電子限定特典付
芸人BL…賞レースに臨む漫才師たちの人間模様がストーリーにうまく盛り込まれているなと思いました。
BLとしてもスムーズに進んでストレスなく読めました。
飯田との距離感が縮まるにつれ小峰の表情が戻ってきたのがよかったです。それまでの暗さ、キモさ(本人談)の振りが効いていました。
特によかったのは、決勝での臨場感ある描写です。盛り上がりが伝わり感動的でした。
小峰母のオチは笑いました。
私はМ‐1は全て見ているくらいのマイルドお笑いファンですが、本作ではメディアで聞いたことある芸人さんのエピソードやあるあるがたくさん出てきて、いちいち元ネタが浮かんでしまいました。
映画のセリフのオマージュもありましたね。
一穂ミチ先生のマンガ?コミカライズなの?違うわ、マンガ用に書き下ろしやん。
ん?!志村貴子先生やん!
内容は?漫才師の芸人BLとな?
気になるわ〜読みたい!
めちゃ豪華な企画。
早速読みました。
メガネのローテンション漫才師「駅徒歩5分」小峰はあまり感情を出さないし言葉にもしないからわかりにくい奴と周りに思われてる。
でもね、先輩売れっ子漫才師「他人の不幸」飯田に対しては強火オタ過ぎて笑える。
タバコの吸い殻持ち帰ろうとしたり、ポスターが自分達コンビと隣り合わせで貼られていたら嬉し過ぎて固まっちゃったり。
本人の心の中では好き過ぎて大騒ぎなんだけど、表面上は無口なので、感じ悪い子みたいになってるの。
飯田に対してこれほど関心持っちゃってる理由、リアクションが薄い理由が全部母親なんよ。
病気がちな母親が入院する度にギャン泣きで両親を困られていたけど、お父さんに「泣いてばかりいたらお母さんの病気がよくならないよ」と言われてから感情を出さないようになって、お母さんを喜ばせる為に勉強をしていい成績、いい進学先を目指すようになったんだって。
そんな時、免疫力を上げるには笑う事がいいと看護師さんに薦められて「他人の不幸」のお笑い動画で爆笑しながら笑い泣きするお母さんを見てショック。勉強していい学校いっていい点数を取るより、母を笑顔にさせる漫才、芸人「他人の不幸」に嫉妬と憧れとごちゃ混ぜの感情が自分を芸人の道に進ませた。
憧れの先輩と若手の自分、芸人世界の嫉妬や仲間意識や足の引っ張り合い。一巻完結ですがとても読み応えがある内容です。
M-1みたいなショーレースが作中でありみんなが頂点を目指すドラマもリアル。
飯田は飯田で顔が整った芸人は面白くないと逆ルッキズムで苦しんだ時代があったりすんの。
作中の絵が明らかに男前には描かれてないように私は感じてしまったので、もうちょい誰が見てもかっこいい見た目にして欲しかったかもしれない。
むしろ、小峰の方が見た目カッコいいと私は感じながら読んでました。(私の好みがメガネキャラだからなのか?)
人と関わる事で自信が付いたり、出演のキッカケを掴めたり、たった一言で舞台上で焦ってしまって本領発揮出来なかったり、逆にノリノリで大受けしたり。
何でも1人では完結しないし、受け止め方とタイミングも大事だと思わされた。
手慣れた先輩芸人に見える飯田だけど、遊びじゃないから今までこんな事してないよと誠実に小峰に伝えるとこ好感持てました。ただ、めちゃ余裕あるじゃんヨォ、それなりに経験あるんだろなと思う態度でした。まぁ、売れっ子芸人だもんな。小峰はヒヨコみたいなもんだろな。ぴよぴよ付いてくる。
心躍ったシーンは、154ページからの流れ。
ドラマのクライマックスに畳み掛けるような展開で胸アツだしドキドキしっぱなしでした。
あとがきを読むと一穂先生と志村先生の対談キッカケで生まれた作品みたいですね。
やっぱり、人と人との出会いは新たなキッカケが生まれるタイミングなんだな。
そんでこの作品を私が手に取った出会いにも感謝。
みんな読んで欲しい。
電子で購入
あからさまなシーンはないので、修正はなし
はー…一穂ミチ先生の世界観×個人的に大好きなお笑いの世界。
これが最高にならないわけはない!!と思って期待したとおり、
いや、それ以上を軽々更新してくる良さでした…胸熱…!
