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センチネルバースの作品を初めて読みました。
五感の一部又は全てが異常に発達した能力者を「センチネル」という事を知りました。読み始めると犯罪捜査の特務機関に所属しているセンチネルの天川と、酷使される五感能力のダメージを癒す役割のガイドの黒井。この2人のバディ捜査もののお話でした。設定の時点でとても面白い!と思いましたが、その他にも、スピリットアニマル(能力者の精神を具現化したもの)が出てくるのも面白かった。天川は鷹で黒井はヘビだったのが、キャラクターのイメージと重なる部分があります。
天川と黒井は魂の融合率は99%と、とても高いのに、性格的な相性は最悪だと言ってるんです。読んでいる時にもその辺の相性が悪いという事に違和感を感じながら読んでいました。
二人の過去の話が出てくるとなかなか拗れた関係だったみたいです。
ストーリーとしては、政府の特務機関として犯罪捜査で二人が活躍する場面の作画がかっこよくて、ドキドキしながら読みました。センチネルバースはこういう刑事ものなどと相性が良いんじゃないかな?と思いました。他のセンチネルバース作品はどんなものか興味が湧きました。
黒井は天川との能力差を感じていながらも、それでも天川を守りたいという気持ちが溢れているのが、良かった。ヘビの様な粘着質な感じの攻めなのです。プライドが高い天川に徐々に恋愛的な意味でも好きだと迫って行くので、天川の困った顔が見ていて可愛かったです。それと、天川の泣き顔が何度か出てくるのですが、この天川の顔も良かったです。
相性が悪いって話はラストまで読むと、そういう事だったのかー、と納得でした。お互いを守りたい気持ち、大切にしたい気持ちがひしひしと伝わってきて、困難を乗り越える二人から目が離せませんでした。バース設定とストーリーの相性がとても上手く機能している作品だと思いました。
ねねこ先生の作品の魅力が詰まっています。キャラが綺麗で見とれるし、ストーリーも最高です。生まれついた性質のために家族から、特に大事に思っていた妹からも疎まれるようになった悲しみはどればかりか。そのためやや自暴自棄にもなりがちな天川を止められるのは、唯一無二の存在である黒井だけ。それなのに相手を思うばかりに拒絶してしまう天川の気持ちが悲しい。黒井のガイドがなければ命さえ危ないのに、それさえも構わずっぱしってしまうのは、過去のトラウマのせい。諦めずにそばにいてくれた黒井に官舎だけど、黒井の黒さも見られてよかったです。
あまりの読みやすさに驚愕しました…!
センチネルバース、昨今のバースモノの中でもわりと抽象的なので、ガイド…???センチネル…????と、読む前の設定からハードル高くてぼんやりしちゃってたのですが、ねねこ先生の作品でいきなり解像度が上がりました…!え…!センチネルバース!面白い…!!!
一見地味でおカタイ雰囲気の黒井が、天川にメロメロ…メロメロなんてもんじゃなくて…たぶん彼の世界は天川で、できています。10年前に養成校で出会い、それはそれは一途に天川を思い、自分が壊れるのも構わず大切にし続け、彼に相応しいガイドになるべく修行を積み、帰国するんですが拒否られちゃって…うう…でも天川にも拒絶の理由がちゃんとあって…すれ違う2人の心…そうなんです…みんなが大好き、めちゃくちゃ美味しい両片思いーっ!!!(黒髪マジメガネ一途溺愛執着スパダリ攻め…ッカーーーーー!!!癖てんこ盛り…ありがとうございます…)
天川は、それはもう強気でツンツンなんですが孤高の存在というか、五感全ての能力を持つ最高能力者のセンチネルだから仕方ない…高嶺の花感がものすごい、見目麗しく美しいプリンセスです。バッシバシのまつ毛に注目…!この美人さんが能力を使いすぎることで弱ってしまうのですが、それをガイディング(という名の夜のぶつかり稽古)するナイト黒井との絡みが…現代バディモノなのに、主従感を匂わせてくれるので、ココでまた、萌えに萌えます…!
拒絶しながらも黒井のミリもブレないBIGなLOVEに抗えない天川くんの赤面顔、えっちすぎる~。スピリットアニマルが蛇な黒井くんの、顔に全く出さないむっつりねちっこいエロスもたまりません~!(ちなみに天川のスピリットアニマルは鷹。これも王子(姫)感あってたまらんですよね…)
両思いになってからのセッは甘い!激甘です!高校時代、無害そうな笑顔ニコニコポワワンだった黒井…もうあの面影はなく、すっかり男前にいろいろと成長してます!裸体から匂い立つ色気がすごい~!
シーモア電子限定の描き下ろしでは、同居をはじめる2人が描かれています。こうやってどんどこずぶずぶと依存していってほしい…黒井に溺愛されてトロトロになる姫、天川が見たい…!と本気で思いました…!
ねねこ先生…!センチネルバースの美味しいところが盛りだくさんの、読み応えある素晴らしい世界を見せてくださり、ありがとうございました…!ぜひ続きをお願いします…!
どうも私はセンチネルバースへの理想度が高い事が分かったのです。今作もセンチネルバースの入門書として読むには良いですが、私が求めるひり付くような緊迫感がどうも薄味で物足りなく感じてしまいました。
多分ですが楢崎ねねこ先生は絵の雰囲気がほのぼのとしているので、もっと穏やかな優しいお話が似合うと勝手に思ってます。
そして政府特務機関のお仕事がどうもみみっちく感じてしまって、センチネルバースは小説の方が物語に没入することが出来ると思ってしまいました。センチネルの五感の表現とか難しいものの、流石だと思う表現もありました。特に眼とか。
黒井と天川の出合いから2人か離れざるを得なかった理由や、2人が離れていた間のそれぞれの生活など、また再会してからの任務などが駆け足過ぎました。この内容ならもう2冊くらいあればじっくり描ききれたのではないでしょうか?
