分たちの気持ちを認識して、結ばれたーー!わーい!ってなって、イチャァってしようとしたところで壱成に仕事の電話が入ったあのシーンめちゃくちゃ好きなんです…。なっちゃんは電話を無視して抱きしめるのに対して、壱成がガチトーンで『どいて』って返すあのシーン。私はなっちゃん側の人間なのでめちゃくちゃ胃と喉元あたりがヒュッとキュッ( ‘ᾥ’ )っとなってしまうのですが、あの対比が生々しいというか、リアルというか…笑 なっちゃんの居た堪れない感じとほんのりイラついてんな?みたいなあのなんとも言えない空気が居心地悪いんだけど、リアル〜な感じで好きです。そのあとにちゃんと壱成がなっちゃんにフォロー入れるまでがワンセットなので、それ込み込みで好きなシーンです。変に背伸びしてなくて、等身大な2人の日常がいいな〜と思いました。
これは自論なので、全ての人がそうという訳ではないですが……仕事とプライベート、どちらかが満たされれば相乗効果で上がることがまあまああります。ワークライフバランスとはよく言ったものです。なっちゃんも壱成の存在によって自分のお仕事が好きになれたり楽しくなれたりしたらいいな〜と密かに願っています。あとなっちゃんのササクレ??をかりかりする癖が治るといいなと思う笑

キャラ設定で2人の出身地が愛知県とのことで、作中壱成の方言が気になって気になってしょうがなかった!!我が地元過ぎて!!
この独特な語尾……方言という程大袈裟ではないけどほのかに香る地域性……名古屋弁とはまた違う雰囲気の………… あ〜愛知のあそこらへんかな…とか思ったりしてました。カジス先生のTwitterで壱成が語尾に『りん』を付けて話す絵も上がっていて気が気でなりませんでした。

3

6年越しの両片思い

高校の卒業式に告白され返事が出来ないまま離れてしまった夏生と壱成。6年ぶりの再会はまさかの引っ越し先の隣人で、そこから止まってた時間が動き出して…。
サラリーマンで営業職の夏生と自由業の壱成、どちらにもそれぞれの大変さがあるけど相手にはわかりにくい。
成功している壱成に夏生が感じた焦りや劣等感もわかるし、好きな事で食べてくのって簡単ではないから壱成の努力や苦しみもまたよくわかる。
仕事と生活、時間に追われる中で恋する想いもすごく重要でそれが支え。6年越しの両片思いを実らせた2人が愛おしすぎて、改めてそれぞれの仕事にやりがいを見出すのも前向きで眩しい。
お初だったカジス先生、試し読みで気になって即買いしたのだけどめちゃめちゃ良かった〜!

1

6年越しのやりなおし愛

仕事に追われ目まぐるしい日々を送る会社員の夏生はある日、
引っ越し先で高校時代の親友・壱成と再会を果たします。

高校最後の日に「ずっと前から好きだった」と壱成から夏生。
「自分も」と言いたいのに伝えることができず終わったと思っていた恋ですが、
昔と変わらない無邪気な笑顔で自分に呼びかける壱成に恋心が再燃します。

そして、もう一度親友期間を経て、
6年という長い長い両片想いがようやく成就した二人。

待ちに待った“両想い”にあまあま展開を期待しますが、
仕事に追われる二人はなかなかイチャイチャチャンスが訪れず…。

翌日の予定なんて気にせずに存分にイチャついてほしいのに、
スケジュールに追われて恋人同士な空気に浸れきれないのが何とも世知辛い…。

その上、仕事でのトラブルが重なり追い詰められてゆく夏生は
自分の好きなことを仕事にして大成している壱成への劣等感や羨望から
八つ当たりしてしまい、喧嘩に発展してしまいます。

正直、夏生の気持ちもわかりみが深すぎるし、
だけど、壱成だって血の滲むような努力を重ねてきたからこそ今があるわけだし、
どちらの心境も言い分も理解できるからこそしんどかったです。

これって別にこの二人に限らず、友人同士でも異性の恋人同士でも
十分にあり得る葛藤やすれ違いなんですよね。

もちろんメインテーマは二人の恋愛模様なのだろうけれど、
“働く大人”を描いたストーリーとしてもめちゃくちゃ読み応えがありました。

思い切り喧嘩した後は彼ららしいきっかけでなんとか仲直りを果たした壱成と夏生。
今度こそ、念願の初エッチに挑む二人ですが、その様子がまた何とも二人らしすぎました(笑)
なんとこの二人、お互いが初めて同士なのですが、
それゆえに痛がる壱成とそんな壱成から顔に蹴りを入れられる夏生。
それでも体を繋げたくて二人で頑張ってほぐしほぐされる二人のえち模様が
微笑ましくてほっこりしてしまいました。
(エッチシーンでこんなあたたかな感情を抱くこともなかなかないのですが…)

ラストは壱成に見送られて仕事に出勤してゆく夏生の背中に
「頑張れ」と心の中で声援を送り、読み終えました。

3

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