電子限定かきおろし漫画2P付
お節介焼きノンケ先輩×恋愛低温男子のエモーショナルラブストーリー
デザイナー事務所で働く先輩後輩の2人のお話。
先輩である中野さんも、ゲイであり恋愛に不向きと思っていた的井くんも言ってしまえば本当に普通の、どこかに間違いなくいるであろう普通の人なんですが、そのリアルさがたまらない作品です。
1巻で付き合い始めた2人。
勤務先にも慣れ馴染んだり、恋を知って居心地のいい相手ができたこともあって、1巻よりも柔らかい雰囲気をまとうようになった的井くん。元々素直でいい子なのも相まって庇護欲が高まる存在になったなという印象でした。すぐ赤くなったり、泣いちゃったり、ごまかすの下手だったり、とても可愛い。
特に多くを語られず恋に落ち付き合い始めた2人でしたが、2巻で甘すぎずでもしっかりと信頼関係があって気持ちが通じ合ってる2人をみて、恋って理屈じゃないんだなとしみじみ。
そしてこの作品の最大の推しポイントは、セリフとセリフの間やセリフのないシーンから見える静かで心地のいい空白なのですが、2巻でもそれが遺憾なく発揮されていて最高でした。
静かにしっとりと過ごしたい気分の時に本当にぴったりな作品です。
1巻は好きな作品。連載開始を知り、2巻にまとまるのを楽しみにしていました♪
(以下少しネタバレあるのでご注意ください)
同じデザイン事務所の、新人の的井と先輩の中野。1巻でお付き合いをすることになり、2巻は付き合って2ヶ月後の二人のお話です。
これまでセフレはいたけど、真剣なお付き合いは初めての的井。お付き合いすることになかなか慣れなくて、「好き」って言葉も簡単には言えないで、真っ赤になってプルプルしちゃう!めちゃくちゃ可愛い!
そんな的井を優しく可愛がる、ちょっと大人な中野がまた素敵です♡
的井ってすごく繊細なところがあって、元々ノンケである中野に少し負目もあるのかな。色々考えすぎちゃって、悶々としちゃって、ちょっとしんどそう。
大切な友達に二人のことをオープンにしたい中野だけど、的井は簡単には受け入れられない。
中野は言いたいけど、的井は言ってほしくなくて断固拒否。
中野がちょっぴり不貞腐れつつも、あくまでも的井の気持ちを尊重しようとするところ、中野の優しさや度量の広さを感じて、ほんと素敵な彼氏だな〜って思います。
「おめでとう」って言われて、泣いちゃう的井とニコニコ嬉しそうな中野。幸せなシーンにキューンとなりました。
さてお付き合い編ということで、終盤にはとうとう二人の関係がもう一段階進みます。
そう、身体の関係です!
ひょっとしたら2巻でもあんまり進まないのかな、って少し思っていたのですが、その辺もきちんと丁寧に描かれてホッとしました。本作にそこまでエロを求めていませんが、大人のお付き合いでそこを省かれるのは寂しいので。
二人の初めては、エロさはかなり控えめで、でも丁寧に描かれていて、二人がお互いを大好きで大切に想っていることが伝わってくる、とっても素敵なラブシーンでした♡
繊細な的井と楽観的で大人な中野。
なかなか正反対な性格の二人が、手探りをしながらお付き合いしていく様子が、淡々と丁寧にリアルに描かれていて、読んでいて心地よさを感じる2巻でした。
自分の1巻のレビューを読み返したら、「続編も読みたい、できればエロもちょっと読みたい」と書いてあって、まさに希望が叶えられて嬉しくなりましたw
素敵な続編で、また中野と的井の二人に会えて嬉しかったです。先生、ありがとうございました!
電子 修正不要な描き方
読んで良かった続刊!!
