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表題作籠鳥

ジズ
戦闘民族・レイヴェダ族の次期族長候補
ツァド
退役戦士,レイヴェダ族の慰み者

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下

あらすじ

私はお前に「生きろ」と呪いをかけた――
冷酷かつ好戦的な戦闘民族・レイヴェダ族。
その中で代々族長を継いできた家系に生まれたジズにはある野望があった。
それは、集落の離れで慰み者として囚われている退役戦士・ツァドを解放すること。
ツァドはジズにとって長年共に戦い、唯一対等に向き合える右腕であり、そして戦友以上の存在だった。
しかし、ジズが長になることを切望するツァドにその想いは伝えられないまま…。
そんな中、族長の座まであと一歩というところでツァドが一族の重鎮を殺めてしまい…!?

作品情報

作品名
籠鳥
著者
平飼やけい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
&.Emo comics
発売日
電子発売日
ISBN
9784796417365

ちるちる評価ランキング

26

4.4

(27)

(15)

萌々

(9)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
120
評価数
27
平均
4.4 / 5
神率
55.6%

レビュー投稿数6

命を賭けてでも成し遂げたい想い

平飼やけい先生の作品は初めてなので、拝読させて頂くのが楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
もどかしい 3
血表現 3
健気 3
エロ 2
な感じだと思います。

ジズさん×ツァドさんのカプです。

表紙の感じから、攻めのジズさんが受けのツァドさんを逃がさないように縛り付けておく、執着ものかと思っていましたが、少し違いましたね。

戦闘民族のレイヴェダ族。その次期族長と言われているジズさんと右腕であるツァドさん。しかし、戦士として戦えなくなったツァドさんは一族を追放されそうになる。それを見逃してほしいと父親に頼み込んだジズさんだったが、その代わりツァドさんは慰み者にされてしまう。

慰み者になってしまったツァドさん。なので少しだけですが、モブに犯される描写があります。その他にも戦闘民族である為、怪我をしたり、人を殺めたり、物語り終盤でも強めな血表現があるので、苦手な人はご用心してください。

戦闘民族であるレイヴェダ族の掟や考え方を、そしてツァドさんを解放する為に族長を目指すジズさん。慰み者にされようと、ジズさんが族長になることを、命を賭けてでも夢見ているツァドさん。

お互いのことを想い合っていて、その為なら自らの命さえも惜しくないジズさんとツァドさん。だからこそ、その信念が擦れ違ってしまうのがもどかしい。でも最後まで気高くて格好良いジズさんの姿と健気で美しいツァドさんの姿を、是非とも読んでほしいです。

0

【地位も名誉も故郷でさえ全てを投げ打ってでも・・・お前を選ぶ(ジズ)】


エロス度★★★★★

おやおや。戦闘民族の集落で起きる身分差ロミジュリ・・・互いを想う2人の愛が尊いですね。

ジズとツァドが紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。

民族・刺青・身分差といった萌え要素に加え、ジズにとって唯一無二の大切な存在であったツァドが他の男たちの慰み者として囚われているのがモブ姦好きな私の癖にグッサリと刺さりました。

ツァドが他の男に抱かれたり、暴力的な場面もありますが、ツァドを救いたいジズの想いやジズの目的のためなら自分の身を捧げるツァドの絶対的な献身・健気さがエモくてたまらなかったです。

0

美しさと残酷さが魅せる2人だけの正解の物語

生きる事の意味を持って日々を過ごす事の強さが美しくもあり、失った事への負い目が残酷でもあり・・・
すごく心を寄せて読みたくなる作品でした

傷を負い、一族に貢献出来なくなったツァド
ツァドと共に居る為に自分自身を不完全にしたジズ
完全無欠だった2人がそれぞれ何かを失い、失った同士だからこそ補い合える事に未来を見出せる強さ

決して2人が辿った道が正解なのか?と言われたら答えは簡単には出せないけれど、2人が納得したならそれは2人の正解として揺るぎがないと思える説得力

守る者があるから強くなれる
これもまた戦闘民族としての血がそうさせる性なのかも知れない

戦闘シーンや小物を含めた民族衣装への作画コストがとっても高い作品だったと思います
痛々しさすら美しく見えてしまう先生の作画に惜しみない拍手を送らせて欲しい!

