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小説


虎の国で悪魔と忌み嫌われる白虎獣人αで第三王子ヴァイスと、獅子の国のスラム街で孤児として強く賢く生きる事に精一杯の狐獣人Ωのソロ。
身分差ゆえに本来なら交わる事のない筈の二人なのですが…
臨時の給仕係りとして王宮に連れてこられたソロ。
今まで発情期が来ず、不良品のΩと思い込んでいたソロですが、そこで初めてヴァイスに出会った瞬間に発情してしまい…
想いを通わせてもいないのに、本能のままに身体だけが求めあい、ヴァイスに一方的に虐げられるソロ。
途中何度もヴァイスの横暴さにヒドいと、ソロと一緒に涙しましたが、そんなヴァイスも本当はソロに惹かれながらも遠ざけようとする理由があったのですね。
あまりの酷い仕打ちに、自宅に逃げ帰るソロですが、
これが『運命の番』だからなのか?
『運命なんて呪い』だと嘆くソロが切なすぎました。
本当にヴァイス…酷すぎますよ。
でも、どんなに拒んでも運命は二人を引き合わせようとするのですかね。
愛し愛された事のない不憫な二人が、不器用ながらもお互いに必死に歩み寄ろうとする姿が切なくて、頑れ!!って応援したくなりました。
あのお城でのパーティーもビックリの連続で、涙しましたが、お互いの気持ちにしっかりと気付かれましたかね。
周りの人達の協力もあり、少しずつ距離を縮めていかれるお二人も可愛らしくて、尊かったです。
最後はこんなにも素敵なハッピーエンドを迎えることが出来るなんて…
あのヴァイスのソロへの溺愛っぷりが見物ですね。
本当によかったです。
電子書籍版と紙書籍版の書き下ろし番外編も、ソロのヴァイスを大切に想う気持ちが溢れていて素敵でした。
ソロの恩人のジイさんには驚きでしたね。
双子ちゃんも可愛くて癒しでしたね。
(でも、私はヴァイスのお兄様が大好きです(笑))
本当は優しくて思い遣りがあるのに、お口の悪いお二人ですが、これからはしっかり者のソロの尻に敷かれて、いつまでも仲良く幸せに暮らしてくださいね。
途中、辛く切ないシーンもありましたが、そこに隠されたヴァイスの本当の気持ちと、運命に流されずソロ自身がヴァイスと共に生きる事を選び、なんと言ってもあの溺愛で許してあげましょうか?
でも、あのソロくんの匂い・音を感じる力に助けられた所は大きかったですかね、口下手ヴァイス様♡
これからは今まで分もしっかりとお幸せになってくださいね。
とっても楽しませていただきました。
作者様の作品を初めて読みました。
結果、大好きでした!受けへの態度が鬼畜、かーらーの逆転!大、大好物でした!
しかもお互いが両思いだと分かってからの葛藤が深く描かれているので、私的に飽きない。この先、別の道を選んでもしょうがないな…と感じる揺れる心情…泣。。
タイトルどおり、好きな方はドハマりします。
まず最初からしてすごい。攻めのヴァイスと受けのソロは身分差甚しいのに、運命の番です。だからこそ、気持ちは通っていないのに身体の関係になってしまいます。
それが痛々しくて、可哀想で。
ソロを抱くくせに冷たい態度のヴァイス。運命から逃げようとするソロ。
でもヴァイスにはそうせざるを得ない理由があり、後半、反省したヴァイスは冷淡から溺愛モードに!
それが非常によかったです。
ソロの性格がホントに好きです。スラム街にいるオメガなんだけど、ツンツンしてて、気が強くて、ヴァイスとの男らしい言い合いがめちゃくちゃいい。
強気受けが好きな方、運命に翻弄されるオメガバースが好きな方、是非。
前半でヴァイスがソロにしたことがあまりにもひどいので、いくら追いかけてきて許しを請われてもヴァイスを許せるか否かがこのお話を楽しめるかどうかのポイントかと思います。
そもそも許してくれとか話を聞いてくれとか身体的にも肉体的にもあれだけ傷つけてきた側の言うセリフじゃないんですよね。でもこの作品の良いところは、ソロが簡単に絆されないところ。
トラウマが発症してるのでソロはヴァイスを目にすると恐怖で震えてうまく息ができなくなってしまうんですよね。最早潜在的に拒絶されてしまう様になったヴァイスに対してザマァの気持ち、出ちゃうよね(笑)。まあソロに拒絶される度に傷ついてしょんぼりするのでそれも苛つくのですが……お前が始めた物語だろ!