すごく好きなシリーズに一気になりました(♡´∀`♡)
この2巻と同時に配信された番外編と併せて是非1巻既読の方にはおススメしたいです
1巻では少し的井くんの心情に理解出来ない所もありました
特に「水谷くんと中野さんの違い」についてのひっかかりがあったのですが、この2巻と更に番外編を読む事ですごく自然と納得できた気がします
多分22歳の的井くんにとって中野さんとの始まり方ってすごく「まとも」だったんだと思うんです
セフレから始まる中で育まれる関係性がダメな訳ではないと思うし、そこから変わる事だってたくさんあると思います
なので水谷くんが的井くんに感じた感情だって悪い事じゃない
だけど、それは的井くんが求めていたものではなかったんんでしょうね
こればっかりは「価値観」という点での合う・合わないが作用したように思います
中野さんの物腰の柔らかさや筋の通った芯の強さはきっと必要以上に繊細な的井くんには頼り甲斐があったんだと思います
それが象徴されたのがやはり「人と眠る」事に反映されていた気がします
体を重ねる意味でのベッドを共にするのと、その後の時間も含めてベッドを共に出来るか?って結構別次元な事、ありますもんね…
そういう意味で言うとエアコンの設定温度すら妥協出来てしまえて一緒に眠る…眠りたい!って思える相手ってだいぶ貴重…!
「落ち着ける相手」というのがこの2人にとっての「特別」に合う価値観だったんだなって思えるちょっとした日常コマがたくさん見る事が出来た2巻と番外編
本当に読んで良かった!!!
2巻は特に中野さんの友人との関わり方と2人の考え方のお話しが最高でした
中野桔平という男に益々惚れちゃうエピソードに萌え散らかりました(๑>◡<๑)♡
尊重とリードの匙加減の塩梅がバツグンでした!
こういう絶妙で繊細なトピックを大仰にならず且つぞんざいにならないトーンで読み易く描き切るってすごくスキルが必要に思います
それはセリフ、キャラの表情、ボディランゲージ、前後の展開など、、、作品を構成するあらゆるピースを適切に嵌める事が結果を左右するように感じていて、、、その全てをコントロールし切っているカジス先生のプロの仕事が冴え渡っていたな、、、!としみじみ感じます
またまた「漫画のお上手」な先生だなって思える作家さまの作品を手に入れました!ワタシ٩(๑´3`๑)۶
ほんと、作風が醸す落ち着いた中のお洒落さを感じられる雰囲気も凄く好きです
上質なコットンの寝具に包まれてるような感覚になります
カジス先生の今後の作品もすごく楽しみです!!
応援したい作家さまの作品です♡
2022年の話題作といえばこちら
続編が出てとても嬉しいです。
ありがとうございます。
このふたり独特の空気感が大好きです。
読んでいてとても安心します。
価値観の違いも確かに埋めていく、ふたりのバランスが絶妙です。
あと個人的には、身長が現実的な感じなのも好きです。
そこらへんにいそうな感じ。
そんなこんなでとても素敵な2巻でした。
欲を言えば、ふたりが外で手を繋いで歩くくらいのところまで拝読できたら嬉しいです。
前作では出会って好きになって付き合うまでのお話でキスのみでした。
今作はふたりの初エッチもありますが、それだけを期待していたということはなく、前作のような丁寧に描かれたふたりや職場、普段の生活などを読むのをとても楽しみにしていました。
前作のレビューでも書きましたが、カジス先生はとてもセンスのある作家さんで、洋服や小物なども含めて、ちょっとしたコマの絵柄も意味深で上手いなと感じます。先生ご自身もデザイン会社勤務なのでしょうか?絵もデッサンも上手なので、仕事の様子もリアルに感じられて興味深く読み進めて行けます。
無理にグイグイふたりの関係を進めることもなく、すぐにエッチに突入せず、する前にワンクッションあったり、初めてのことに戸惑いや躊躇したりするリアルな行動と心情が丁寧に描かれています。ゆったりと流れる物語の空気感は、物足りない感じも無駄な感じもなく上手にまとまっています。カジス先生独自のいい雰囲気です。
会社の先輩である中野さんと晴れて使用期間が終わって正社員になった的井くん。会社で「彼氏彼女がいる事を周りに話しますか?」というテーマが話題になります。
自分のことをオープンにしたくない的井くんに友人たちに恋人のことを話したい中野さんは少しギクシャクします。どちらがいいとかないですよね、特に同性との恋愛の場合は。だから互いに話し合いをしつつも尊重していると思い気や・・・中野さん、わりとポロっと言っちゃいます。
でも中野さんの友人にはふたりの雰囲気でバレていたのは読者にもわかっていたし、友だちに紹介されて的井くんもまんざらではない様子。ふたりにケンカって似合わないので、よかったです。
これまで出会ってきた恋人やこれまでしてきた恋愛と違がって戸惑いながらはじまったふたりの恋は愛になっていきます。
あまりネタバレなく、自分の感覚でゆっくりとゆったりと読んで欲しいなと思います。
2巻もとてもいい作品になっています。おすすめです。