0

粗野な野性味の強さとそこに在る生身の心の繊細さが見事に共存する世界観

物語の舞台設定としては部族時代劇といった感じでしょうか
すごく雰囲気があります

「力」がモノを言う世界で生きる戦闘民族
部族の次期後継者候補であるジズ

彼にはかつて背中を預けられる唯一の右腕のツァドがいました
共に闘い、共に高め合えた2人
なのにある日の戦闘でその関係性は終わりを迎える事に…

ツァドが傷を負い戦えない身となってしまった
戦えない者に未来の無い部族の厳しい現実

……ツァドを守りたい一心でジズはツァドに部族の中で生きる為の居場所を作る
ただ、その居場所は部族内の男たちの慰み者として生きるという過酷な条件

それでもツァドは忠誠を誓ったジズと共に在る為にその過酷な日々を受け入れる

そんな2人が目指す未来は?行き着く先は?という、だいぶ苦しく切ない世界のお話しです

彼らの部族の好戦的な性格が現れた暴力的な一面と、その中で心を痛め、未来を憂うキャラの繊細な心象描写が非常に上手く共存していて…ホントに惹き込まれます
これも偏に平飼やけい先生の描かれる作画の成せる技の確かさ…!!!

流石です…(ღ˘͈︶˘͈ღ)‼

創作された世界に、ストーリーと作画で魅了されてのめり込んで読める1冊でした


修正|白抜き、anlは白中太線?短冊?だけど圧倒的に作画がキレイでストーリーとの融合性が高く、濡れ場を濡れ場として切り離して見る感じじゃなかったので修正自体はこの白抜きでも「可」!と思えます
濡れ場の回数やそこに至る迄も意味も1冊の作品として最適で、とにかく素敵でした

※もしかしたら苦手な方がいらっしゃるかも?シーンあったので書いておきます
ネタバレなのでお気を付けて…!
・ツァドの設定が慰み者なので、、、攻め以外に蹂躙されます
・戦闘民族なので、、、バトルシーンあります=血生臭いシーンもあります
・四肢欠損描写あります

2

愛を諦め一族の長となるか、長の座を捨てて愛を取るか

平飼やけい先生、初読みでした。
ページを開いて、まず絵の美しさにうっとり…!✨

戦闘シーンで戦う二人や終盤の濡れ場、
そして痛々しく思わず目を逸らしたくなるような場面さえ美麗で
1ページ1ページ、じっくりと眺めながら拝読しました。

モブレ、そして一部痛々しいシーン(体を傷つけるもの)がありますので、
苦手な方、ご注意ください。


好戦的な戦闘民族の長の長男であり、
次期族長の有力候補である主人公・ジズ(攻)。

そんな彼には、密かに抱くある野望が。
それはジズに忠誠を誓い主従関係にあるも、
一族出身ではないことから皆の”慰み者”となっている退役戦士・ツァド(受)を解放すること。

ジズにとって、ツァドは戦友や主従といった関係を超えた
特別な想いを持つ相手であり、
共に暮らすことを夢見ていたのですが。。

そんな矢先、ツァドが一族の重鎮を殺してしまうという事件が起き、
ジズは”一族か、ツァドへの愛か”という選択を迫られてー

と続くファンタジー物語です。


何よりもグッときたのが、ジズ→→→→ツァドへの熱い熱い想い!!!
一族の追手・ジズの弟であるテヲの前でのジズの、最後のシーンがあああ..( ; ; )
痛そうすぎて思わず目を背けてしまいましたが;

たとえ身体の一部を失い、族長という野望をも失うことになっても
愛した者への愛を貫く姿。刺さる...!
(余談ですが個人的にテヲがとても兄思いの素敵な弟キャラで、かなり好きでした)


そして一方の受け・ツァドの一途さ、健気さにも胸打たれます。
ジズのことを心から愛し、想う気持ちがあるからこそ
”慰み者”としてでも側にいたいと願う。

プラス、彼は決して弱いわけではなく、
足が不自由となった今も類稀な剣術を持ち、志が”戦士”であるところも
最高にカッコ良い…!


そんな二人が迎えるラスト、夜明けの結末はとても美しく、
ハピエンであれーーーー!!!!と願う自分にとっては本当に嬉しいものでした。

…ただ、二人の葛藤やすれ違う思いがドラマティックだっただけに
終盤の収束の仕方はややあっさりめというか、
いや一族は本当にそれで納得するのかな?二人をしつこく追ってはこないのかな?
とか、

腕が一本使えなくなってしまったジズと
足の不自由なツァド、二人は一体これからどんなふうに生計を立てていくのかな?

というところはちょっと気になったかも。。です;

番外編でも良いので、二人で穏やかに、
愛し合いながら暮らしている日常の様子が見たい…!
と希望&期待をこちらに記しておきます☺︎

★修正:tn白抜き(電子Kindle)

2

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