タイトルも作中のコンビの言葉と掛けられていて最高。
レビュータイトルにも書いたのですが、
クーデレ受け・「駅徒歩5分」(←この語感のいいコンビ名も最高✨)の
小峰くんの内心が滾る様子、ふつふつとわく恋心の描写に、目が釘付けに。
作中で”チベットスナギツネみたいな顔”と評されてることに笑いましたがw、
最初から最後まで通してみると、後半〜終盤にかけての
小峰くんの表情の変化のすごさたるや!!!
大好きな推し、自分の価値観を変えてくれたコンビの”飯田”に認知されていた喜び。
話しかけられた!という嬉しさ、吸いかけのタバコをもらえた時の感激。
そして思いがけないタイミングでのキスへの驚き、ドキドキ…
一つ一つのシーンでの小峰の心の動き、ときめきが
独白と共に彼の(一見無表情な)顔から十二分に伝わってきて、
読んでいる間中こちらもトキメキが止まらず…!
いろんなコンビの漫才ネタが、省略されずにちゃんとネタとして出てきて
しかもそれがちゃんと面白く、思わずふふっと笑っちゃうところも
素晴らしかったです。
このネタの数々、一穂先生が考えたのかなあ…?
はー…すごい。。(語彙力)
塩対応に見える究極のクーデレ・小峰くんとコンビの相方との、
日常の何気ないやりとりもちゃんと(?)漫才になっていて
笑えましたꉂ(๑˃▽˂๑)
飯田とのやりとりを反芻してぼーっとしている小峰くん。
相方に「聞いてんのか」と問いかけられて
「あうん 解散しよう」って言ったシーン、
飲んでるコーヒー吹きそうになったw
低体温に見える彼の、うちに秘めたお笑いへの情熱と
飯田への想い。(くー…たまらん…萌える…!)
描写は多くはないものの、その熱に触発され、絆されていく
飯田の心境も手に取るように分かって、ドキドキと胸の高鳴りが止まらず。。
なんとまさか、まさかの飯田が小峰を認知したお話とか。
もっとまさか、まさかの小峰のお母さんのお話とか。(これ、すっかり私も
飯田と同様、騙されて?ました笑)
ときめきと笑いと萌えと。
3つの黄金バランスに「くーーーーっ!」と声が出、
熱に痺れました。
お笑い、という厳しい芸の世界に生きる者の悲喜こもごも、
リアルな様子が描かれているのもグッとくる胸熱ポイント。
(お笑いのリアルは実際には知らないけれど、本当にそうなんだろうな、
と感じさせてくれるものでした)
この二人のその後について、TOMでついに…!となったのか、
妄想膨らみます。
その後の二人のイチャイチャも、ぜひぜひ番外編か続編でみたーーーい!
と願ってしまう、最高にエモくて萌えるお笑いBLでした・:*+.
★修正:なし(局部等の露出なし、直接的な描写なし)
一穂ミチ先生の小説も
志村貴子先生の漫画も大好きでどうしよう。
読むのがものすごく楽しみでした。
読み始めて一穂先生の文章がそのまま作画として描き出されているのを感じ、興奮しました。
小説では長く文章に「できる」ところを
一コマで漫画でしかあらわせない表現にするのはとても難儀な事だと思うのですが。
登場人物が数コマで明確に描かれ、それぞれに面白いです。コンビ名や掛け合いも秀逸でさすが一穂先生..と唸りました。
小峰の素が面白く、相方の里村のツッコミが常に効いていて好きです。お母さんがキーワードで、毬子さんもマネージャーさんも印象的な女性陣。飯田の男前さにグッときて、こちらもつられてドキドキしました。
サラサラと流れる作画に、志村先生節の色気があり
一穂先生の職業への解像度が乗算され悶えました。
最推しの君から触れる煙草、マドラー、キス。好きが漏れてしたたってくる。序盤から飯田が小峰をかわいいと思っていることに気づき、萌えます。
芸の世界で戦うものたち、笑いで救われるものたち、
一穂先生の伝えたいメッセージを読み解くと涙が出そうになりました。
まさか濡れ場で宣言と思わなかったです。小説のような濃厚なシーンかと思っていたので笑いました。
朗らかなラストに安堵し、一穂先生らしい賛辞のあとがきに多幸感。
正直あっというますぎてもっともっと読みたい気持ちになりました。
志村先生のあとがきにも激しく同意。
二人が舞台に残り、競い合うのも見てみたいです。
異世界をみせて頂きとても贅沢な気持ちになりました!
一穂先生のお仕事BL最高でした‥!
志村先生の空気感とすごくマッチしてて
2人の間で大事件が起きるわけではないけど
仕事を絡めつつ、だんだん距離が縮まってくる感じ、特に雨のシーンは悶えました〜
大好きな作品になりました。
奇跡のタッグに大感謝です‥