個人的にはもっとヴァイスわからせというか、自分がソロにどれだけのことをしたかを理解して反省する描写はあった方がよかったかなぁ。てか攻視点が0.5%くらいしかないので本当にヴァイスに感情移入できずに終わります。
運命の番に出会って、翻弄されて、嫌われる様に仕向けたのにいざ自分の元から逃げ出されたら追わずにはいられない、そういうヴァイスのぐちゃぐちゃな感情を商業化するにあたって加筆してくれたらよかったんだけどな〜。
それで結局運命の番以外の理由でヴァイスがソロを好きになるエピソードがなさすぎたのが、わざわざソロを探して追いかけてくるヴァイスの行動に説得力がなかったのも惜しかったなぁ。
逃げ出してからのソロの周りがあたたかいヒトばかりなので、あまり辛くならずに読めるところはよかったです。
ちなみになんですが、私はこのお話には三角関係要素はなく(ソロは別にアルヴァロに対して恋愛感情を持っていたわけではないので矢印が繋がらない=三角の形にはならないため)、NTRでもないと感じました。
ただただ手元に置かれて(表面的には)ヴァイスを煽るためにかわいがられていた感じかと私は思っていましたが、そう感じる人もいるのか〜とびっくりしました。確かに読者のために敢えて描写していない可能性もあるのか〜…と。
でもソロはアルヴァロにキスはされていますが肉体関係を持ったという描写は全くなく、また元のweb小説の方にもNTRのタグや注意書きはありません。
そもそもあの時点で二人が肉体関係を持ったならヴァイスの怒りや苛立ちがあれだけで済んでいるわけはなく(恐らくにおいで分かるので)、気づいた瞬間にアルヴァロをころしそうな気がします。自分がしでかした事態のくせにね…(笑)
またアルヴァロのヴァイスへの煽りも肉体関係をにおわせることは全く言っていないのです(個人的にはそりゃ関係持ってないんだから言うこともないだろという感じだったんですが)。ソロも多分ヴァイス以外を肉体的に受け入れたら心が本当に壊れていたんじゃないかと思うし。なのでソロとアルヴァロには肉体関係はなかったんじゃないかなぁと。
ほんとのところを作者さんがどういう意図で書いていたかは分かりませんが、NTR要素ありの表記で読むのを躊躇っている方は一応そうじゃないと思ってる層もいるよ〜って知っておいて欲しいです。
一体全体、どうやったらこの2人、くっ付くんだろう!?
と思ってしまうような前半部から一転
(タイトルも「嫌いだ」とはっきり言っているし!)、
後半はやっとやっとやっと!光が差し、甘さも味わえる
夜明けの獣人オメガバース物語でした。
あとがきにあるように、身分差×不憫受け×獣人×オメガバース…と
いろんな要素てんこ盛り、電子で400Pを超えるボリューム。
三角関係要素、NTR(受けが攻めの兄と関係を持つ)もあり。
普段あまり積極的にweb発のものは読まないのですが、
あらすじにある”『第三回 fujossy小説大賞』大賞受賞作”
という文言に惹かれ、手に取りました。
文体のライトさや一人称であること、
若干冗長に感じられる場面があること、
攻めのヴァイスが(忌み嫌われているとはいえ)一応王族であるのに
言葉遣いがかなり粗野だな…といったところなど
細かい部分はちょっと色々気になりつつも、、
一体全体、どうやってこの相性最悪そうな
”運命の二人”が結ばれるの?と気になり、
物語に引き込まれていきました。
終盤やっとやっと訪れた蜜月っぷりには、
ほう…と安心のため息が。ε-(´∀`;)
本当にレビュータイトルどおり、とにかく前半は白目を剥いてしまうほど
攻め・ヴァイスの言動が酷いのです。
二人の出会いと関係はヒートによる陵辱から始まるし、
何よりヴァイスのソロに対する暴言が許し難く...
「Ωの中でも劣等種、王族と対等だと勘違いして思い上がった奴、
ただの子どもを産む道具」と、運命の番としての引力には抗えず
無理やり何度も犯しておきながら暴力的な言葉をぶつけるヴァイスに
気持ちが沈みました。
で!中盤以降このヴァイスの態度が一変、
ここからの変貌ぶりがすごかった…!
自らの行いを反省し、しゅんと項垂れてわんこのように(虎獣人だけど)
しおしおしお…となり、ソロに許しと愛を乞う。
前半部分であまりの言動の酷さに「うわあ…」と思っていた自分も
いつの間にかそんなヴァイスに絆されており、
ドキドキハラハラしながら行く末を見守りました。
で、もったいない!と思うし「ん?」と戸惑ったのが、
この肝心な”態度一変”に至るまでのヴァイスの心情変化のプロセスが、
ごっそり抜けているように感じられたこと。。
後々、ヴァイス自身や彼の友人であり側近のハイエナ獣人・
トレイルの言葉によって前半部の傲慢(すぎる)言動の裏にあった真意、
本当の気持ちが明らかにされるのですが。
ソロが城を飛び出して逃げ出してから
ヴァイスが一体どんなことを考え、どんな決意をして
会いに来るまでに至ったのか。
そこがかなり物語の重要ポイントだと思っただけに、
場面が一気に飛んでしまったように思えたのが残念でした;
とはいえ。
その後の彼らの心情・関係性の変化は
じっくりと描かれていて、読み応えがあります。
簡単にはヴァイスに絆されず、許さず、激情をぶつけ
(ヒトの姿でいるヴァイスの前ではソロはしばらく手が震えたり、
近づけなかったりします)
共に過ごす時間が少しずつ増えるうち、
次第に”虎の姿のヴァイスには触れられるようになる”
→”一緒に眠るようになる”→ヒトの姿のヴァイスの手に触れる...
と、ステップを踏んで少しずつ少しずつ
変わっていく二人の関係性、ツンデレ同士の心が触れ合う様子に
きゅん..としました。
作中に出てくる子どもたち、イチとニイが最高に
可愛く、個人的なお気に入りです。
シリアスで切ない物語に光を与えてくれるキャラでした。
”じいさん”とあの人との意外な関係、その繋がりや
心も身体も結ばれた二人のその後、マリーという子が生まれ、
その”マリー”という名はあの…と前半部分に繋がってゆくところも
素敵でした☺︎✨
本当に”ラブ”ストーリーになるのか!?という始まりから、
孤独だったソロ(&王宮で忌み嫌われていたヴァイスも)が
愛を知り、家族を得、心満たされるようになるまで。
紆余曲折を経て”幸せ”を手に入れる様子を
じっくりと追い、大団円に最後、ふー…と安心のため息が出たお話でした。
